Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2023/3/6週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
実に4年ぶりの幕張メッセでの開催になる、 AWS Summit Tokyo 2023 がついに登録開始になりました。4月20日(木)、21日(金)の 2日間の開催です。個人的にも久しぶりのオフライン開催が出来る事をとても嬉しく思っています。基調講演・150 を超えるセッション・180 を超える EXPO コンテンツをご用意してお待ちしておりますので、ご興味がある方は以下より早めに事前登録をお願いいたします。
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2023年3月6日週の主要なアップデート
- 3/6(月)
- Amazon EC2 announces the ability to create Amazon Machine Images (AMIs) that can boot on UEFI and Legacy BIOS
Amazon EC2のマシンイメージ(AMI)作成時、UEFIとLegacy BIOSの2つのブートモードに両対応したイメージを作成可能になりました。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。 - IAM Roles for Amazon EC2 now provide Credential Control Properties
EC2にアタッチするIAM Roleが改善され、より柔軟にIPアドレス制限等を設定することができるようになりました。これまでは、IPアドレスレンジやVPC ID等をPolicyに書いておく(ハードコード)する必要がありましたが、今回2種類のプロパティ(aws:EC2InstanceSourceVPC, aws:EC2InstanceSourcePrivateIPv4 )をIAM Roleに定義することが可能になり、よりシンプルにコントロールが可能になりました。詳細はこちらのブログをご覧ください。
- Amazon EC2 announces the ability to create Amazon Machine Images (AMIs) that can boot on UEFI and Legacy BIOS
- 3/7(火)
- AWS Application Composer is now generally available
AWS Application Composer が一般提供開始(GA)になりました。各種のサーバーレスサービス(API Gateway、Cognito、EventBridge、Lambda等…)を組み合わせたアプリケーション構築を支援するビジュアル環境です。東京リージョンでもご利用いたけます。詳細はこちらのブログをご覧ください。 - AWS Glue 4.0 now supports Streaming ETL
AWS Glue の Streaming ETL job (Spark Structured Steraming) で、Glue version 4.0 が利用可能になりました。これにより、Apache Spark 3.3.0 および Python 3.10 がStreaming ETLで利用可能になります。
- AWS Application Composer is now generally available
- 3/8(水)
- Announcing Open Data Maps for Amazon Location Service
Amazon Location Service で HERE, Esri に続く第3のデータプロバイダとして Open Data Maps が利用可能(GA)になりました。Open Data はキャッシュも可能なため、オフライン対応用途にも利用いただけます。詳細はこちらのページをご覧ください。 - AWS Config now supports 18 new resource types
AWS Config に新たに 18 のリソースタイプが追加されました。サポートしているリソースタイプについてはこちらのドキュメントをご覧ください。 - Amazon RDS for MariaDB now supports RDS Optimized Writes
Amazon RDS for MariaDB で Amazon RDS Optimized Writes がサポートされるようになりました(すでにMySQL等で提供開始になっているものと同様です)。これはAWS Nitro SystemのTorn Write Prevention (TWP)を活用することでコミット時のdoublewriteバッファを不要にし、書き込み速度を向上させるものです。利用可能なバージョンやインスタンスタイプについてはこちらのドキュメントをご覧ください。 - Amazon Redshift adds support for 200K tables
Amazon Redshift および Redshift Serverless で最大 200,000 表まで作成できるようになりました(これまでは最大100,000個でした)。 本機能を利用するには Redshift Serverless、もしくは ra3.4xlarge, ra3.16xlarge, dc2.8xlarge ノードタイプの利用が必要です。 - Amazon DynamoDB now supports table deletion protection
Amazon DynamoDB で表の削除防止機能が利用可能になりました。追加設定からDeletion Protectionで有効にすることができ、このプロパティが有効の間は表を削除することができなくなります。操作ミスなどによるデータ破損を防ぐ上で有用な機能です。 - Amazon Aurora MySQL-Compatible Edition now supports Microsoft Active Directory authentication
Amazon Aurora MySQL-Compatible Edition で、Microsoft Active Directory と連携した認証が可能になりました。AWS Directory Service for Microsoft Active Directoryとの連携、もしくはオンプレミス上のActive Directoryと連携してAuroraに接続が可能になります。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。
- Announcing Open Data Maps for Amazon Location Service
- 3/9(木)
- Announcing lower data warehouse base capacity configuration for Amazon Redshift Serverless
Amazon Redshift Serverless で、ベースRPU(Redshift Processing Units = 性能値)が最低8から設定できるようになりました(これまでは最低32でした)。ベースRPUはRedshift ServerlessがSQL処理を開始する際の最低限確保される性能値です。小さい値が設定できるようになった事で、より小さいユースケースや実験用途などに利用しやすくなりました。 - Amazon QuickSight enhances the developer experience with SDK 2.0
QuickSightの埋め込み(Embed)用 SDK Version 2.0 がリリースされました。v2.0では埋め込んだQuickSightのフレームに対して、アプリケーション側から操作可能な範囲が増えています(例えばUNDO/REDO操作や、イベントハンドリング強化等)。詳細はこちらのブログをご覧ください。
- Announcing lower data warehouse base capacity configuration for Amazon Redshift Serverless
- 3/10(金)
- Amazon Connect launches a new API for customers to access historical metrics
Amazon Connect のGetMetricData APIでは過去24時間のコンタクトメトリクスを取得することができますが、今回新にGetMetricDataV2 APIが追加され、過去14日間の範囲でメトリクスが取得できるようになりました。 - Amazon SageMaker Data Wrangler now supports Amazon EMR Hive as a big query engine
Amazon SageMaker Data Wrangler から Amazon EMR に接続し、Hiveでクエリが実行できるようになりました。昨今機械学習における事前の分析や前処理で操作するデータの量が巨大かしつつありますが、それをHiveによる分散処理で実行することで、より分析が実行可能になります。詳細はこちらのブログをご覧ください。 - Amazon Route 53 Resolver endpoints for hybrid cloud announces IPv6 support
Amazon Route 53 Resolver endpoints が IPv6 をサポートしました。Route 53 Resolver endpoints ハイブリッドクラウド構成において、オンプレミスからの名前解決を提供しますが、今回の拡張でIPv6のネットワークでも利用いただけるようになりました。
- Amazon Connect launches a new API for customers to access historical metrics
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)