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AWS Transfer Family が大阪リージョンでご利用開始となりました

みなさん、こんにちは。シニアエバンジェリストの亀田です。

2018年11月に データをSFTP プロトコルを用いてAmazon Simple Storage Service (S3) へアップロードするためのマネージドサービス、AWS Transfer for SFTP がリリースされました。その後2020年4月 新たにFTPS / FTP プロトコルをサポートし、サービス名がAWS Transfer Family と変更となり、そして2021年1月、データの保存ターゲットに新たに Amazon Elastic File System (EFS) が加わるなど、機能拡張が続いているAWS Transfer Family がこの度大阪リージョンでご利用いただけるようになりました。

AWS Transfer Family

AWS Transfer Familyを用いることで、お客様はシンプルで安全かつスケーラブルなファイル転送により、データの管理と共有を容易に実現することができます。SFTP、FTPS、FTP プロトコルを使用して、S3 および EFS への反復的な企業間ファイル転送を安全に行えます。

データ転送用エンドポイントは、1 日 24 時間、年中無休で利用できるように設計されています。AWS リージョン内の複数のアベイラビリティーゾーンにわたって完全な冗長性を実現します。伸縮自在な計算インフラストラクチャが用いられているため、動的ワークロードのニーズを満たすことができ、データが時間とともに増加する場合でも、追加のリソースのプロビジョニングを心配する必要がありません。ワークロードが 1 日の特定の時間帯または月の数日間に急上昇しても、心配する必要はありません。

データ転送を行うユーザー、アプリケーションは Microsoft Active Directory や Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) などの一般的なユーザー認証システムにより認証されます。既存の ID プロバイダーを AWS Transfer Family に接続することにより、データリソースへ引き続き正確かつ安全にアクセスできるようになります。

AWS Transfer Familyを起動時に パブリックインターネット経由でアクセス可能にするか、VPC内部のみアクセス可能なプライベートを選択できますので、AWS Direct Connect Gateway 経由のみのアクセスなども簡単に構築が可能です。ただし、暗号化処理がされていないFTPプロトコルを使う場合のみ、 パブリックインターネット経由はサポートされておらず、VPC経由のみご利用が可能です。

SFTP / FTPS / FTP は汎用プロトコルであるため、今皆さんがお使いのWinSCP、FileZilla、CyberDuck、lftp、OpenSSH 、およびスクリプトなどの一般的に使用されるクライアントをサポートしているため、構成変更におけるクライアント(データアップロード元)環境への設定変更も軽微です。Transfer Family はSCP、HTTPS、AS2 等その他データ転送プロトコルをサポートしておりませんが、ご希望がある場合、AWS サポートまたは AWS アカウントチームを通じて、サポートを希望する特定のプロトコルをお知らせください。

– シニアエバンジェリスト 亀田