Amazon Web Services ブログ
週刊生成AI with AWS – 2025/10/13週
みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの木村です。
今週 10月24日 (金) に「AWS Japan AI Agent Day 2025」が開催されます。一般提供開始された Amazon Bedrock AgentCore・Amazon Quick Suite など、AWS で AI Agent を活用するための知見を学ぶことができます。ぜひ、こちらの申し込みページからご登録をお願いいたします。
また「AWS 生成 AI 活用ワークショップ~ Amazon Q Developer で生成 AI の一歩先へ! ~」という Amazon Q Developer のワークショップイベントを 10月29日(水) に開催予定です。こちらも申し込みページから登録いただけます。
「AWS ジャパン生成 AI 実用化推進プログラム」も非常に多くの申し込みをいただいています。引き続き募集中ですのでよろしくお願いします。
それでは、10 月 13 日週の生成 AI with AWS 界隈のニュースを見ていきましょう。
先週は、Amazon Bedrock AgentCore の一般提供開始や Claude Haiku 4.5 のサポート開始など注目度が高いアップデートが多くありました。
さまざまなニュース
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- AWS生成AI国内事例ブログ「株式会社マキタ様の AWS 生成 AI 事例「AWS 上の閉鎖型 AI 環境で労働災害報告書作成支援と経営ダッシュボードを内製開発。システム開発経験の少ないエンジニアが短期間でリリースを実現」のご紹介」を公開
株式会社マキタ様が、経営ダッシュボードと労働災害報告書作成支援 AI を AWS 上で内製開発した事例を紹介しています。データのサイロ化や業務属人化の課題に対し、Amazon QuickSight や Amazon Bedrock などのマネージドサービスを活用し、経営ダッシュボードを7カ月、報告書作成支援 AI を1.5カ月という短期間でリリースしました。潤沢にエンジニアがいない環境においても内製化が可能になるAWSの容易さやサービスの豊富さを評価いただいています。 - ブログ記事「Amazon Bedrock AgentCore、東京を含むAWSリージョンで一般提供開始:AIエージェントを現実の世界へ」を公開
Amazon Bedrock AgentCore が、東京を含む9つの AWS リージョンで一般提供開始されました。本ブログでは、AI エージェントを本番環境で安全かつスケーラブルに運用するための統合プラットフォームである AgentCore の主要機能を紹介しています。またAmazon Bedrock AgentCoreをご利用の日本のお客様からのコメントも複数紹介しています。 - ブログ記事「Amazon Bedrock で日本国内に閉じた Anthropic Claude 4.5 の推論が可能に!日本国内クロスリージョン推論のご紹介」を公開
Amazon Bedrock で Claude Sonnet 4.5 / Claude Haiku 4.5 と共に日本国内クロスリージョン推論が導入されました。本ブログでは、データを日本国内に留めながら東京リージョンと大阪リージョンの計算リソースを活用し、予期しないトラフィックバーストに対応する仕組みや、推論プロファイルの概念、モニタリング方法、セキュリティ、料金体系などを解説しています。 - ブログ記事「【開催報告】Amazon SageMaker Roadshow -Japan」を公開
本ブログは、2025年7月15日に開催された「Amazon SageMaker Roadshow -Japan」の開催報告です。Amazon SageMaker 開発チームによる次世代 Amazon SageMaker の紹介、Amazon SageMaker Unified Studio を活用したエンドツーエンドデモ、NX 情報システム様、キヤノンITソリューションズ様、ソニーグループ様、NTT データ様による具体的な活用事例が紹介されています。 - ブログ記事「AWS Transform for VMware を使用して VMware ワークロードを移行およびモダナイズする」を公開
本ブログでは、AWS Transform for VMware を使用した VMware ワークロードの移行とモダナイゼーションについて解説しています。ディスカバリーとアセスメント(仮想マシンの発見と移行評価)の効率化、ネットワーク変換の自動化、AI 主導のウェーブプランニング(段階的な移行計画)、セキュアな移行実行など、AWS Transform for VMware のアーキテクチャと主要機能を詳しく紹介しています。 - ブログ記事「README ファイルの心配をやめた方法」を公開
Kiro のエージェントフック機能を活用して、README ファイルや API ドキュメントを自動更新する方法を紹介しています。エージェントフック機能とは、IDE 上で特定のイベントが発生したときに、あらかじめ定義されたエージェントのアクションを自動で実行するトリガー機能を指します。エージェントフックの設定方法や実際の動作例、さらにコード最適化や言語ローカライゼーションなどの他のユースケースも紹介しています。 - ブログ記事「マルチAIエージェントが創る新しい店舗体験 〜Amazon Bedrock AgentCoreによる販売支援〜」を公開
Amazon Bedrock AgentCore と PROTO 社のサイネージデバイスを連携させた、マルチ AI エージェントによる店舗販売支援ソリューションを紹介しています。アバターエージェント、商品情報エージェント、店舗支援エージェント、オーケストレーターエージェントが協調して動作し、来店前から店頭接客までシームレスな顧客体験を提供します。本ブログでは、AgentCore の各機能(Runtime、Gateway、Memory など)を活用したアーキテクチャと、顧客側・店舗側それぞれの活用方法を詳しく解説しています。
- AWS生成AI国内事例ブログ「株式会社マキタ様の AWS 生成 AI 事例「AWS 上の閉鎖型 AI 環境で労働災害報告書作成支援と経営ダッシュボードを内製開発。システム開発経験の少ないエンジニアが短期間でリリースを実現」のご紹介」を公開
サービスアップデート
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- Amazon Bedrock AgentCore が一般提供開始
Amazon Bedrock AgentCore が一般提供開始されました。このサービスは AI エージェントアプリケーションを安全かつスケーラブルに運用できるプラットフォームです。最大 8 時間の長時間実行や VPC サポートによる安全なプライベート環境での運用が可能です。CrewAI や LangGraph などの人気フレームワークに対応し、CloudWatch で運用状況を監視できます。東京リージョンを含む 9 リージョンで利用でき、従量課金制で初期費用は不要です。詳細は上記のブログをご参照ください。 - Amazon CloudWatch で生成 AI オブザーバビリティが一般提供開始
Amazon CloudWatch で生成 AI オブザーバビリティ機能が一般提供開始となりました。Amazon Bedrock AgentCore でデプロイされるエージェントを含む AI アプリケーションの監視が可能になり、レイテンシーやトークン使用量、エラーをリアルタイムで把握できます。LangChain や LangGraph などのフレームワークにも対応し、問題の迅速な特定が可能です。追加料金なしで利用できます。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - Anthropic の Claude 4.5 haiku が Amazon Bedrock で利用可能に
Amazon Bedrock で Claude Haiku 4.5 が利用可能になりました。Claude Sonnet 4 並みの高性能でありながら、大幅にコストを抑えて高速処理を実現しています。リアルタイムのカスタマーサポートやチャットボットなど、レスポンス速度が重要なアプリケーションに最適です。性能とコストの両方を兼ね備えた AI モデルが使えるようになりました。詳細はこちらのコンソールをご参照ください。 - Amazon Bedrock がサーバーレス基盤モデルの自動有効化によりアクセスを簡素化
Amazon Bedrock で、サーバーレス基盤モデルへのアクセスが自動で有効化されるようになりました。従来は手動でモデルアクセスを有効化する必要がありましたが、今回のアップデートで全商用リージョンにおいて即座に AI モデルを利用開始できます。Amazon Bedrock コンソールや AWS SDK から直ちにアクセス可能です。ただし Anthropic モデルのみ初回利用時に一度だけ使用フォームの提出が必要です。詳細はこちらのブログ記事をご参照ください。 - DeepSeek、OpenAI、Qwen モデルが Amazon Bedrock の追加リージョンで利用可能に
Amazon Bedrock で DeepSeek-V3.1、OpenAI オープンウェイトモデル、Qwen3 モデルが新たに複数リージョンで利用開始できるようになりました。オハイオ、フランクフルト、ジャカルタリージョンで利用でき、データ保管要件対応や遅延削減が可能になります。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - Amazon SageMaker AI Projects がカスタムテンプレートの S3 プロビジョニングをサポート
Amazon SageMaker AI Projects で、Amazon S3 からカスタム ML プロジェクトテンプレートをプロビジョニングできるようになりました。これまで管理者は標準的な ML プロジェクトテンプレートの管理が困難でしたが、今回のアップデートにより S3 上でテンプレートを管理し、データサイエンティストが SageMaker AI Studio から直接アクセスできます。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - Amazon ElastiCache のベクトル検索機能の発表
Amazon ElastiCache でベクトル検索機能が一般提供開始しました。この機能により、AI アプリケーションで重要なベクトルデータをマイクロ秒レベルの超低遅延で検索できます。特に LLM のセマンティックキャッシングや RAG で威力を発揮し、応答速度向上とコスト削減を実現します。Valkey 8.2 で追加コストなしで利用でき、既存クラスターもダウンタイムなしでアップグレード可能です。詳細はこちらのブログ記事をご参照ください。
- Amazon Bedrock AgentCore が一般提供開始