Amazon Web Services ブログ
週刊生成AI with AWS – 2026/4/6 週
みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの三厨です。
今週のトップニュースは AWS Agent Registry と Claude Mythos の Amazon Bedrock 上での Gated Research Preview でしょう。AWS の CISO である Amy が、AWSのセキュリティアプローチがどのように Anthropic のようなパートナーとお客様のイノベーションを加速しているのかを解説しているブログも今週号で取り上げていますので、ぜひご一読ください。
また今週 4 月 15 日には「AI-DLC 体験勉強会」が開催されます。AWS Summit Japan 2026 では AI-DLC のハッカソンも予定されているので、ぜひこれを機にキャッチアップしてみてはいかがでしょうか?
それでは、4 月 6 日週の生成 AI with AWS界隈のニュースを見ていきましょう。
さまざまなニュース
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- AWS生成AI国内事例ブログ: 大豊建設株式会社様、生成 AI アシスタント「大豊 AI」で業務の様々な場面を効率化
大豊建設様は、土木・建築工事を中心とした総合建設会社です。社内の情報へのアクセスのしにくさ、文書作成の負担、中堅社員不足による知識共有の難しさといった課題を抱えていました。そこで、AWS を基盤として生成 AI を活用した「大豊 AI」を構築し、フリートーク、社内規程検索、ファイルチャット、全文検索、ユースケース別検索などの機能を社内に展開しました。2025 年 6 月の全社展開から約 8 ヶ月で 307 名の社員が利用し、累計 32,709 回以上の利用回数を記録しています。規程検索だけでも約 250 時間の業務時間削減を実現しました。今後は、施工計画書の作成支援や社内資料作成支援といった、Amazon Bedrock AgentCore のエージェント技術を活用した業務効率化も目指しています。 - AWS生成AI国内事例ブログ: 丸紅グループが描く生成AI活用の全貌 〜内製開発・AIエージェント活用で変わる総合商社の姿〜
丸紅グループの生成 AI 活用の続編記事です。前回紹介した社内生成 AI プラットフォーム「Marubeni Chatbot」は登録ユーザー数が 7,500 人以上から 10,000 人以上へと拡大しました。今回は、Amazon Bedrock AgentCore を活用した AI エージェント機能の搭載、競合分析システムの構築、水道管路 AI 劣化予測診断サービス(分析作業を約 99% 削減)、そして AI DLC Unicorn Gym の開催という 4 つの新たな取り組みを紹介しています。丸紅グループが生成 AI をどのように業務や開発の現場に根付かせてきたか、ぜひご覧ください。 - ブログ記事「AI を活用した大規模なセキュリティ防御の構築 — 脅威が出現する前に」を公開
AWS CISO の Amy のブログの翻訳です。Anthropic が発表した Project Glasswing と、これまでで最も高度な AI モデルである Claude Mythos Preview について紹介しています。Claude Mythos Preview はサイバーセキュリティ、ソフトウェアコーディング、複雑な推論タスクで高いパフォーマンスを発揮する新しいモデルクラスです。AWS では継続的な AI セキュリティレビューが行われている重要なコードベースに Claude Mythos Preview をすでに適用しており、セキュリティの検出結果を洗い出す際に従来のモデルよりも高い生産性を発揮しています。 - ブログ記事「AWS Security Agent のオンデマンドペネトレーションテストの一般提供を開始」を公開
AWS Security Agent は、自律型ペネトレーションテストを提供するフロンティアエージェントです。手動のペネトレーションテストの数分の一のコストで、24 時間 365 日稼働します。SAST、DAST、ペネトレーションテストの機能を単一のコンテキスト認識型エージェントに統合し、マルチクラウドに対応しています。HENNGE 様は「一般的なテスト期間を 90% 以上短縮できます」と述べています。 - ブログ記事「AWS DevOps Agent によるエージェンティック AI を活用した自律的インシデント対応」を公開
AWS DevOps Agent は、Amazon Bedrock AgentCore 上に構築された常に利用可能な運用チームメンバー Agent です。インシデントの解決とプロアクティブな予防を行い、AWS、マルチクラウド、オンプレミス環境にわたる SRE タスクを処理します。本記事では、URL 短縮サービスの例を通じて、DevOps Agent を次世代の完全な運用チームメンバーたらしめる 6 つの主要な能力「6 つの C」を解説しています。 - ブログ記事「Amazon Bedrock Guardrails では、一元化された制御と管理により、クロスアカウント保護がサポートされています」を公開
Amazon Bedrock Guardrails でクロスアカウントセーフガードが一般提供されました。組織の管理アカウント内でガードレールを指定し、すべてのメンバーエンティティ全体で自動的に実施できるようになりました。個々のアカウントやアプリケーションを監視する管理上の負担を大幅に軽減しながら、企業の責任ある AI 要件の一貫した遵守をサポートします。 - ブログ記事「コパイロットからコワーカーへ – AAAI : エージェント研究と実用化のギャップ」を公開
AAAI 2026 のパネルディスカッションで、Microsoft、Mistral、シンガポール国立大学、LinkedIn、AWS の研究者と実務者が、コーディングエージェントを本番環境に投入する際の課題について議論しました。研究は能力の最適化に注力する一方、本番環境では信頼性、コスト、レイテンシー、信頼、組織への適合性を同時に最適化する必要があるという議論が展開されています。今後の研究の方向性についても言及されており、エージェント開発に携わる方にとって示唆に富む内容です。 - ブログ記事「Kiro Students プランのご紹介」を公開
AI コーディングツール Kiro の学生向けプランが発表されました。対象の大学生は、月 1,000 クレジット付きの Kiro を 1 年間無料で利用できます。まず 11 の大学からスタートし、今後さらに多くの大学への拡大を予定しています。 - ブログ記事「Kiro スタートアップクレジットプログラムが復活します」を公開
アーリーステージから Series A までのスタートアップを対象に、最大 1 年分の Kiro Pro+ を無料で申請できるプログラムが復活しました。チーム規模に応じて 3 つのティア(最大 2、10、30 ユーザー)が用意されています。 - ブログ記事「Kiro CLI の新しいデザイン」を公開
Kiro CLI の刷新された UX が実験的モードとして公開されました。ライブ統合ステータス、常時表示の入力エリア、スラッシュコマンドと @ コンテキスト、コンテキストオーバーレイなどの新機能が追加されています。kiro-cli --tuiで試すことができます。 - ブログ記事「Amazon OpenSearch Service、FAISS エンジンでのベクトル検索トラブル対処の考え方:新規ベクトルデータの投入が不安定、または失敗する場合」を公開
- ブログ記事「Amazon OpenSearch Service、FAISS エンジンでのベクトル検索トラブル対処の考え方:検索レイテンシの増加が問題になっている場合」を公開
Amazon OpenSearch Service の FAISS エンジンを使用したベクトル検索のトラブルシューティングに関する 2 本の記事が公開されました。RAG などでベクトル検索を活用している方にとって、データ投入の不安定さや検索レイテンシの増加に対する原因調査と対処法の考え方が体系的にまとめられています。
- AWS生成AI国内事例ブログ: 大豊建設株式会社様、生成 AI アシスタント「大豊 AI」で業務の様々な場面を効率化
サービスアップデート
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- Amazon Bedrock で Claude Mythos Preview が限定リサーチプレビューとして利用可能に
Anthropic のこれまでで最も高度な AI モデルである Claude Mythos Preview が、Amazon Bedrock で限定リサーチプレビューとして利用可能になりました。Claude Mythos Preview は、サイバーセキュリティ、ソフトウェアコーディング、複雑な推論タスクにおいて最先端の能力を持つ根本的に新しいモデルクラスです。Project Glasswing の一環として、インターネットの重要インフラ企業やオープンソースのメンテナーが優先的にアクセスできます。現在、米国東部(バージニア北部)リージョンで利用可能です。 - AWS Agent Registry が集中型エージェント検出・ガバナンスのためにプレビュー提供開始
Amazon Bedrock AgentCore を通じて利用可能な AWS Agent Registry がプレビューで提供開始されました。組織内のエージェント、ツール、スキル、MCP サーバー、カスタムリソースのプライベートなカタログおよび検出レイヤーです。セマンティック検索とキーワード検索の両方に対応し、承認ワークフローや AWS CloudTrail による監査証跡も提供します。米国西部(オレゴン)、アジアパシフィック(東京)を含む 5 リージョンで利用可能です。 - Amazon Bedrock AgentCore Browser に OS レベルの操作機能を追加
Amazon Bedrock AgentCore Browser に、Chrome DevTools Protocol (CDP) だけでは対応できないブラウザワークフローの自動化を可能にする OS レベルの操作機能が追加されました。マウス操作、キーボード操作、フルデスクトップスクリーンショットなどが利用可能です。AI エージェント開発者やテスト自動化エンジニアにとって有用なアップデートです。アジアパシフィック(東京)を含む 14 リージョンで利用可能です。 - Amazon Bedrock が IAM ユーザーおよびロールによるコスト配分をサポート
Amazon Bedrock が、IAM ユーザーおよび IAM ロールによるコスト配分を AWS Cost and Usage Report 2.0 (CUR 2.0) と Cost Explorer でサポートするようになりました。IAM ユーザーやロールにチーム、プロジェクト、コストセンターなどのタグを付与し、コスト配分タグとして有効化することで、Bedrock のモデル推論コストをユーザー、チーム、プロジェクト、アプリケーション別に把握できるようになります。Bedrock が利用可能なすべての商用リージョンで利用可能です。 - AWS Cost Explorer が Amazon Q を活用した自然言語クエリ機能を提供開始
AWS Cost Explorer に Amazon Q Developer の生成 AI 機能が統合され、自然言語でコストと使用状況データについて質問できるようになりました。「今月の上位支出サービスを表示して」といった質問に対して、Amazon Q が詳細なインサイトを提供すると同時に、Cost Explorer が対応するビジュアライゼーションを自動更新します。すべての商用 AWS リージョンで追加料金なしで利用可能です。 - SageMaker HyperPod が分散トレーニングワークロード向けギャングスケジューリングをサポート
Amazon SageMaker HyperPod のタスクガバナンスにギャングスケジューリングが追加されました。分散トレーニングジョブに必要なすべての Pod が準備完了してからトレーニングを開始することで、部分的なジョブ実行による無駄なコンピューティングやデッドロックを防止します。アジアパシフィック(東京)を含む複数のリージョンで利用可能です。
- Amazon Bedrock で Claude Mythos Preview が限定リサーチプレビューとして利用可能に
今週は以上です。それでは、また来週お会いしましょう!