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Amazon Pinpoint SMS コンソールを使用し SMS セットアップをシンプルにする

Amazon Pinpoint は、SMS やテキストメッセージング、E メール、モバイルプッシュ、音声、アプリ内メッセージングなどのコミュニケーションチャネルを利用して、アプリケーション開発者が顧客とエンゲージメントを取るのに役立つマルチチャネルコミュニケーションサービスです。

Amazon Pinpoint SMS は、Web、モバイル、ビジネスアプリケーションで SMS および音声メッセージングを提供するために必要なグローバル スケール、回復力、柔軟性を提供します。 SMS メッセージングは、ワンタイムパスコードの検証、タイムリーなアラート、双方向チャットなどのユースケースで、そのグローバルなリーチと普及性のために使用されます。 現在、Amazon Pinpoint SMS は 240 を超える国と地域にメッセージを送信しています。 ここでは、新しい Pinpoint SMS 管理コンソールを使用して、SMS リソースを正しく最初に設定する方法を確認します。

このブログでは、管理コンソールを使用した Pinpoint SMS のセットアップと構成の手順を説明します。 また、すべてのセットアップと構成は、Pinpoint SMS API を使用して完了することもできます。 詳細については、Pinpoint SMS ドキュメントを参照するか、Amazon Pinpoint SMS ワークショップ を完了してください。

Pinpoint SMS 管理コンソールは、Pinpoint SMS API の既存の機能の制御を提供し、SMS および音声リソースを作成および管理することができます。 さらに、Pinpoint SMS コンソールには、セットアッププロセスをガイドし、SMS リソースをリクエストおよび管理するためのクイックスタート – SMS セットアップガイドまたは発信者リクエストフローがあります。

Amazon Pinpoint SMS を使用した SMS の動作についての背景が必要な場合は、Amazon Pinpoint でのグローバル SMS 送信の管理方法 を参照してください。 以下は、このブログ投稿でポイントとなるいくつかの重要な SMS の概念です。

重要な SMS の概念とリソース

  • 電話プール: 電話プールリソースは、すべて同じ設定を共有し、番号が利用できなくなった場合のフェイルオーバーを提供する電話番号と送信者 ID のコレクションです。
  • 発信者: 発信者とは、電話番号または送信者 ID を指します。
  • 電話番号: 発信者番号とも呼ばれ、電話番号は送信者を識別する数字の文字列です。これはロングコード、ショートコード、料金無料通話番号 (TFN)、10 桁のロングコード (10DLC) です。詳細については、電話番号または送信者 ID の選択 を参照してください。
  • 検証済みの宛先電話番号: アカウントがサンドボックスの場合、検証プロセスを経た電話番号にのみ SMS メッセージを送信できます。 その電話番号は検証コードが含まれる SMS メッセージを受信します。 受信したコードをコンソールに入力してプロセスを完了する必要があります。
  • シミュレーター電話番号: シミュレーター電話番号は、他の発信元および宛先電話番号と同じように動作しますが、SMS メッセージはモバイルキャリアには送信されません。 シミュレーター電話番号には登録が必要なく、テストシナリオに使用されます。
    ※現状日本のシミュレーター番号はありません
  • 送信者 ID: 発信者 ID とも呼ばれ、送信者 ID は送信者を識別するアルファベットと数字の文字列です。 詳細については、電話番号または送信者 ID の選択 を参照してください。
  • 登録済み電話番号: 一部の国では、電話番号や送信者 ID を購入する前に、会社のIDを登録する必要があります。 また、その国の受信者に送信するメッセージのレビューも必要です。 登録は外部の第三者によって処理されるため、電話番号のタイプと国によって登録処理にかかる時間が異なります。 必要なすべての登録が完了すると、電話番号のステータスがアクティブに変更され、使用できるようになります。 登録が必要な国の詳細については、サポートされている国と地域 (SMS チャネル) を参照してください。

はじめに

AWS 管理コンソールにサインインし、Amazon Pinpoint を検索します。 AWS アカウントをお持ちでない場合は、アカウントを作成するために次の手順 に従ってください。

Amazon Pinpoint コンソールで、Amazon Pinpoint SMS と Amazon Pinpoint Campaign Orchestration のどちらを管理するかを選択できます。 Pinpoint SMS は、SMS 送信のために関連リソースを設定および構成するアプリケーション開発者がアクセスする場所です。Pinpoint Campaign Orchestration は、顧客セグメントを管理し、キャンペーンやマルチステップ ジャーニーを使用してメッセージを送信するビルダーを対象としています。 Pinpoint Campaign Orchestration は、Pinpoint SMS や Amazon SES (Simple Email Service) などのチャネルを利用してメッセージを配信します。 このブログでは、管理コンソールを使用した Pinpoint SMS の構成方法について説明します。

クイックスタート – SMS セットアップ ガイド

Pinpoint SMS コンソールを選択すると、[概要] ページが表示されます。 このページには、SMS リソースの概要とクイックスタート – SMS セットアップ ガイドが表示されます。 このガイドでは、SMS メッセージの送信を開始するための適切な SMS リソースの作成を案内します。 クイックスタート ガイドに概説されている手順は推奨ですが、必須ではありません。

ステップ1: 電話プールの作成

電話プールは、同じ設定を共有し、番号が利用できなくなった場合のフェイルオーバーを提供する電話番号と送信者 ID のコレクションです。電話プールは、番号のレジリエンスを管理する利点があり、送信アプリケーションからの複雑さを取り除き、電話番号と送信者 ID を管理するための論理的なグルーピングを提供します。例えば、電話プールは、OTP (ワンタイムパスワード) メッセージのために使用するなど、ユースケースごとにグループ化できます。

ナビゲーションペインの [概要] で、[クイックスタート] セクションの [プールを作成] を選択します。[プールのセットアップ] セクションで、プール名にプールの名前を入力します。プールを作成するには、プールに関連付ける発信元 ID 、電話番号または送信者 ID を選択する必要があります。追加の発信元 ID は、プールが電話プールページで作成された後に追加できます。アカウントにアクティブな電話番号または送信者 ID がない場合は、テストに使用でき、登録は必要ないシミュレータ番号を選択することをお勧めします。発信元 ID を選択したら、[電話プールの作成]を選択してステップ1を完了できます。

ステップ2: 設定セットの作成

設定セットは、メッセージの送信時に適用されるルールのセットです。 例えば、設定セットは、メッセージに関連するイベントの宛先を指定できます。 SMS イベント(配信または失敗イベントなど)が発生すると、メッセージの送信時に指定した設定セットに関連付けられた宛先にルーティングされます。 メッセージの送信時に設定セットを使用する必要はありませんが、使用することをお勧めします。 SMS および音声イベントをAmazon CloudWatch、Amazon Kinesis Data Firehose、およびAmazon SNSに送信することをサポートしています。

ナビゲーションペインの [概要] で、[クイックスタート] セクションの [セットを作成] を選択します。 [設定セットの詳細] セクションで、設定セット名に名前を入力します。 [イベント送信先の設定] では、CloudWatch、Kinesis Data Firehose、および SNS を自動的に作成および構成してすべてのイベントを記録する CloudFormation スタックを作成する「クイックスタート」オプション、またはセットアップするイベント送信先を手動で選択する「詳細設定」オプションを選択します。 選択後、[作成]を選択してステップ2を完了します。

ステップ3: SMS 送信のテスト

SMS シミュレータを使用してテストメッセージを送信します。 送信元を選択し、送信先の番号を選択します。 メッセージのステータスを追跡するには、SMS イベントを公開する設定セットを追加します。

ナビゲーションペインの [概要] で、[クイックスタート] セクションの [テストメッセージを送信] を選択します。 [発信者] セクションで、アカウントの電話プール、電話番号、または送信者 ID を選択します。 次に、[送信先番号] セクションで、テストメッセージを送信するシミュレーター番号またはアクティブな宛先番号を選択します。 アカウントがサンドボックスの場合、シミュレータ番号または検証済みの宛先番号にのみメッセージを送信できます。 アカウントが本番になると、シミュレータ番号または任意のアクティブな宛先番号にメッセージを送信できます。 SMS イベントを追跡するために、設定セットを選択できます。 次に、[メッセージ本文] セクションで、サンプルメッセージを入力してテストメッセージを送信します。

注意 – 米国のシミュレータ番号から送信している場合(または米国のシミュレータ番号のみが含まれる電話プールから送信している場合)、米国のシミュレータの宛先番号にのみメッセージを送信できます。 シミュレータの電話番号は、他の電話番号と同様に機能しますが、SMSメッセージはモバイルキャリアには送信されません。

ステップ4: 本番アクセスのリクエスト

最後に、アカウントが サンドボックスの場合、使用できる金額に制限があり、検証済みの宛先電話番号にのみ送信できます。 これらの制限を削除するには、サンドボックスから本番への移行をリクエストしてください。 本番に移行するには、 AWS Support Center でケースを開きます。

まとめ

本番アクセスのリクエスト後、アカウント構成の設定を完了するために推奨されるステップを実行しました。 アカウントで次のリソースをテストおよび構成しました。

  • 電話プール: 電話プールは、同じ設定を共有し、番号が利用できなくなった場合のフェイルオーバーを提供する電話番号と送信者 ID のコレクションです。電話プールは、番号のレジリエンスを管理する利点があり、送信アプリケーションからの複雑さを取り除き、電話番号と送信者 ID を管理するための論理的なグルーピングを提供します。
  • 発信元: プールの設定の一環として、プールに少なくとも1つの発信元を関連付ける必要があります。発信元は、電話番号または送信者 ID を指します。シミュレータ番号を選択した場合は、新しい 電話番号 または送信者 ID をリクエストできます。
  • 設定セット: 設定セットを使用すると、SMS イベントを整理、追跡、構成して、それらを公開する場所を指定できます。

次のステップ

管理コンソールの [リクエスト発信者] フローを使用して 発信元 の電話番号や送信者 ID などをリクエストできます。発信元がサポートされており、 登録 が必要な場合は、管理コンソールで電話番号または送信者 ID の登録を自動で行うことができます。

この記事は、Simplify your SMS setup with the new Amazon Pinpoint SMS console を翻訳したものです。翻訳は Solution Architect の中村 達也 が担当しました。