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週刊AWS – 2026/4/13週

みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの西村です。
今週も 週刊AWS をお届けします。

AWS Summit Japan 2026 のイベントページが公開されました。今年は 2026年6月25日(木)〜26日(金) の2日間、幕張メッセ にて開催されます。

AWS Summit Japan は、クラウドと AI イノベーションの最前線を体験できる 参加無料 の大型イベントです。基調講演やハンズオン技術セッション、インタラクティブなワークショップ、カスタマーショーケースなど多彩なコンテンツが用意されており、エージェンティック AI やサーバーレスコンピューティングといった最新テクノロジーのトレンドを学ぶことができます。AWS エキスパートへの直接の質問や、同じ関心を持つプロフェッショナルとのネットワーキングの機会もあります。イベント登録は 4月21日(火) から開始予定です。ぜひお早めにチェックしてみてください。

それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。

2026年4月13日週の主要なアップデート

  • 4/13(月)
    • AWS が AWS Interconnect – last mile の一般提供開始
      AWS が新サービス AWS Interconnect – last mile の一般提供を開始しました。従来は複雑なネットワーク設定が必要だったオフィスやデータセンターからの AWS 接続が、AWS Console から数クリックで完了できます。1 Gbps から 100 Gbps まで帯域幅を動的にスケールでき、BGP や VLAN 設定も自動化により、接続作業が簡素化されます。AWS Interconnect – last mileは、現在パートナー企業である Lumen を通じて米国でのみご利用いただけます。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。
    • AWS Interconnect – multicloud の一般提供開始を発表
      AWS Interconnect – multicloud が一般提供を開始しました。従来マルチクラウド環境では複雑なネットワーク管理が必要でしたが、このサービスにより Google Cloud などの他クラウドと高速でセキュアなプライベート接続を簡単に構築できます。VPC 間の専用帯域幅確保や、Transit Gateway との連携によるスケーラブルな接続が可能です。現在、米国、ヨーロッパの5 つのリージョンで利用でき、500Mbps までの無料枠も提供されています。Google Cloud が最初のローンチパートナーとして接続可能であり、Microsoft Azure は2026 年後半に対応予定です。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。
    • Amazon Quick が Google Drive ナレッジベースのドキュメントレベルアクセス制御をサポート
      Amazon Quick で Google Drive ナレッジベースのドキュメントレベルアクセス制御が利用可能になりました。これまでは Google Drive の元々のファイル権限を維持したままコンテンツをインデックス化することが困難でしたが、今回のアップデートにより組織の既存権限設定を活かしながら検索機能を利用できます。リアルタイム権限チェックと事前フィルタリングの二重構造で、セキュリティとパフォーマンスを両立しています。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。
    • Amazon Redshift が Top-K クエリの主要なパフォーマンス最適化を導入
      Amazon Redshift で Top-K クエリ (ORDER BY + LIMIT 句) のパフォーマンス最適化が追加されました。従来はテーブル全体をスキャンしていましたが、今回のアップデートで必要最小限のデータブロックのみを処理するようになり、大幅な高速化を実現します。最新の注文データや売上上位商品の取得など、大量データから上位 K 件を抽出する処理が劇的に改善されます。patch release P199 から追加コストなしで自動適用されます。
    • Amazon OpenSearch Serverless がストレージ最適化のための派生ソース (Derived Source) をサポート開始
      Amazon OpenSearch Serverless で派生ソースのサポートを開始しました。この機能により、ストレージ使用量を大幅に削減できるようになります。従来はインデックス化されたフィールドとは別に元のドキュメントのコピーも保存する必要がありましたが、今回のアップデートで OpenSearch Serverless でも _source フィールドを動的に再構築できるようになり、重複保存が不要になりました。特にログ分析や時系列データのコレクションで効果を発揮します。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。
  • 4/14(火)
    • Amazon EC2 C8gn、M8gn、R8gn インスタンスで Amazon EBS 最適化パフォーマンスの向上をサポート
      AWS Graviton4 プロセッサー搭載の Amazon EC2 C8gn、M8gn、R8gn インスタンス (48xlarge・metal-48xl サイズ) で EBS パフォーマンスが大幅向上しました。従来の 60 Gbps・240,000 IOPS から 120 Gbps・480,000 IOPS へ倍増し、データ分析や高性能ファイルシステムなどのストレージ集約型ワークロードが格段に高速化されます。追加料金なしで利用でき、既存インスタンスは停止・再開で恩恵を受けられます。
    • AWS Secrets Manager が量子脅威からシークレットを保護するハイブリッド耐量子 TLS をサポート開始
      AWS Secrets Manager がハイブリッドポスト量子鍵交換に対応し、将来の量子コンピューターによる暗号解読攻撃からシークレット情報を保護できるようになりました。従来の暗号化では量子コンピューターによる HNDL (Harvest Now, Decrypt Later) 攻撃に脆弱でしたが、ML-KEM 技術により従来と量子後暗号の両方を組み合わせた保護が実現されます。Secrets Manager Agent や Lambda Extension の最新バージョンで自動的に有効となります。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。
    • AWS Transform が Kiro と VS Code で利用可能に
      AWS Transform が Kiro と VS Code でも利用できるようになりました。AWS Transform は企業のシステム移行やモダナイゼーションを数年から数ヶ月に短縮する AI エージェントサービスです。今回のアップデートで、開発者が普段使っている IDE から直接 AWS Transform custom のカスタム変換を実行できます。Java や Python のバージョンアップグレード、AWS SDK の移行作業などの一般的なパターン向けのAWSマネージド変換か、独自の変換を定義でき、大規模な技術的負債の解消が効率的に行えます。AWS Transform custom はバージニア北部リージョンとフランクフルトリージョンで利用可能です。
  • 4/15(水)
    • Amazon Quick がデータ探索のためのシートツールチップを導入
      Amazon Quick で Sheet Tooltips (シートツールチップ) 機能が追加されました。データポイントにマウスを合わせると、専用のツールチップシートが表示され、グラフや KPI、テキストなどの詳細情報を確認できます。従来は複数のシートを切り替えて情報を確認する必要がありましたが、今回のアップデートによりマウスオーバーだけで分析の流れを中断せずに詳細データを表示できるようになり、直感的なダッシュボード作成が可能です。詳細はこちらの Blog 記事をご参照ください。
  • 4/16(木)
    • Amazon Quick が同一ブラウザ内でのマルチアカウントサインインをサポート
      Amazon Quick で同一ブラウザ内で最大 5 つのアカウントに同時サインインできる機能が追加されました。これまでは複数のアカウントを使い分ける際にブラウザを分けたりログアウト・ログインを繰り返す必要がありましたが、今回のアップデートで開発・テスト・本番環境のダッシュボードを効率的に比較・管理できるようになります。URL にアカウント名が含まれるため、どのアカウントにアクセスしているかも一目瞭然です。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。
    • Claude Opus 4.7 が Amazon Bedrock で利用可能になりました
      Amazon Bedrock で Anthropic 社の最新 AI モデル Claude Opus 4.7 が利用可能になりました。従来の 4.6 と比較してコーディング作業や業務文書作成、データ分析などの性能が大幅に向上しています。特に長時間のタスクでも集中力を維持し、高解像度画像の詳細な分析も可能になりました。企業向けにはデータプライバシーを完全に保護する仕組みも提供されており、本格的な AI アプリケーション開発に最適です。詳細はこちらの Amazon Bedrock ページをご参照ください。
    • Amazon EC2 C8in および C8ib インスタンスの紹介
      新しい Amazon EC2 C8in および C8ib インスタンスの一般提供を開始しました。AWS 専用の第 6 世代 Intel Xeon Scalable プロセッサを搭載し、従来の C6in インスタンスと比較して最大 43% の性能向上を実現しています。C8in インスタンスは 600 Gbps のネットワーク帯域幅を提供し、分散コンピューティングや大規模データ分析などネットワーク集約的なワークロードに最適です。C8ib インスタンスは最大 300 Gbps の EBS 帯域幅を提供し、高性能な商用データベースやファイルシステムの運用に適しています。両インスタンスとも最大 384 vCPU まで拡張可能で、これまで以上に大規模な処理が可能になりました。C8in は東京を含む4リージョンで、 C8ib は北米の2リージョン利用可能です。詳細はこちらの公式ページをご参照ください。
  • 4/17(金)
    • Amazon Managed Grafana が Grafana 12.4 ワークスペースの作成をサポート開始
      Amazon Managed Grafana で Grafana 12.4 ワークスペースの作成が可能になりました。今回のアップデートでは、Prometheus メトリクスや Loki ログをクリック操作だけで探索できる Drilldown apps や、ダッシュボードのパフォーマンスを向上させる Scenes エンジンが利用できます。また、Amazon CloudWatch Logs では PPL と SQL クエリ、クロスアカウント Metrics Insights、ログ異常検知機能が追加され、データ分析がより効率的になりました。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。
    • Amazon SageMaker HyperPod が柔軟なインスタンスグループをサポート
      Amazon SageMaker HyperPod で柔軟なインスタンスグループ (flexible instance groups) がサポートされました。これまでインスタンスタイプとアベイラビリティゾーンの組み合わせごとに個別のインスタンスグループを作成する必要がありましたが、今回のアップデートで単一のインスタンスグループ内で複数のインスタンスタイプと複数のサブネットを指定できるようになりました。優先順位に基づく自動フォールバック機能により、容量不足時の手動リトライが不要となり、運用負荷を大幅に軽減できます。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。

AIを使ったプレゼン (PPTX) 作成ツールが OSS で公開されました!AI と壁打ちしながら Spec-Driven でプレゼンの骨子をしっかり設計し、AI が与えられた PPTX テンプレートを基にファイルを作成するというものです。私はアイディアはあるが、デザインに落とし込むのに時間がかかってしまうってことがよくあったのですが、使い始めてもう手放せないぐらい便利でお勧めです!ぜひつかってみてください。

それでは、また来週!

著者について

Tadami Nishimura

西村 忠己(Tadami Nishimura) / @tdmnishi

AWS Japan のソリューションアーキテクトとして、小売・消費財業種のお客様を担当しています。データガバナンスの観点から、お客様がデータ活用を効果的に行えるようなデモンストレーションなども多く行っています。好きなサービスは Amazon Aurora と Amazon DataZone です。趣味は筋トレで、自宅に徒歩0分のトレーニングルームを構築して、日々励んでいます。