Amazon Web Services ブログ
大阪リージョンに 2 つのアップデート: Amazon VPC Endpoints For Amazon EC2, Amazon Redshift Spectrum
みなさん、こんにちは。アマゾン ウェブ サービス ジャパン、シニアエバンジェリストの亀田です。
大阪リージョンが 3 つの AZ を伴うフルリージョンとしてラウンチしてから 3 週間が過ぎました。利用を開始したり、検討されている方も多いのではないでしょうか。3 月 2 日のラウンチ後も機能拡張は続いておりますが、今日 2 つの機能がリリースされましたのでご報告いたします。
1.Amazon VPC Endpoints For Amazon EC2
2.Amazon Redshift Spectrum
Amazon VPC Endpoints For Amazon EC2
AWS PrivateLink は、サービス間のプライベート接続が VPC エンドポイント経由で可能となるサービスです。今回のアップデートにより、大阪リージョンにおいて、インターネットを経由せずに Amazon Virtual Private Cloud(Amazon VPC)内から Amazon EC2 にアクセスできるようになりました。これにより、 インターネットゲートウェイや NATゲートウェイを必要とせずに、EC2 API によりセキュアな接続方法が提供されます。PrivateLinkはAWS IAMをベースとした ロールベースのアクセス制御ポリシーを設定することが可能で、従来の IP アドレスやプロトコル、ポート番号ベースの制御より、より細かい権限設定が可能となります。オンプレミスからのアクセスは、AWS DirectConnect、別の VPC からのアクセスは VPC Peering を使用して VPC エンドポイントにアクセスすることもできます。
詳しくはこちらをご覧下さい。
Amazon Redshift Spectrum
Amazon Redshift は最も高速で最も広く使用されているクラウドデータウェアハウスです。データウェアハウス、運用データベース、およびデータレイクにあるペタバイト規模の構造化データと半構造化データを、標準的な SQL を使用してクエリを実行することも可能です。さらに、Apache Parquet のようなオープンフォーマットでクエリの実行結果を Amazon S3 に保存することも簡単です。
今回の大阪リージョンのアップデートでは、S3 のデータに対して直接クエリを実行可能な Redshift Spectrum がサポートされ、AWS の各サービスに対して透過的なデータ処理を実現することが可能となりました。Parquet、ORC、JSON、CSV などのオープンデータ形式をサポートし、構造体、配列、マップなどの複雑なデータ型を使用したネストされたデータのクエリもサポートしています。
詳しくはこちらをご覧ください。
さて、機能拡張が続く大阪リージョンですが、西日本のお客様だけではなく、地理的に離れた場所にシステムの災害対策拠点、バックアップ拠点を作りたいという要件をお持ちのお客様が東京リージョンに対する DR 拠点などとして検討されているケースも増えてきています。
このセミナーでは、私の方より、1)社内システム、2) フロントエンドシステム、そして 3) DR 拠点の 3 シナリオに分けて大阪リージョンと東京リージョンの使い分け検討指標についてご紹介を予定しています。もしよろしければご参加ください。
– シニアエバンジェリスト 亀田