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re:Invent Recap – Windows によるエンタープライズイノベーション推進に関するアナウンスについて

私の同僚であるSandy Carterが先週の AWS re:Invent にてエンタープライズイノベーション戦略について共有しました。以下に彼女のステージでのアナウンス内容についての概略をお伝えいたします。 – Jeff;


 

“私はこの会社にイノベーションを起こしたいと思っていますが、成功できるかどうか自信がありません…”。私は自らの経験の中で、こういった懸念の言葉を何度も企業の経営幹部の方から伺いました。実際、最近のプライスウォーターハウスクーパースの調査では、93%の経営幹部がイノベーションを起こすことで企業の成長を達成するという事を信じていますが、そのうち半数の方々がその革新的なアイディアを速やかに市場に投入してゆく事に課題を持っている、という結果が出ています。

多くのお客様が企業におけるイノベーションを起こすことに苦労しておられるので、私はAWS re:Inventのこのステージ上から、奇跡的なイノベーションに成功された皆様の体験を共有していただけることに大変興奮を感じております。Johnson & Johnson 社から Parag Karnik 氏、Hess Corporation 社からBill Rothe 氏、Just Eat 社からDave Williams 氏そして Pitney Bowes 社からはOlga Lagunova 氏に、その素晴らしい成功体験と創造性をシェアして頂ける事に感謝いたします。

 

 

昨週にAWSから発表したもののうち、私は特に以下の企業におけるイノベーションを推進する新製品とプログラムについて興奮を覚えています :

AI: 深層学習向け “Amazon Machine Image (AMI) on EC2 Windows”

re:Inventでも共有しましたが、すでにInforのようなお客様はAWS上で展開、提供される業界特化型アプリケーションにAIを取り入れることに成功されております。我々はWindowsデベロッパーの方にも、MXNetTensorFlowCaffe2といった著名なフレームワークと取り入れ、簡単に素早くAIや機械学習への取り組みを開始していただきたいと考えています。これらを実現するために、我々はre:Inventにて新しく Deep Learning AMI for Microsoft Windowsをアナウンスいたしました。このAMIは機械学習アプリケーションのためのWindows Serverベースの大規模な深層学習のモデルトレーニング環境を簡単にそして素早く構築できるものです。

IoT: SQLとIoTデータの可視化と分析

市場予測によれば、2020年までに310億ものIoTデバイスが生まれるといわれています。AWSはWindowsを利用する全てのお客様が、そういったデバイスから得られるデータを有効活用できるようになる事を望んでいます。例えばPitney Bowes社は今や13万ものIoTデバイスのストリームデータをAWSで管理しています。そして機械学習を用いて顧客体験を向上させ、効率を改善し新しいサービスを充実させることに成功しています。AWS IoT Analyticsを活用して、IoTデータの分析を実行しIoTアプリケーションや機械学習のユースケースをより正確に判断するのに役立つ解析を行う事ができます。AWS IoT Analyticsは、SQL ServerのトランザクションデータなどのコンテキストメタデータでIoTデバイスのデータを自動的に補完させることができます。

AWS上での.NETデベロッパー向け機能の追加

AWS上のWindows開発者のために提供した快適な開発体験を支援する拡張に加えて、AWS LambdaおよびAWS CodeBuildに来年初頭より.NET Core 2.0サポートを追加することを発表しました。.NET Core 2.0には、Razorページ、.NETフレームワークとのより良い互換性、前バージョンの2倍以上のAPIなど多数の新機能が含まれています。この発表によりLambdaとCodeBuild上で、最新の.NET Core機能を利用してサーバーレスおよびDevOps環境を構築することができます。

Windowsアプリケーションの容易なバックアップ (VSSサポート)

我々は最近Amazon EC2 Systems Manager による Microsoft VSS を使用したスナップショットサポートをアナウンスしました。これによってAmazon Elastic Block Store (EBS) を使いWindowsインスタンス上で稼働しているアプリケーションに対して、バックアップを取得するためのカスタムスクリプトやインスタンスのシャットダウンをすることなくVSSスナップショットを取得することが可能となります。Windowsアプリケーションをバックアップする際の運用負荷を取り除く事が可能となります。

BYOL方式におけるライセンスの最適化

AWSでは、お客様のワークロードのニーズに最も適した様々なインスタンスタイプとファミリを提供しています。お客様がもしvCPUカウントでライセンスされたソフトウェアを使用している場合は、vCPU数を微調整してライセンス費用を最適化するご要望があるかもしれません。私はここに、EC2のインスタンスを2つの側面でより適切にコントロールするための機能をアナウンスいたします:
1. vCPUベースのライセンス費用を節約するために、新しいインスタンスを起動するときにカスタムのvCPU数を指定できます。例えばSQL Serverのライセンスなどです。
2. 一部のハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)アプリケーションのように、シングルスレッドCPUが適しているワークロードに対してハイパースレッディングテクノロジを無効にすることができます。これらの機能を使用することで、独自のライセンス(BYOL)を所有されているお客様はライセンス使用を最適化し節約することが可能となります。

Server Migration Service for Hyper-V Virtual Machines

Hess社のBill Rothe氏がre:Inventで共有していたように、Hess社ではSQL Server、SharePoint、SAP HANAなど幅広いワークロードのクラウドへの移行を成功させました。 AWS Server Migration Service(SMS)は、このようなエンタープライズでの移行をさらにサポートするために Hyper-V仮想マシン(VM)の移行をサポートするようになりました。AWS Server Migration Serviceにより、オンプレミスのHyper-V環境からAWSへの大規模なサーバー移行をより簡単に行うことができます。AWS Server Migration Serviceによって、稼働中のサーバーボリュームの増分レプリケーションを自動化し、スケジューリングし、追跡管理することが出来ます。複製されたボリュームは転送中に暗号化され、新しいAmazon Machine Image (AMI) として保存され、AWS上のEC2インスタンスとして起動可能となります。

Microsoft Premier Support for AWS End-Customers

マイクロソフトとAWSが優れたカスタマーエクスペリエンスを確保するための、新しいサポート統合プログラムを提供できることを嬉しく思います。マイクロソフトのプレミアサポートは、AWSがお客様を支援するのをサポートする事が出来るようになりました。AWSサポートエンジニアはMicrosoftワークロードを実行するAWSのお客様の代わりに、直接Microsoftサポートにエスカレーションすることができます。

ベストプラクティスツール: HIPAA コンプライアンスとデジタルイノベーションワークショップ

我々はこの11月に、AWSを使用してHIPAA準拠のアプリケーションを構築する方法を解説したHIPAAに焦点を当てたホワイトペーパーを更新しました。来年第1四半期には、一般的な医療系ユースケースでの強固なセキュリティ、コンプライアンス、リスク管理に関するHIPAAクイックスタートを拡張した導入ガイド提供する予定です. 私は自身のre:Inventセッションの中で、デジタルイノベーションワークショップをお客様に提供出来ることを嬉しく思い、より多くのお客様がこのワークショップを利用するのを楽しみにしています。

AWS: The Continuous Innovation Cloud

我々とお客様の共通のテーマは、AWSの継続的なイノベーションによっておお客様の改革を実現するという事です。継続的なイノベーションとは、日々より新しくより良いサービスを受けられるという事に他なりません。これは時には新しいサービスや機能の形をとっていたり、時には目に見えない部分の環境がよりよくなっていく形であったりもします。私はぜひ皆さんにも最近AWSが発表したサービスベストプラクティスを活用して、イノベーションの旅をどのように加速させることができるか体験していただきたいと思っています。Windowsワークロードを移行される場合には、ぜひAWSセールス担当者またはAWS Microsoft Workload Competencyパートナーと話し合って、どのようにすればマイグレーションを効率的に行えるかを検討する対話を開始していただければと思います。

– Sandy Carter, Vice President, AWS

Jeff Barr is Chief Evangelist for AWS. He started this blog in 2004 and has been writing posts just about non-stop ever since.

 

 

 

翻訳はSA松崎が担当しました. 原文はこちらです