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週刊AWS – 2026/6/8週

みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの西村です。
今週も 週刊AWS をお届けします。

いよいよ AWS Summit Japan 2026 が 6月25日(木)・26日(金) の 2 日間、幕張メッセで開催されます。260 を超えるセッションと 300 以上の展示が集まる、日本最大の “AWS を学ぶイベント” です。

今回はその中から、開発者の方にぜひ立ち寄っていただきたい「Developer Community Zone」をご紹介します。ここは、開発者同士がディスカッションを楽しみ、コミュニティとのつながりを育むインタラクティブなラウンジです。サーバーレスアーキテクチャでコーヒーを淹れる名物アクティベーション 「Serverlesspresso」 を体験できるほか、コミュニティのメンバーと交流できる、Summit ならではの場になっています。

セッションや EXPO の合間に、ぜひ Developer Community Zone に足を運んで、ビルダー同士の”つながり”を体験してみてください。詳細は AWS Summit Japan 2026 公式サイト をご覧ください。

それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。

2026年6月8日週の主要なアップデート

  • 6/8(月)
    • Amazon OpenSearch Serverless が Agentic Search に対応
      Amazon OpenSearch Serverless に Agentic Search 機能が追加されました。自然言語でクエリを記述すると、LLM を活用した QueryPlanningTool が意図を解釈し、適切な DSL クエリを自動生成して検索を実行します。「東京行きの $800 以下の航空券を探して」のような問い合わせに対して、システムが検索戦略を計画し、推論内容のわかりやすい説明とともに結果を返します。Amazon Bedrock の Claude Haiku などの LLM を使用し、OpenSearch Dashboards または API 経由で設定できます。全ての OpenSearch Serverless 対応リージョンで利用可能です。
    • AWS Transform における Amazon RDS for SQL Server マイグレーションコスト評価機能の提供開始
      AWS Transform で Amazon RDS for SQL Server の TCO 評価機能が利用可能になりました。AI エージェントを活用して、オンプレミス SQL Server 環境を分析し、ワークロード要件を満たす最適なデータベースインスタンスを推奨します。What-if 分析により複数のマイグレーションオプションを評価でき、BYOM (Bring Your Own Media) と License Included の両方のライセンスモデルに対応しています。Database Savings Plans を活用することでオンデマンド価格と比較して最大 20% のコスト削減が可能です。
    • Amazon Redshift Serverless および RG インスタンスのマニュアルスナップショットコストを削減
      Amazon Redshift は、Serverless および RG (AWS Graviton ベース) インスタンスにおけるマニュアルスナップショットの課金モデルを変更しました。従来は各スナップショットの合計サイズで課金されていましたが、新モデルでは複数スナップショット間で固有のデータブロックのみを課金対象とします。これにより、複数のスナップショットを保持する顧客は大幅なコスト削減を実現できます。10TB のデータウェアハウスで 3 つのスナップショットを保持する場合、従来の 30TB 課金が 11TB に削減される計算となり、約 63% のコスト削減効果があります。この変更は 2026年6月8日 から自動的に適用されます。
    • AWS Application Migration Service が AWS Transform MGN に名称変更
      AWS Application Migration Service (MGN) が AWS Transform MGN に名称変更されました。これは MGN が AWS Transform という agentic migration service(AI エージェント型移行サービス)の基盤となるレプリケーションエンジンとして位置付けられたことを反映しています。ユーザーは従来通り MGN コンソールで直接制御する方法と、AWS Transform のエージェンティックワークフローでディスカバリーからランディングゾーン構築、ネットワーク作成、リホストやコンテナ化までを自動化する方法の 2 つから選択できます。既存のコンプライアンス認証(FedRAMP High、HIPAA、PCI DSS、ISO、SOC 1/2/3)はすべて維持され、全商用リージョンおよび AWS GovCloud (US) で利用できます。
  • 6/9(火)
    • AWS Cost Explorer が Amazon Q による AI コスト分析機能を提供開始
      AWS Cost Explorer に「Analyze with Amazon Q」機能が追加されました。ワンクリックで、現在表示しているコストレポートについて、コストトレンド、主要なコストドライバー、異常検知の包括的な分析を Amazon Q Developer から受け取ることができます。従来は複数のフィルターやデータポイントをまたいで手動で調査する必要がありましたが、この機能により、設定済みのフィルターや期間に基づいた詳細な説明が自動生成されます。過去データには実績分析を、未来データには予測分析を、混在期間には両方の分析を提供します。すべての商用 AWS リージョンで追加料金なしで利用できます。
    • AWS FinOps Agent がプレビュー提供開始
      AWS FinOps Agent は、FinOps 実務者とエンジニアリングチーム向けの AI エージェントで、コストに関する質問への回答、最適化機会の提示、コスト異常の自動調査、定期的な FinOps ワークフローの実行を行います。Amazon Bedrock 上に構築され、Cost Optimization Hub、Compute Optimizer、Jira、Slack に直接統合することで、エンジニアが普段使うツール内でコスト分析を完結できます。プレビュー版は 米国東部 (バージニア北部)リージョンで提供され、プレビュー期間中は追加料金なしで利用できます(ただし、エージェントが呼び出す AWS API の標準料金は発生します)。
  • 6/10(水)
    • AWS Cost and Usage Report 2.0 でテーブル設定の更新をサポート
      AWS は AWS Cost and Usage Report 2.0 (CUR 2.0) において、AWS Management Console および SDK/CLI を通じてデータテーブル設定を更新できる機能を追加しました。これにより、既存のエクスポートを削除して再作成することなく、新しい CUR 2.0 機能(追加カラムや詳細な行レベル粒度など)を採用できるようになります。更新された設定は、次回のスケジュール配信から適用されます。
    • Amazon EC2 M9g および M9gd 汎用インスタンスが利用可能に
      AWS は AWS Graviton5 プロセッサを搭載した Amazon EC2 M9g および M9gd インスタンスの一般提供を開始しました。M9g インスタンスは前世代の M8g 比で最大 25% の性能向上を実現し、データベースで最大 30%、Web アプリケーションと機械学習で最大 35% の高速化を達成しています。M9gd インスタンスはローカル NVMe SSD ストレージを搭載し、メディア処理やバッチ処理などの高速ストレージを必要とするワークロードに対応します。第 6 世代 AWS Nitro System を採用し、形式検証により数学的に証明されたワークロード分離を提供する Nitro Isolation Engine を初めて搭載しています。現在、米国東部 (バージニア北部、オハイオ)、米国西部 (オレゴン)、欧州(フランクフルト)の 4 リージョンで利用できます。
  • 6/11(木)
    • OpenAI GPT-5.4 および GPT-5.5 モデルが Amazon Bedrock の米国東部 (バージニア北部) リージョンで利用可能に
      AWS は OpenAI の GPT-5.4 および GPT-5.5 モデルを Amazon Bedrock の米国東部 (バージニア北部)リージョンで提供開始しました。両モデルは 272K トークンのコンテキストウィンドウを持ち、テキストと画像の入力に対応します。GPT-5.5 は OpenAI の最も高性能なモデルで、高度なコーディング、調査分析、ソフトウェア操作、長時間実行されるエージェントタスクに特化しています。GPT-5.4 はフロンティア推論、コーディング、コンピュータ使用、長文コンテキストワークフロー、ツール使用を本番環境にもたらします。両モデルは Responses API 経由で利用でき、サーバーサイドおよびクライアントサイドのツール呼び出し、プロジェクト、レスポンスストリーミングに対応しています。
    • AWS Workload Credentials Provider を発表
      AWS は AWS Workload Credentials Provider を発表しました。このプロバイダーは、AWS Certificate Manager (ACM) からエクスポートした証明書の自動デプロイと、AWS Secrets Manager のシークレットをローカルキャッシュする軽量なクライアント側プロバイダーです。従来は ACM から証明書をエクスポートする際、Amazon EventBridge を使ってカスタム自動化を構築する必要がありましたが、CA/B Forum の規定により公開証明書の有効期限が短縮される中、このカスタム自動化は大規模環境でのメンテナンスが困難になっていました。AWS Workload Credentials Provider は、証明書とシークレットの両方を単一のプロバイダーで配布・自動化できる統合ソリューションを提供します。Windows と Linux で動作し、Apache と NGINX ウェブサーバーに対応しています。
    • Amazon Aurora が PostgreSQL メジャーバージョン 18 をサポート
      Amazon Aurora PostgreSQL-Compatible Edition が PostgreSQL メジャーバージョン 18 (18.3) をサポート開始しました。このリリースでは、B-tree skip scans によるクエリパフォーマンス改善、pg_roaringbitmap 拡張機能の追加、オプティマイザ統計の保持によるアップグレード後の性能維持、論理レプリケーションの並列ストリーミングによるレプリケーションラグ削減が実現されます。すべての商用 AWS リージョンおよび AWS GovCloud (US) リージョンで利用可能です。
    • Amazon Quick と Snowflake Cortex AI の統合
      Amazon Quick が Snowflake Cortex AI との統合を発表しました。Model Context Protocol (MCP) を介した接続により、自然言語で Snowflake の構造化データと非構造化ドキュメントをクエリできます。OAuth 認証による Snowflake 管理型 MCP サーバーを設定することで、Cortex Analyst(構造化データ分析)と Cortex Search(非構造化ドキュメント検索)へアクセス可能になります。Amazon Quick の Flows 機能を使用して、Snowflake Cortex Agents を組み合わせた反復可能なワークフローを構築でき、構造化された一貫性のある出力を得られます。この統合は Amazon Quick が利用可能な全 AWS リージョンで提供されます。
  • 6/12(金)
    • Amazon SageMaker AI が Nvidia Nemotron モデルのサーバーレスファインチューニングに対応
      Amazon SageMaker AI は Nvidia Nemotron 3 Nano モデル (30B パラメータ) のサーバーレスモデルカスタマイゼーションに対応しました。Supervised Fine-Tuning (SFT) と Reinforcement Fine-Tuning (RFT) の両方に対応し、インフラ管理を完全に自動化することで、開発者はデータ準備とモデル評価に集中できます。米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、アジアパシフィック (東京)、欧州 (アイルランド)の 4 リージョンで利用できます。

Claude Fable および Mythos に関する発表もありましたが、米国政府から指示があり、現在アクセス停止となっておりますのでご注意ください。Opus 4.8 等の他のモデルに関しては影響ありません。

それでは、また来週!

著者について

Tadami Nishimura

西村 忠己(Tadami Nishimura) / @tdmnishi

AWS Japan のソリューションアーキテクトとして、小売・消費財業種のお客様を担当しています。データガバナンスの観点から、お客様がデータ活用を効果的に行えるようなデモンストレーションなども多く行っています。好きなサービスは Amazon Aurora と Amazon DataZone です。趣味は筋トレで、自宅に徒歩0分のトレーニングルームを構築して、日々励んでいます。