Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2024/2/12週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。
今週木曜に AWS Innovate AI/ML and Data Edition が開催されます。オンライン開催で「生成AI 」「AI/MLプラットフォーム」「ビジネスユースケース」のトラックが用意されていますので、ぜひご興味のあるセッションに参加ください。
– AWS Innovate AI/ML and Data Edition 2024 年 2 月 22 日 (木)
また、3月2日の JAWS DAYS 2024 も近づいてきましたね。そろそろ残席が少なくなってきているようなので、早めの申し込みをお勧めします。
– JAWS DAYS 2024 – LEAP BEYOND
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2024年2月12日週の主要なアップデート
- 2/12(月)
- AWS Wickr now allows you to try premium features for free
AWS Wickr で、StandardプランとPremiumプランの機能を最大3ヶ月間無料で試すことができる拡張フリートライアル体験(enhanced free trial experience)が利用可能になりました。Wickrはエンドツーエンドの暗号化されたメッセージングとコラボレーションを支援するサービスです。 - Amazon DocumentDB (with MongoDB compatibility) now supports text search
Amazon DocumentDB (MongoDB互換性) で、テキスト検索がサポートされました。フィールドにインデックスを作成しておくことで高速なテキスト検索を実現します。Amazon DocumentDB 5.0以降で利用可能であり、現時点では英語のみのサポートです。 - Amazon DocumentDB (with MongoDB compatibility) now supports maintenance notifications
Amazon DocumentDB にメンテナンス通知の機能が追加されました。これにより、AWS Health DashboardやEメールを通じて、スケジュールされたメンテナンスアクティビティについて通知を受け取ることができるようになります。 - AWS AppSync introduces 12 new Amazon CloudWatch metrics for enhanced monitoring
AWS AppSync で使用状況とパフォーマンスのより詳細な可視化を実現するために、より多くのメトリクスが提供されるようになりました。利用者のメトリクスの拡張として、リクエストとエラーのカウント、レイテンシー、キャッシュヒット/ミスの詳細なビューといった新しいオプションを含むようになりました。また、ネットワーク/CPUスループットの問題を診断する際に役立つ2つのキャッシュメトリクスも追加されました。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。
- AWS Wickr now allows you to try premium features for free
- 2/13(火)
- Amazon EMR on EC2 now supports retrieval of 10,000 steps completed within last 7 days
Amazon EMR Step(EMRのジョブ管理の単位)のAPIであるDescribeStepとListStepで、過去7日間に完了した最大10,000ステップの取得をサポートするようになりました(以前は1,000ステップまででした)。 - Amazon Redshift announces support for the INTERVAL data type and Continue Handler statements in stored procedure
Amazon Redshiftで INTERVAL データ型がサポートされました。これは期間(レンジ)を表現するための型です。例えば12時間、6週間、1ヶ月などを定義できます。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。
- Amazon EMR on EC2 now supports retrieval of 10,000 steps completed within last 7 days
- 2/14(水)
- Amazon OpenSearch Service now lets you update cluster volume without blue/green
Amazon OpenSearch Service でブルー/グリーンデプロイメント(Blue/Green deployment)を必要とせずに、クラスターのボリュームサイズ、ボリュームタイプ、IOPS、スループットを変更できるようになりました。ブルー/グリーンデプロイメントの場合、別クラスターを新しい設定で平行して起動してから移行しますが、こういった手間や時間をかけることなく変更が可能になりました。 - Amazon OpenSearch Serverless now supports TLS 1.3 and perfect forward secrecy
Amazon OpenSearch Serverless で TLS 1.3 が利用可能になり、合わせて perfect forward secrecy もサポートされるようになりました。これは暗号化プロトコルの仕様として、仮に秘密キーが漏洩した場合でも、以前のセッションで暗号化されたデータの安全性を守るように鍵を利用する手法であり、外部からのアタックに対してより堅牢な通信を実現します。
- Amazon OpenSearch Service now lets you update cluster volume without blue/green
- 2/15(木)
- API Gateway now supports TLS 1.3
API Gatewayが TLS 1.3 をサポートしました。これによりラウンドトリップ(1-RTT)の TLS ハンドシェイクを使うことによるパフォーマンスを最適化と、前述の OpenSearch Service と同様に perfect forward secrecy をサポートする暗号のみを使うことで、セキュリティの強化を提供します。 - Amazon RDS for Db2 now supports audit logging
Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) for Db2 がデータベースの監査ログをサポートするようになりました。これを有効化することで、 IBM Db2 ネイティブの監査機能が利用可能になります。監査ログは Amazon S3 に格納されます。詳細はこちらのドキュメントを参照してください。
- API Gateway now supports TLS 1.3
- 2/16(金)
- Amazon MSK now supports in-place version upgrades for Tiered Storage enabled clusters
Amazon MSK がTiered Storage対応クラスターにおいて、インプレースバージョンアップグレードをサポートしました、v2.8.2.tieredを使用しているクラスターは、最新のApache Kafka 3.6.0にアップグレードできるようになりました。v3.6.0はTiered Storageの本番環境グレード(production-grade Tiere)での稼働サポートが含まれています。 - Amazon Data Firehose enables selecting a time zone for bucket prefixes when delivering streams to Amazon S3
Amazon Data Firehose (※Amazon Kinesis Data Firehoseから改名されました) で、Amazon S3バケットへのストリーム配信時に、タイムゾーンを選択したバケットプレフィックスの作成が可能になりました。これまでは日本時刻でPrefixを作成する場合にはLambdaとの組み合わせ等が必要でしたら、今回の改善で設定のみで利用可能になりました。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください。
- Amazon MSK now supports in-place version upgrades for Tiered Storage enabled clusters
最後に、ちょっと気が早いですが今年のAWS Summitの開催日程が決まりましたので、ご案内します。今年は 2024 年 6 月 20 日(木)~21日(金)の2日間、幕張メッセでの開催です。以下のサイトでEメールアドレスを登録しておいていただくと、申し込み開始時に通知が届きます。
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (X/Twitter – @simosako)