Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2022/12/19週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
すっかり年の瀬の雰囲気ですね。そろそろ仕事納めという方という方も多いのではないでしょうか。このお休みの間にAWSを学習しようと考えている方も多いと思います。そこで、いくつか関連の情報を紹介します。
- AWS 初学者向けの勉強方法 6 ステップ!2022 年版! : 初学者向けにいろいろな情報へのリンクがまとまっています。
- AWSクラウド無料利用枠:AWSには利用開始から12か月間無料で利用できる無料利用枠と、ずっと無料で利用できる無料利用枠が用意されています。その情報がここで確認できます。
- AWS Hands-on for Beginners:初心者向けのハンズオンが各ジャンル向けに集まっています。手を動かして学習するならまずここを確認してみてください。
- AWS 日本語ハンズオン (JP Contents Hub):日本語で学習できるAWSの各種ハンズオンがジャンル別にまとめられています。
- SageMaker Studio Lab Community:SageMaker Studio LabはAWSアカウント不要かつ無料で利用できる機械学習環境です。このSageMaker Studio Labを使って学ぶことができる教材の情報が集まっています。
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2022年12月19日週の主要なアップデート
- 12/19(月)
- Amazon EKS now supports AWS PrivateLink
Amazon Elastic Kubernetes Service (Amazon EKS) へのAPI呼び出しが、PrivateLink (インターフェース型VPC Endpoint)に対応しました。 これにより、インターネットゲートウェイを持たないVPCの中からEKSのAPIを呼び出すことが可能になります。. - Amazon Managed Service for Prometheus now supports VPC endpoint policies
Amazon Managed Service for Prometheus が VPC endpoint policy の利用をサポートしました。VPC endpoin経由でPrometheusにアクセスする際、IAM role/userレベルで制御できます。
- Amazon EKS now supports AWS PrivateLink
- 12/20(火)
- Amazon ECS now integrates with Amazon CloudWatch alarms to improve safety for deployments
Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS) には、deployment circuit breakerという機能があり、新バージョンのコンテナをデプロイする際にヘルスチェックが通るか等を確認して、うまく動かない場合にロールバックしてくれます。今回さらにCloudWatch連携が追加され、指定したCloudWatchのメトリクスを元に不良を判断し、ロールバックをする事が可能になりました。 - Amazon RDS Custom for SQL Server now supports AWS CloudFormation Templates
Amazon RDS Custom for SQL Server がCloudFormationテンプレートで定義できるようになりました。Amazon RDS Custom for SQL Serverは、RDSで利用するSQL Serverの入ったマシンイメージをカスタマイズする事を可能にする機能です。
- Amazon ECS now integrates with Amazon CloudWatch alarms to improve safety for deployments
- 12/21(水)
- Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) now supports X2iedn instances for MySQL and PostgreSQL
Amazon RDS for RDS および for MySQL で X2iedn インスタンスが選択可能になりました。X2iednは第3世代 Intel Xeon Scalable Processors (Ice Lake) を搭載し、最大4TiBメモリの構成が選択可能です。 - Amazon RDS Custom for Oracle is now available in Asia Pacific (Seoul) and Asia Pacific (Osaka) AWS Regions
Amazon RDS Custom for Oracle が利用可能なリージョンが2つ追加され、大阪リージョンおよびソウルリージョンで利用可能になりました。 - Amazon Rekognition improves accuracy of content moderation for images
Amazon Rekognition content moderationは、画像・動画を検査し、指定した内容(例えば暴力的な表現など)を発見してタグ付けする機械学習ベースのサービスです。今回この機械学習モデルの改善が行われ、以前よりもより高い精度(false positive を減らす)が実現されました。
- Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) now supports X2iedn instances for MySQL and PostgreSQL
- 12/22(木)
- Announcing AWS ParallelCluster 3.4 with Multi-AZ support and other important features
AWS ParallelCluster は、オープンソースのクラスター管理ツールで、AWS でハイパフォーマンスコンピューティング (HPC) クラスターをデプロイして管理することを容易にします。今回 ParallelCluster 3.4 がリリースされ、このバージョンからマルチAZ構成(複数AZにまたがったノードデプロイ)がサポートされるようになりました。その他の新機能はこちらのリリースノートに記載されています。 - Amazon RDS Optimized Writes now supports R6g, and R6gd instances
Amazon RDS for MySQL データの書き込みを最適化する Optimized write が AWS Graviton2を搭載したR6gおよびR6gdインスタンスでも利用可能になりました。RDS for MySQL 8.0.30以降でのサポートです。RDS Optimized writeについてはこちらのブログに解説があります。 - AWS IoT Core’s Rules Engine adds support for Google Protocol Buffer (Protobuf) messaging format
AWS IoT Core のルールエンジンで、Google Protocol Buffer (Protobuf)のデータをJSONにデコードすることが可能になりました。これまではProtobufで受けたメッセージをLambdaなどでデコードする処理が必要でしたが、この機能拡張により不要になります。 - Amazon RDS announces integration with AWS Secrets Manager
Amazon RDS および RDS Aurora でマスターユーザIDとパスワードを AWS Secrets Manager 上で管理できるようになりました。Secrets Managerで管理することで、例えば定期的なパスワードローテ―ションなども容易に実現可能です。 - AWS Security Hub launches 9 new security best practice controls
AWS Security Hub は、セキュリティのベストプラクティスのチェックを自動化、集約するサービスです。今回の発表でベストプラクティスに9つのコントロール(ルール)が追加され、合計237のコントロールをサポートするようになりました。
- Announcing AWS ParallelCluster 3.4 with Multi-AZ support and other important features
- 12/23(金)
- (この日は新しい発表はありませんでした)
今週も小林と下佐粉で毎週お届けしてきた週刊AWSですが、本号が今年ラストです。今年も読んでいただきまして、ありがとうございました!
みなさま良いお年をお迎えください。来年もどうかよろしくお願いいたします。
それでは、また来年!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)