Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2022/9/5週
みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの小林です。
9 月に入りました。気の持ちようもあるのかもしれませんが、8 月と比べてだんだんと過ごしやすくなってきたような気がしますね。いよいよ秋がやってきます。私は秋が一年で最も好きな季節なので今からワクワクしています。色々な秋の味覚を堪能するのが今から待ちきれません……。
それでは、9 月 5 日週のアップデートを振り返ってみましょう。
2022 年 9 月 5 日週の主要なアップデート
- 9/5 (月)
- アメリカはレイバー・デイ(労働者の日)でお休みのため、アップデートはありませんでした。
- 9/6 (火)
- Amazon DynamoDB がトランザクションあたり最大 100 のアクションに対応
Amazon DynamoDB は複数のテーブルにまたがる、複数のアイテムに対する整合性をもったトランザクション処理をサポートしています。従来はひとつのトランザクション処理で実行できるアクションは最大で 25 個まででしたが、この上限が緩和され最大 100 個のアクションをひとつのトランザクション処理のなかで実行可能になりました。 - 新たに 5 つの AWS Controllers for Kubernetes(ACK) service controllers が一般利用開始に
ACK は Kubernetes クラスタから直接 AWS サービスのリソースを定義し利用可能にするオープンソースのツールです。今回新たに Amazon RDS, AWS Lambda, AWS Step Functions, Amazon Managed Service for Prometheus, AWS Key Management Service 向けの ACK が一般利用開始になりました。このリリースで合計 12 の ACK が一般利用開始、これに加えて 13 の ACK がプレビュー中というステータスになったことになります。 - Amazon Connect Voice ID がなりすましによる不正リスクの検知に対応
Amazon Connect Voice ID は音声分析による発信者認証を支援する機能です。今回、音声のなりすましによる不正リスクの検知に対応し、高リスクであることが検知されるとオペレータに通知できるようになりました。リスクが通知されたら追加の本人確認を行う、といった運用ルールを組み込むことで従来よりもよりセキュアなコンタクトセンターのオペレーションを実現可能です。
- Amazon DynamoDB がトランザクションあたり最大 100 のアクションに対応
- 9/7 (水)
- AWS Transit Gateway Connect が大阪とジャカルタのリージョンで利用可能に
AWS Transit Gateway Connect が大阪リージョンとジャカルタリージョンでご利用頂けるようになりました。この機能は SD-WAN プライアンスを AWS に統合するための機能で、複数の拠点から AWS への接続を確立する作業をシンプルに実現可能にするものです。
- AWS Transit Gateway Connect が大阪とジャカルタのリージョンで利用可能に
- 9/8 (木)
- Amazon EC2 の C6id/M6id/R6id インスタンスが東京リージョンで利用可能に
Amazon EC2 の C6id/M6id/R6id インスタンスが東京リージョンでご利用頂けるようになりました。なお、C6id/R6id について注意事項があります。現時点では東京リージョンの主要な 3 つのアベイラビリティゾーンのうち、2 箇所でのみご利用可能になっています。C6id/R6id をご検討頂く際はご注意ください。各インスタンスタイプが持っているリソースについてはこちらをどうぞ。 - Amazon VPC Flow Logs による通信ログの Amazon Kinesis Firehose への直接配信をサポート
VPC のネットワークトラフィックに関するログを取得する機能が Amazon VPC Flow Logs です。今回、このログを Amazon Kinesis Firehose に直接連携できるようになりました。Kinesis Firehose は様々なサービスに対してそのデータを出力できるので、様々なサードパーティソリューションにログを出力し分析・活用することが容易になります。詳細についてはブログ記事もご覧ください。 - AWS Fargate のサービス上限の計算方法が vCPUベース に移行されることを発表
AWS Fargate は ECS や EKS 向けのサーバレスなコンピュートエンジンで、サーバを意識することなくコンテナを実行できます。従来、Fargate のサービス上限は ECS のタスク数または EKS の Pod 数で計算されていましたが、利用される vCPU 数に基づく計算方法に移行していくことが発表されました。2022 年 10 月 3 日から新たな計算方法が適用されますが、(基本的に問題はないのですが万一の備えとして)10 月 31 日までは従来の方法に戻すことが可能です。ご希望であれば、いつでも新しい計算方法に移行することを選択することもできます。 11 月 1日から従来の方法を選択したアカウントについても順次自動的な移行が実行され、11 月 16 日には移行が完了することになります。 - コンテナイメージの Lazy loading (遅延読み込み) を可能にする Seekable OCI を発表
AWSによるオープンソースなテクノロジ、Seekable OCI(SOCI) を発表しました。SOCI は全イメージの読み込み完了まで待たされていたコンテナの起動を、コンテナイメージの遅延読み込みを可能にすることで高速化するテクノロジーです。詳細については Github ページをご覧ください。
- Amazon EC2 の C6id/M6id/R6id インスタンスが東京リージョンで利用可能に
- 9/9 (金)
- Amazon RDS for MySQL が MySQL バージョン 8.0.30 をサポート
Amazon RDS for MySQL で MySQL のバージョン 8.0.30 をご利用頂けるようになりました。コミュニティによる、以前のバージョンで発見されたセキュリティ脆弱性への修正やパフォーマンス改善の成果が含まれていますので、アップグレードをおすすめします。 - Amazon SNS による SMS メッセージの送信が大阪リージョンと 3 箇所のリージョンでご利用可能に
Amazon SNS を利用した SMS メッセージの送信機能が、大阪リージョンでもご利用頂けるようになりました。同時に欧州(ミラノ)、アフリカ(ケープタウン)、AWS GovCloud (米国東部)でもご利用可能になっています。
- Amazon RDS for MySQL が MySQL バージョン 8.0.30 をサポート
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 小林 正人 (twitter – @maccho_j)