週刊AWS – 2023/7/17週

みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。

先週号でも書きましたように、週刊AWSは新たに2名の執筆者が参加し、計4名で執筆をしています。今まで以上にいろいろな観点で新サービス・新機能を紹介していきたいと思っていますので、引き続きよろしくお願いいたします。

それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。

2023年7月17日週の主要なアップデート

• 7/17(月)
  • Amazon Redshift announces support of QUALIFY clause in SELECT SQL statement
    Amazon Redshift で QUALIFY 句が利用可能になりました。QUALIFYは、Window関数の結果をもとにアンサーセットをフィルタリングするSQLです。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。
  • Amazon ECS adds domainless gMSA authentication for Linux and Windows containers
    Amazon Elastic Container Service (ECS) でコンテナのドメインレスグループマネージドサービスアカウント (gMSA) の統合をサポートしました。これにより、(EC2 上の) Amazon ECS でホストされているアプリケーションが Microsoft Active Directory (AD) で簡単に認証され、ネットワーク共有リソースにアクセスすることを実現できます。
  • AWS simplifies writing .NET 6 Lambda functions
    Lambda Annotations Framework for .NET が一般提供開始（GA）になりました。便利なアノテーションにより、.NETでLambda関数を書く際のコードを大幅に削減することが可能です。詳細はこちらのブログをご覧ください。
• 7/18(火)
  • Llama 2 foundation models from Meta now available in Amazon SageMaker JumpStart
    Meta社が公開した Llama 2 foundation model が Amazon SageMaker JumpStart で簡単に使えるようになりました。JumpStartからクリックするとライセンスの同意確認が行われ、すぐに利用可能になります。Llama 2は、最適化されたトランスフォーマーアーキテクチャを使用した自己回帰言語モデルです。パラメーターサイズは7B(70億)、13B(130億)、70B(700億)から選択可能です。詳細はこちらのブログをご覧ください。
  • Amazon Corretto July, 2023 Quarterly Updates
    無料で利用できる OpenJDK ディストリビューションである Amazon Corretto の四半期アップデートが公開されました。それぞれ Corretto 20.0.2, 17.0.8, 11.0.20, 8u381 が利用可能になっています。ホームページからダウンロード可能です。
  • AWS Mainframe Modernization service is now PCI DSS Compliant
    メインフレームのアプリケーションをAWS上にマイグレーションすることを支援する AWS Mainframe Modernization が Payment Card Industry Data Security Standard (PCI DSS) に準拠しました。AWSサービスの各種コンプライアンス準拠状況はこちらのページで確認できます。
• 7/19(水)
  • Amazon CodeCatalyst now supports workflows triggered by GitHub pull requests
    統合開発環境を提供する Amazon CodeCatalyst で GitHub リポジトリのプルリクエストイベントをもとに CodeCatalyst ワークフローを起動することが容易になりました。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。
  • AWS Amplify JavaScript library enhances the performance of Auth, Storage, Notifications, and Analytics
    AWS Amplify JavaScript ライブラリの改善が発表されました。コードベースの改善により、Auth, Storage, Notifications, Analytics カテゴリのバンドルサイズが縮小し、ロード時間の短縮を実現しています。詳細はこちらのブログをご覧ください。
  • Amazon CloudWatch announces ML backed Logs Insights pattern query command
    Amazon CloudWatch Logs Insights で機械学習のテクノロジーを用いた新しいクエリ”pattern”が利用可能になりました。これはログデータのパターンを自動的に認識し、関連するログを集約し、何千ものログ行を視覚化しやすいいくつかのグループにまとめるものです。これにより新たな傾向を迅速に把握したり、既知のエラーを監視することが可能になります。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。
  • Amazon Translate enables real time translation of Docx files
    翻訳サービスの Amazon Translate で、HTML、TXT形式に加えて、Docx形式のファイルの入力に対応しました。この機能は現在のところ英語から他言語、もしくは他言語から英語の組み合わせで利用可能です。
• 7/20(木)
  • Amazon SNS now supports mobile push notifications in twelve new AWS regions
    Amazon Simple Notification Service (Amazon SNS) のモバイルプッシュ機能が利用可能なリージョンが追加され、大阪リージョンを含む12のリージョンで新に利用可能になりました。今回追加されたリージョンは以下の通りです – Africa (Cape Town), Asia Pacific (Hong Kong), Asia Pacific (Jakarta), Asia Pacific (Osaka), Canada (Central), Europe (London), Europe (Milan), Europe (Paris), Europe (Stockholm), Middle East (Bahrain), Middle East (UAE), US East (Ohio)。
  • Amazon Redshift ML announces integration with Amazon Forecast
    Amazon Redshift ML で Amazon SageMaker との連携に加え、新たに Amazon Forecast との連携が可能になりました。Amazon Forecast はサーバーレスで提供される時系列予測のサービスです。使い方についてはこちらのドキュメントを参照してください。
• 7/21(金)
  • AWS Lake Formation now supports delegation of LF-Tag management
    データレイクの管理サービスである AWS Lake Formation で Lake Formation Tag (LF-Tag) の設定権限を LakfeFormation Admin から他のユーザーに移譲できるようになりました。たとえばタグ分類のタスクはデータスチュワードに移譲したいといった場合に利用できる機能です。Lake Formationのタグベースの権限コントロールについてはこちらのドキュメントを参照してください。

最後に１つイベントのお知らせを。BIサービスの Amazon QuickSight で初となる1日イベントを8月4日に目黒で開催します。QuickSightのアップデート、各種技術セッション、お客様による事例講演、QuickSightの今後の拡張予定等盛りだくさんの1日になっています。ご興味ある方は以下よりお申込みください。

– Amazon QuickSight Roadshow | 東京

それでは、また来週！

ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)