Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2026/3/9週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの古屋です。今週も 週刊AWS をお届けします。
4月14日(火)14:00-17:00 にオンラインセミナー「これから始める AWS のコンテナサービス活用」が開催されます。お客様とお話しする中で、「運用負担を抑えつつある程度カスタマイズもしたい」「オンプレミスでもコンテナ環境を構築する必要がある」といったお声をいただくことがあります。本セミナーでは、そうしたお客様のニーズにお応えする形で、コンテナの意義やメリット、開発・設計の考え方、AWS コンテナサービスの特徴や実践的な活用方法などを幅広くご紹介します。これからコンテナを始める方にも、すでにご利用中で改めて情報をキャッチアップしたい方にもお役立ていただける内容です。詳細・お申し込みは こちらをご参照ください!
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2026年3月9日週の主要なアップデート
- 3/9(月)
- Amazon SageMaker Unified Studio が Visual ETL でより高速なデータプレビューをサポート
Amazon SageMaker Unified Studio の Visual ETL で、新しいデータプレビュー v2.0 が提供開始されました。従来は Spark セッションが必要で時間とコストがかかっていましたが、今回ブラウザ内エンジンでの処理により約 1 秒で結果を表示できるようになり、追加のコンピューティングコストも不要です。データエンジニアやアナリストが ETL ジョブを構築・修正する際の反復作業が劇的に高速化されます。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - Amazon Quick がチャットパーソナライゼーション用のユーザー設定を開始
Amazon Quick で User Preferences 機能が提供開始されました。これまではチャットパネルの設定やエージェントの選択がセッション間で保持されず、毎回設定し直す必要がありましたが、今回のアップデートでチャットパネルのレイアウト(展開・折りたたみ)やデフォルトエージェントの選択などを事前に設定できるようになりました。メモリ機能により、Quick が過去のやり取りから学んだ内容の確認・管理も可能です。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - Amazon Route 53 Global Resolver が一般提供開始
Amazon Route 53 Global Resolver が一般提供開始となりました。このサービスは、組織内の認可されたクライアントに対して、どこからでも安全で信頼性の高い DNS 解決を提供します。30 の AWS リージョンで利用可能で、IPv4 および IPv6 の DNS クエリトラフィックをサポートし、悪意のあるドメインをブロックする DNS クエリフィルタリング機能や一元化されたクエリログ機能を備えています。企業のセキュリティ強化と DNS 管理の効率化に役立ちます。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。
- Amazon SageMaker Unified Studio が Visual ETL でより高速なデータプレビューをサポート
- 3/10(火)
- Amazon Bedrock が First Token Latency と Quota Consumption の可観測性をサポート
Amazon Bedrock で新たに 2 つの CloudWatch メトリクスが利用可能になりました。TimeToFirstToken はストリーミング API での初回トークン受信までの遅延時間を測定し、レスポンス性能の監視やアラーム設定が可能です。EstimatedTPMQuotaUsage は 1 分あたりのトークンクォータ使用量を追跡し、制限到達前の事前アラートやクォータ管理に活用できます。これまでクライアント側での実装が必要だった性能監視が、標準機能として利用できるようになり運用負荷が軽減されます。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - Amazon Bedrock AgentCore Runtime がステートフル MCP サーバー機能をサポート開始
Amazon Bedrock AgentCore Runtime で、stateful MCP (Model Context Protocol) サーバー機能のサポートが開始されました。この機能により、従来の単純なリクエスト・レスポンス処理を超えて、ユーザーとの対話的な情報収集 (elicitation)、AI による文章生成依頼 (sampling)、長時間処理のリアルタイム進捗通知が可能になります。例えば、フライト検索時の進捗表示や、ユーザー設定に基づく個別推薦など、複雑なエージェントワークフローを構築できます。東京リージョンを含む 14 のリージョンで利用可能です。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。
- Amazon Bedrock が First Token Latency と Quota Consumption の可観測性をサポート
- 3/11(水)
- Amazon Neptune Database が空間データのネイティブサポートを追加
Amazon Neptune Database で空間データサポートが開始されました。従来は別途空間データベースを用意する必要がありましたが、今回のアップデートで Neptune 単体で位置情報を含むグラフデータを扱えるようになりました。ISO 13249-3 標準に準拠した 11 の空間関数により、近接分析やルート追跡、地理的パターン分析が可能です。地図サービスや配車アプリ、物流会社、スマートシティ開発などで活用でき、追加料金なしで全リージョンで利用できます。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - Amazon Connect で送信メール時に異なる From メールアドレスを選択可能に
Amazon Connect でメール送信時の 送信元 ( From ) のアドレスを選択できる機能が追加されました。従来は固定の送信者アドレスでしたが、今回のアップデートにより、管理者がキューごとに複数の送信者アドレスを設定し、エオペレーターが適切なアドレスを検索・選択できるようになります。複数のブランドや事業部門を一つの Amazon Connect インスタンスで運用するコンタクトセンターにとって、顧客とのやり取りで正しいブランドアイデンティティを保持できる重要な機能です。東京を含む 10 のリージョンで利用可能です。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。
- Amazon Neptune Database が空間データのネイティブサポートを追加
- 3/12(木)
- Amazon S3 が汎用バケット向けアカウントリージョナル名前空間を導入
Amazon S3 で新機能「アカウントリージョナル名前空間」が登場しました。従来は S3 バケット名をグローバルで一意にする必要があり、希望する名前が既に使われていることがありましたが、この機能により自分のアカウントとリージョンに紐づいた専用の名前空間内でバケットを作成できるようになりました。バケット名にはアカウント ID とリージョンを含むサフィックスが付与され、顧客やチーム毎にバケットを分ける際も、予測可能で一貫した名前を複数リージョンで使用可能です。37 リージョンで追加料金なしで利用できます。詳細はこちらの Blog 記事をご参照ください。 - Amazon WorkSpaces が Microsoft Windows Server 2025 をサポート開始
Amazon WorkSpaces で Microsoft Windows Server 2025 がサポートされ、Personal と Core の両プランで利用可能になりました。最新バージョンでは Trusted Platform Module 2.0 ( TPM 2.0 ) や UEFI Secure Boot などの強化されたセキュリティ機能を活用できます。これにより、Microsoft 365 Apps for enterprise など新しい Windows バージョンが必要なアプリケーションも問題なく動作します。管理済みバンドルをそのまま使うか、要件に合わせたカスタムバンドルの作成も選択でき、WorkSpaces が利用可能な全リージョンで提供されています。 - OpenSearch UI が OpenSearch ドメインへのクロスアカウントデータアクセスをサポート
Amazon OpenSearch Service で、異なる AWS アカウントの OpenSearch ドメインに単一の UI からアクセスできるクロスアカウントデータアクセス機能が追加されました。これまでは複数アカウントのデータを分析する際、データを統合したり高コストなパイプラインを維持する必要がありましたが、今回のアップデートでデータを移動させることなく統合分析が可能になります。組織横断の監視やセキュリティ分析において、各アカウントのアクセス制御を維持しながら効率的な運用を実現できます。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。
- Amazon S3 が汎用バケット向けアカウントリージョナル名前空間を導入
- 3/13(金)
- Amazon EC2 Hpc8a インスタンスがアジアパシフィック (東京) と AWS GovCloud (US-West) で利用可能になりました
Amazon EC2 Hpc8a インスタンスが東京リージョンと AWS GovCloud (US-West) で利用開始されました。第 5 世代 AMD EPYC プロセッサを搭載し、従来の Hpc7a と比較して最大 40% の性能向上と 25% のコスト効率改善を実現しています。気象予報や流体力学計算などの HPC ワークロードで威力を発揮し、メモリ帯域幅も最大 42% 向上したことで大規模シミュレーションがより高速に実行できます。詳細はこちらの Blog 記事をご参照ください。 - Amazon EC2 R8a インスタンスがアジアパシフィック (東京) リージョンで利用可能になりました
Amazon EC2 R8a インスタンスが東京リージョンで利用開始されました。5th Gen AMD EPYC プロセッサを搭載し、従来の R7a インスタンスと比べて最大 30% のパフォーマンス向上と 19% の価格性能比改善を実現します。第六世代のNitroカードを使用して構築されたR8aインスタンスはメモリ帯域幅も 45% 向上し、データベースやインメモリキャッシュ、リアルタイム分析など高パフォーマンスでメモリを大量に消費するワークロードに最適です。詳細はこちらをご参照ください。 - 新しい SAM Kiro power でサーバーレスアプリケーション開発を加速
AWS が AWS Serverless Application Model (SAM) Kiro power を発表しました。Kiro で AI エージェントがサーバーレスアプリケーション開発を支援する機能で、SAM プロジェクトの初期化やビルド・デプロイ、Lambda 関数のローカルテストなどの開発ワークフローをガイドします。EventBridge や SQS などのイベント駆動パターンにも対応し、セキュリティのベストプラクティスも自動で適用されるため、初心者でも安心してサーバーレスアプリケーション開発を始められます。Kiro IDE からワンクリックでインストールして利用開始できます。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。
- Amazon EC2 Hpc8a インスタンスがアジアパシフィック (東京) と AWS GovCloud (US-West) で利用可能になりました
それでは、また来週お会いしましょう!