投稿日: Sep 18, 2019
AWS Step Functions は動的並列処理のサポートを開始しました。データ処理やタスクの自動化などといったアプリケーションのワークフローのパフォーマンスと効率性に最適化できます。同一のタスクを並行して実行することで、一貫した実行時間を実現し、リソースの使用率を改善して運用コストを節約できます。Step Functions は、入力に応じてリソースを自動的にスケーリングします。
Step Functions では、AWS の複数のサービスをフルマネージド型ワークフローで調整できるため、すばやくアプリケーションをビルドおよび更新できます。多くの組織では、リソースを効率的に使用するためにバッチ処理ワークフローを並行して実行しています。ただし、処理するアイテムの数は不明な場合が多いため、並列ワークフローの実行時間を予測することは困難です。これらの並列ワークフローのデバッグおよび構築は困難で、時間がかかります。
これからは、少ないコードで、数分で、並列ファンアウトとスキャッターギャザーパターンを動的に構築できるようになります。ファンアウトパターンは、同一のタスクのリストを並行して送信し、注文処理やインスタンスパッチ管理などのワークフローを簡素化します。スキャッターギャザーパターンは、AWS 上のスケーラブルなコンピューティングを活用して、ファイル処理やレポート生成などのワークフローを高速化します。例えば、10 個の 500 MB メディアファイルを並行してトランスコードし、マージして 5 GB ファイルを作成できます。Step Functions の並列ワークフローの可視化により、欠陥の原因を数秒で簡単に見つけることができます。
使用を開始するには、Step Functions コンソールでサンプルプロジェクトを調べてください。コンソールエディタには、ワークフローに並行ステップを簡単に追加するために使用できるテンプレートが含まれています。
動的並列処理は AWS Step Functions の料金に含まれており、Step Functions が利用可能なすべての AWS パブリックリージョンで追加料金なしで利用できます。AWS Step Functions が提供されているリージョンの一覧は、AWS リージョン表をご覧ください。
Step Functions の詳細については、AWS Step Functions の開発者ガイドを、動的並列処理を使用したワークフローの構築の詳細については、AWS Step Functions Map ステートをご覧ください。