Amazon Web Services ブログ

新しい EBS ボリュームタイプ (io2) – 100 倍高い耐久性と 10 倍の IOPS/GiB



当社は、2012 年にプロビジョンド IOPS を備えた EBS ボリュームをリリースしました。これらのボリュームは、必要なパフォーマンスのレベルにダイヤルインし、(2017 年の Elastic Volumes のリリースにより) 後で変更できるため、I/O 負荷が高く、レイテンシーが重要となるアプリケーションに最適です。

当社では、長年をかけて、SSD-backed のストレージのギビバイト (GiB) あたりの IOPS の比率を数倍にまで増加させてきました。最近では 2016 年 8 月に増加しました。当初は 1 GiB あたり 10 IOPS だったこの比率は、これまでに着実に増加し、現在では 1 GiB あたり 50 IOPS となっています。つまり、EBS ボリュームが大きいほど、プロビジョニングできる IOPS が増えるということです。なお、ボリュームごとの上限は 64,000 IOPS です。この比率の変更により、スループット中心のワークロードのストレージコストが 5 分の 1 に削減されました。

また、お客様のリクエストや、常にパフォーマンスの向上を追い求め続けるお客様のご希望に基づき、EBS ボリュームあたりの IOPS の最大数を複数回増やしています。

2014 年 8 月の I/O リクエストサイズの変更により、スループット中心のワークロードに対する EBS のコスト効率が 16 倍向上しました。

さまざまな数値を俯瞰すると、プロビジョンド IOPS ボリュームは、容量、IOPS、および 1 GiB あたりの IOPS の比率で定義されるものであると考えることができます。また、パーセンテージで表される耐久性についても考慮する必要があります。たとえば、io1 ボリュームは 99.9% の耐久性を提供するように設計されており、一般的なコモディティディスクドライブよりも 20 倍高い信頼性があります。

耐久性の向上と IOPS の増加
当社は、既存の io1 ボリュームと同じ料金で、次の 2 つの重要なメリットを持つ io2 ボリュームタイプを本日リリースします。

高い耐久性io2 ボリュームは、99.999% の耐久性を提供するように設計されており、コモディティディスクドライブよりも 2000 倍高い信頼性を提供し、ストレージボリュームの障害の可能性をさらに低減し、アプリケーションの可用性の改善に役立ちます。ちなみに、過去には、年間障害率 (AFR) という用語で耐久性を表していました。新しいパーセンテージベースのモデルは、他のストレージ製品と整合的であり、障害ではなく、成功の予測も提供します。

IOPS の増加 – 1 GiB あたりの IOPS の比率について、今回は 1 GiB あたり 500 IOPS に増加しています。EBS ボリュームからより高いパフォーマンスを得ることができます。また、過去に行っていたオーバープロビジョニングを減らしたり、完全に排除して、必要なレベルのパフォーマンスを達成することができます。

これらのメリットの組み合わせにより、io2 ボリュームは、ハイパフォーマンスでビジネスクリティカルなデータベースとワークロードに最適なものとなっています。これには、SAP HANA、Microsoft SQL Server、および IBM DB2 が含まれます。

新しい io2 ボリュームを作成でき、既存のボリュームのタイプを io2 に簡単に変更できます。

または

$aws ec2 modify-volume --volume-id vol-0b3c663aeca5aabb7 --volume-type io2

io2 ボリュームは、ロードマップにある Multi-Attach を除き、io1 ボリュームのすべての機能をサポートします。

今すぐ利用可能です
io2 ボリュームは、米国東部 (オハイオ)米国東部 (バージニア北部)米国西部 (北カリフォルニア)カナダ (中部)欧州 (フランクフルト)欧州 (アイルランド)欧州 (ロンドン)欧州 (ストックホルム)アジアパシフィック (香港)アジアパシフィック (ムンバイ)アジアパシフィック (ソウル)アジアパシフィック (シンガポール)アジアパシフィック (シドニー)アジアパシフィック (東京)、および中東 (バーレーン) リージョンで本日よりご利用いただけます。

Jeff