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AWS Supply Chain Analytics でサプライチェーンデータの可能性を解き放って実用的なインサイトを取得
10 月 31 日、Amazon QuickSight を搭載した AWS Supply Chain Analytics の一般提供についてお知らせします。この新機能は、AWS Supply Chain のデータを使用してカスタムレポートダッシュボードを構築するのに役立ちます。この機能により、ビジネスアナリストやサプライチェーンマネージャーは、カスタム分析の実行、データの視覚化、サプライチェーン管理オペレーションに関する実用的なインサイトの取得を行うことができます。
この仕組みを以下に示します。
AWS Supply Chain Analytics は AWS Supply Chain データレイクを活用し、Amazon QuickSight に埋め込まれたオーサリングツールを AWS Supply Chain のユーザーインターフェイスに直接提供します。この統合により、オペレーション分析のためのカスタムインサイト、メトリクス、主要業績評価指標 (KPI) を作成するための構成可能な統合エクスペリエンスが提供されます。
さらに、AWS Supply Chain Analytics には、そのまま使用することも、必要に応じて変更することもできる事前構築済みのダッシュボードが用意されています。起動時には、以下の事前構築済みダッシュボードが表示されます。
- Plan-Over-Plan Variance: 2 つの需要計画を比較して、製品、サイト、期間などの主要なディメンションにおける単位と値の両方の差分が表示されます。
- Seasonality Analytics: 前年同期の比較で需要が表示され、平均需要量の傾向に加えて、月次レベルと週次レベルの両方のヒートマップを通して季節性のパターンが示されます。
使用を開始する
AWS Supply Chain Analytics の機能について順を追って説明します。
最初のステップは、AWS Supply Chain Analytics を有効にすることです。[設定] に移動し、[組織] を選択して [分析] を選択します。ここで、Analytics のデータアクセスを有効化できます。
これで、既存のロールを編集することや、分析アクセス許可を持つ新しいロールを作成することができるようになりました。詳細については、「ユーザーのアクセス許可ロール」を参照してください。
この機能を有効にした後に AWS Supply Chain にログインすると、[Connecting to Analytics] (Analytics に接続) カードまたは左側のナビゲーションメニューの [分析] を選択して AWS Supply Chain Analytics の機能にアクセスできます。
これで、埋め込みの Amazon QuickSight インターフェイスをすぐに使用することができます。開始するには、事前構築済みダッシュボードに移動します。
次に、[Supply Chain Function] (サプライチェーン機能) ドロップダウンリストで必要な事前構築済みダッシュボードを選択できます。
この事前構築済みダッシュボードで私が最も気に入っているのは、簡単に始められることです。AWS Supply Chain Analytics によってすべてのデータセットと分析に加えて、ダッシュボードも用意されます。[追加] を選択して開始します。
ダッシュボードページに移動すると、結果が表示されます。このダッシュボードはチームと共有することもできるので、コラボレーションの面でも改善できます。
カスタムダッシュボードを作成するために他のデータセットを含める必要がある場合は、[データセット] に移動して [新しいデータセット] を選択します。
ここでは、AWS Supply Chain データレイクを既存のデータセットとして使用します。
次に [データセットを作成] を選択する必要があります。
分析に含める必要のあるテーブルを選択できます。[データ] セクションには、使用可能なすべてのフィールドが表示されます。asc_
で始まるすべてのデータセットは、Demand Planning、Insights、Supply Planning など、AWS Supply Chain によって生成されるデータセットです。
また、AWS Supply Chain に取り込んだすべてのデータセットも見つけることができます。データエンティティの詳細については、AWS Supply Chain のドキュメントページを参照してください。ここで注意すべき点は、AWS Supply Chain データレイクにデータを取り込んでいない場合、AWS Supply Chain Analytics を使用する前にデータを取り込む必要があるということです。データレイクにデータを取り込む方法については、データレイクのページを参照してください。
この段階で分析を開始できます。
今すぐご利用いただけます
AWS Supply Chain Analytics は、AWS Supply Chain が提供されているすべてのリージョンでの一般提供が開始されました。AWS Supply Chain Analytics を活用して、オペレーションを変革してみてください。
構築がうまくいきますように。
– Donnie
原文はこちらです。