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Customer Carbon Footprint Tool を発表
炭素は宇宙で 4 番目に多い元素であり、地球上に存在することが知られているあらゆる生命の主要な構成要素でもあります。酸素と結合すると二酸化炭素 (CO2) が生成されます。石炭や石油などの化石燃料の燃焼をはじめとする多くの産業活動は、CO2 を大気中に放出し、気候変動を引き起こします。
サステナビリティを強化し、二酸化炭素排出量を削減するための取り組みの一環として、Amazon は、2019 年に The Climate Pledge (気候変動対策に関する誓約) に共同調印しました。当社は、この誓約に署名した他の 216 の企業とともに、パリ協定で定めるよりも 10 年早い 2040 年までに、ネットゼロカーボンに到達することに取り組んでいます。「Carbon Footprint」(カーボンフットプリント) のページで説明されているように、当社はさまざまな方法で事業における二酸化炭素排出量を削減しています。私がこの情報を AWS のお客様と共有すると、お客様からは好意的な反応が返ってきます。これらのお客様には、AWS クラウドでアプリケーションを実行することで、カーボンフットプリントを (調査対象のエンタープライズのデータセンターと比較して) 88% 削減するのに役立つことをご理解いただいています。このことは、451 Research によって発行されている「The Carbon Reduction Opportunity of Moving to Amazon Web Services」(Amazon Web Services への移行による二酸化炭素排出量の削減の機会) で詳しく説明されています。
私たちの取り組みに加えて、多くの業界の組織がサステナビリティ目標を設定し、その目標を達成するためのコミットメントを策定しています。目標に向けた進捗状況の測定を支援するために、これらの組織は、二酸化炭素排出量のデータを測定およびモニタリングするために、システムを実装するとともに、アプリケーションを構築しています。
Customer Carbon Footprint Tool
当社による脱炭素化の取り組みについての情報をお客様と共有したところ、お客様からは、お客様の組織も同様の取り組みを行っており、クラウドインフラストラクチャの二酸化炭素排出量について詳しく知る必要があることを伺いました。2022 年 3 月1 日(米国時間)、新しい Customer Carbon Footprint Tool を発表します。このツールは、お客様ご自身のサステナビリティ目標の達成に役立つものであり、AWS のすべてのお客様に無料でご利用いただけます。計算ツールにアクセスするには、AWS 請求コンソールを開いて、[Cost & Usage Reports] (コストと使用状況レポート) をクリックします。
その後、Customer Carbon Footprint Tool までスクロールダウンして、レポートを確認します。
各セクションを確認してみましょう。1 つ目のセクションでは、月レベルの粒度で期間を選択でき、二酸化炭素排出量について、その概要や、地域別およびサービス別の形式で確認できます。いずれの場合も、排出量は CO2 換算トン (MTCO2e) で表されます。
このセクションのすべての値は、選択した期間を反映したものです。この例 (すべてサンプルデータ) では、2021 年 6 月から 8 月の期間中、私の AWS リソースは推定 0.3 MTCO2e を排出しています。同じアプリケーションを AWS クラウドではなく当社の施設で実行していたとすれば、0.9 MTCO2e を追加で排出していたことになります。この値のうち、AWS による再生可能エネルギーの購入により 0.7 MTCO2e が削減され、AWS がリソースをより効率的に使用することで、さらに 0.2 MTCO2e が削減されました。
このセクションでは、地域別 (この期間はすべてアメリカ州)、および AWS のサービス別の排出量も確認できます。
2 つ目のセクションでは、私の二酸化炭素排出量の統計を、月次、四半期ごと、または年次で示します。
最後の 3 つ目のセクションでは、AWS のデータセンターで 100% 再生可能エネルギーを実現するための AWS の取り組みが、二酸化炭素排出量にどのようにプラスの効果をもたらすのかについての予測を、時間の経過に合わせて確認できます。
お客様が AWS をご利用であれば、当社が当初設定した目標よりも 5 年早い 2025 年までに、脱炭素化と 100% 再生可能エネルギーを達成するという当社の取り組みの恩恵を既に受けています。
また、AWS Well-Architected の新しいサステナビリティの柱のメリットも活用すべきです。この柱は、クラウドにおけるサステナビリティのための 6 つの設計原則を含んでおり、影響を理解し、ダウンストリームへの影響を軽減しつつ、必要最小限の数のリソースを最適に利用するための方法を示します。
知っておくべきこと
以下の重要な事項にご留意ください。
リージョン – 表示される排出量は、すべての商用 AWS リージョンにおける AWS の使用状況を反映しています。
タイミング – 排出量は毎月計算されます。ただし、確認できるまでには 3 か月かかります。これは、当社に電力を供給する電力会社の基本的な請求サイクルによります。
スコープ – 計算ツールには、ここで定義されている Scope 1 と Scope 2 の排出量が表示されます。
– Jeff;
原文はこちらです。