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AWS IoT TwinMaker の一般提供開始

昨年の AWS re: Invent 2021 で、現実世界のシステムのデジタルツインをより迅速かつ簡単に作成し、産業オペレーションのモニタリングと最適化に使用できる新しい AWS IoT サービスである AWS IoT TwinMaker のプレビューを紹介しました。

デジタルツインは、個々の物理システムの生きたデジタル表現で、ビジネスの成果を促進するために、物理システムの真の構造、状態、動作を模倣してデータによって動的に更新されます。デジタルツインは、建物、工場、産業機器、生産ラインなど、システムや資産のライフサイクル全体にわたるさまざまなユースケースに適用できます。

AWS の多くのお客様は、デジタルツインジャーニーの初期段階にあります。お客様は、ビジネス価値と結果を引き出すために、異種ソース間でデータを接続し、そのデータをダッシュボードまたは没入型環境でコンテキストに応じて視覚化しようと努力しています。

2022 年 4 月 21 日(米国時間)、AWS Summit San Francisco において、一般提供が開始された AWS IoT TwinMaker の新機能、機能向上、追加の AWS リージョンでの可用性についてお知らせします。AWS IoT TwinMaker は、複数のソースからの既存データを使用してデジタルツインを構築し、あらゆる物理環境の仮想表現を作成して、既存の 3D モデルと実世界のデータを組み合わせるためのツールを提供します。AWS IoT TwinMaker では、デジタルツインを作成して、オペレーションの全体像をより迅速かつ少ない労力で把握できるようになりました。

AWS IoT TwinMaker には、コネクタ (コンポーネント) を使用した多様なデータソースからのデータ収集、データへの接続によるデジタルツインの表現、シーン構成ツールの使用による既存の 3D ビジュアルモデルと実世界のデータの組み合わせ、Grafana 用プラグインとダッシュボードを作成するために使用できる Amazon Managed Grafana を使用したウェブベースのアプリケーションの構築といったデジタルツインの構築プロセスの各段階に対応する機能があります。

例えば、Cognizant の 1Facility ソリューションは AWS IoT TwinMaker を使用して、3D 可視化によって建物の問題をトラブルシューティングする時間を短縮し、コネクテッドビル内の複数のソースからのデータを集約することで、ビルのモニタリングエクスペリエンスを向上させます。その他のユースケースについては、「AWS IoT TwinMaker のお客様」をご覧ください。

AWS IoT TwinMaker の使用を開始するには、「AWS IoT TwinMaker の紹介」で紹介されているデジタルツインを構築するためのステップバイステップのプロセスを参照してください。また、シミュレートされたデータコネクタを含むクッキー工場の完全にビルドアウトされたサンプルデジタルツインを GitHub リポジトリからテストすることもできます。このサンプルコードでは、デジタルツインアプリケーションを構築するプロセスについて説明し、AWS IoT TwinMaker の多くの機能を確認することができます。

一般提供リリースの新機能
このリリースでは、AWS IoT TwinMaker にいくつかの新機能が追加されています。

モーションインジケータ – プレビューでは、3D シーンでデータを表現するために、1) エンティティをプロパティにバインドするために使用できるタグ、および特定の条件が満たされたときにほぼリアルタイムで色を変更するなどの動作を駆動する単純なルールを使用するタグ、および 2) シンプルなルールに基づいてエンティティ全体の色を変更するモデルシェーダーという 2 つの方法から選択しました。今回、タグ (アラート) とカラーオーバーレイ (モデルの色の変更) に加えて、モーションの速度を表すモーションインジケーターという第 3 のオプションが追加されました。

LinearPlane (コンベアベルト用)、LinearCylinder (チューブ用)、CircularCylinder (攪拌器用) など、さまざまな視覚表現のユースケース向けに 3 種類のモーションインジケーターがあります。静的な値、または各種データ入力に従って変化するルールを使用して、インジケーターウィジェットのモーション速度と背景色または前景色を設定できます。

シーンのテンプレート化 – この新機能を使用すると、タグやモデルシェーダーなどのすべてのデータバインディングをテンプレート化することができます。データバインディング用のテンプレートはコンソールで選択できます。例えば、1つのタグを各 ${entityId}/${componentName}/AlarmStatus にバインドできます。オペレーターが Mixer 1 のアラームを選択すると、Mixer 3D Scene は、Mixer 1 の情報を表示します。オペレーターが Mixer 2 を選択すると、Mixer 3D Scene には Mixer 2 の情報が表示されます。

API の向上 – ユーザビリティフィードバックに基づいて、サービス全体で AWS IoT TwinMaker API を始めとするユーザーエクスペリエンスの継続的な改善が行われています。API の変更点を以下に示します。

  • ExternalID フィルター – ListEntities API に新しいフィルターが追加され、isExternalId としてマークされたプロパティによるフィルタリングが可能になりました。
  • タイムスタンプの精度 – ISO 8601 形式で時刻をキャプチャする新しいタイプが追加され、データプレーン API でナノ秒などの任意のタイムスタンプ精度がサポートされるようになりました。
  • 新しい CREATE 更新タイプ – 新しいプロパティ更新タイプ CREATE が追加され、ユーザーがエンティティで更新の意図を明示的に指定できるようになりました。以前のプロパティ更新タイプは UPDATEDELETE だけでした。

追加のコードサンプル – AWS IoT TwinMaker の使用を開始するには、他のデベロッパーのサンプルを参照できます。AWS IoT TwinMaker でデジタルツインを構築するデベロッパーのコミュニティをサポートおよび構築することを目的として、Snowflake などの新しいデータコネクタを始めとする最も一般的なシナリオ用のコードパッケージが GitHub リポジトリから配布されています。

今すぐ利用可能
AWS IoT TwinMaker は、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、欧州 (アイルランド)、およびアジアパシフィック (シンガポール) リージョンでご利用いただけます。現在、欧州 (フランクフルト) およびアジアパシフィック (シドニー) リージョンでもご利用いただけます。

AWS 無料利用枠の一部として、AWS を使用する最初の 12 か月間は、毎月最大 5,000 万件のデータアクセス API コールを無料で利用できます。無料利用の有効期限が切れた場合、またはアプリケーションの使用量が無料利用枠を超えた場合は、料金ページに記載されている料金が請求されます。AWS IoT TwinMaker の詳細については、製品ページドキュメントを参照してください。

デジタルツインジャーニーをサポートする AWS IoT TwinMaker パートナーは、 AWS IoT TwinMaker パートナーページで検索できます。AWS re:Post for AWS IoT TwinMaker にフィードバックを送信するか、通常の AWS Support 担当者を通じてフィードバックをお寄せください。

Channy

原文はこちらです。