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週刊生成AI with AWS – 2026/1/26 週
みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの野間です。新年を迎えたと思ったら、あっという間にもう2月。今回は特に、AWS ジャパンが開始した「フィジカル AI 開発支援プログラム」が注目です。ロボット基盤モデル開発を支援する貴重な機会となっています。応募締め切りが2026年2月13日までとなっているのでご興味のある方は、ぜひご確認ください。
それでは今週も、生成AIを活用した開発支援プログラムやソリューション事例、そしてAmazon Bedrockを中心とした注目のサービスアップデートをお届けします。
さまざまなニュース
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- フィジカル AI 開発支援プログラム by AWS ジャパン
AWS ジャパンは2026年1月27日から、Vision-Language-Action(VLA)などのロボット基盤モデル開発に取り組む日本の企業・団体を支援する「フィジカル AI 開発支援プログラム」の応募受付を開始しました。このプログラムでは、データ収集・前処理からモデルトレーニング、シミュレーション、実環境へのデプロイまでの一連のパイプライン構築をサポートし、AWSクレジット提供に加えて、フィジカルAI領域スペシャリストによる技術支援、ロボティクス・生成AIコミュニティの形成、そしてモデル開発企業とロボット導入企業のマッチング機会を提供します。ロボティクス分野でAIを活用したい企業にとって、技術面・コスト面の両面で包括的な支援を受けながら、AIのロボティクスへの活用を加速させ、実用化に向けた開発を推進できる貴重な機会となります。プログラムの詳細な内容やスケジュール、応募方法については、ぜひブログ記事をご確認ください。 - AWS生成AI事例ブログ「教育者を支援: Innovation Sandbox on AWS が学習目標の達成を加速する方法」
生成AIがテクノロジーの世界に大きな影響を与える中、大学や高等教育機関では学生にサンドボックス環境を提供し、業界が求める生成AIの専門知識を身につけることに取り組んでいますが、数千人の学生向けにサンドボックス環境のAWSアカウントを大規模に作成・管理することは困難でした。この課題を解決するため、Innovation Sandbox on AWSという安全でコスト効率に優れ、再利用可能な一時的なサンドボックス環境の管理を可能にするソリューションを利用し、管理者がサンドボックス環境のライフサイクル全体をセットアップおよび管理する方法を効率化し、技術的な負担を最小限に抑えながら、学生、研究者、教員がAWSで自由に実験できる環境を提供します。教育機関や研究機関にとって、セキュリティポリシー、承認ワークフロー、支出管理メカニズム、アカウントリサイクル設定などを直感的なユーザーインターフェースを通じて提供することで、学生のスキル習得効率が向上し、新しいアイデアやAWSのサービスを簡単に検証できる環境を構築できます。具体的な実装方法やユースケースについては、ぜひブログ記事で詳細をご確認ください。 - ブログ記事「SAP JouleでAmazon Bedrock上のAnthropic Claudeモデルを使いSAPコンサルティングプロジェクトを加速」
SAPコンサルタントが複雑なクラウドトランスフォーメーションプロジェクトを進める際、膨大なドキュメントやベストプラクティスへのアクセス、SAP Knowledge Base記事の検索に多くの時間を費やしていました。この課題を解決するため、SAPチームはAWSと提携してSAP Joule for Consultants(J4C)を開発し、Amazon Bedrock上のAnthropic Claudeモデルを活用することで、コンサルタントが会話型AIを通じて独占的なSAPコンテンツに迅速にアクセスできる環境を構築しました。これにより、コンサルタントは特定のビジネスシナリオに対する技術的な実装要件を迅速にナビゲートし理解できるようになり、ジュニアコンサルタントとエキスパートの両方が顧客とのエンゲージメント効率を大幅に向上させ、専門知識をリアルタイムに活用できるようになります。具体的な実装アーキテクチャや成果については、ぜひブログ記事で詳細をご確認ください。 - ブログ記事「ABAP Accelerator による AI-Assisted 開発のご紹介」
SAP S/4HANAへの移行を進める企業は、既存システムに存在する数千個のカスタムABAPプログラムのアップグレードが必要で、しかもドキュメントが不足しているという課題に直面しています。この課題を解決するために、ABAP AcceleratorというMCPサーバーベースのツールが提供され、お客様がより速く、より高いコード精度でコードの作成、テスト、ドキュメント化、変換を支援します。ABAP AcceleratorはSAP ABAP Test Cockpitに接続してコードを検証し、Kiro CLI内でお客様がハルシネーションを削減するのに役立ちます。生成AIを活用する開発者にとって、SAP ECCからSAP S/4HANAへの自動コード変換、SAP ABAP Test Cockpitとの統合による構文チェックとカスタムバリアント、そしてトランスフォーメーションのリスクを軽減するテスト駆動開発(TDD)アプローチにより、SAP開発ライフサイクル全体を大幅に最適化し、移行プロジェクトの品質基準を満たしながらビジネスロジックを保持できます。具体的な実装方法や各機能の詳細については、ぜひブログ記事で確認してみてください。 - ブログ記事「Agentic workflowを使用したAmazon Nova Premierによるコード移行の効率化」
多くの企業が保守と拡張が困難になった古いテクノロジーで構築されたレガシーシステムに悩まされている中、Amazon Bedrock Converse APIとAmazon Nova Premierをagentic workflow内で使用して、レガシーコードを最新のJava/Springフレームワークアプリケーションに体系的に移行する方法を解説しています。この手法では、移行プロセスを複数の専門エージェントで分担し、堅牢なフィードバックループを実装することで、自動化により移行時間とコストを削減し、専門的な検証エージェントによってコード品質の向上と最新のベストプラクティスへの準拠を保証します。生成AIを活用する開発者にとって、レガシーシステムのモダナイゼーションという複雑な課題に対して、AIエージェントが言語パラダイムの違いやアーキテクチャの複雑性、ビジネスロジックの維持といった多くの課題を自動的に処理しながら、人間の専門家が戦略的な判断や品質保証に集中できる環境を提供し、大規模なコード移行プロジェクトを効率的かつ確実に進めることができます。具体的な実装アーキテクチャや各エージェントの役割については、ぜひブログ記事で詳細をご確認ください。
- フィジカル AI 開発支援プログラム by AWS ジャパン
サービスアップデート
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- Amazon Bedrockがプロンプトキャッシングの1時間保持に対応
Amazon Bedrockで、プロンプトキャッシングの保持時間が従来の5分から最大1時間まで延長できるようになりました。これにより、長時間にわたるAIエージェントとの対話や、ツール実行・データ検索を含む複雑なワークフローにおいて、同じプロンプトのプレフィックス(システムプロンプトやコンテキスト情報など)を再利用することで、コスト効率とレスポンス速度が向上します。この機能はClaude Sonnet 4.5、Claude Haiku 4.5、Claude Opus 4.5で利用可能で、すべてのAWSリージョンおよびAWS GovCloud (US)リージョンで利用可能です。なお1時間キャッシュは標準の5分キャッシュとは異なる料金体系が適用されます。 - AWS が AWS MCP サーバーのデプロイエージェント SOP のプレビューを発表
AWS MCP Serverに、AIエージェントがWebアプリケーションのデプロイメントを自動実行するためのStandard Operating Procedures(SOPs)が追加されました。これにより、開発者はKiro、Cursor、Claude Codeなどのツールから自然言語プロンプトを使うだけで、AWS CDKインフラストラクチャの生成、CloudFormationスタックのデプロイ、セキュリティベストプラクティスを含むCI/CDパイプラインの構築まで、すべて自動的に実行できるようになります。従来は複雑だったDevOpsのベストプラクティスの実装やプロトタイプから本番環境への移行が、たった1つのプロンプトで完結するため、デプロイメント環境を簡単に構築できます。React、Vue.js、Angular、Next.jsなどの主要フレームワークに対応しており、現在米国東部(バージニア北部)リージョンでプレビュー版として追加コストなしで利用可能です。 - Amazon BedrockがResponses APIでサーバーサイドカスタムツールに対応
Amazon BedrockのResponses APIで、OpenAI API互換のサービスエンドポイントを使用したサーバーサイドツールが利用可能になりました。従来のクライアントサイドツールと異なり、Bedrockがクライアントを経由せずに直接ツールを呼び出すため、Web検索やコード実行、データベース更新などのマルチステップアクションをリアルタイムで実行でき、レイテンシーを削減しながらAWSアカウントの組織、ガバナンス、コンプライアンス、セキュリティの境界内で安全に動作します。現在、OpenAIのGPT OSS 20B/120Bモデルで利用可能で、東京リージョンを含む複数のリージョンで提供されています。
- Amazon Bedrockがプロンプトキャッシングの1時間保持に対応
今週は以上です。それでは、また来週お会いしましょう!