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AWS Weekly Roundup: Amazon EC2、Amazon Q Developer、IPv6 更新など (2025 年 9 月 1 日)

9 月 1 日週の私の LinkedIn フィードは、シアトルで開催された AWS Heroes Summit イベントからの写真であふれかえっていました。なじみのあるたくさんの顔ぶれと新しいヒーローたちが集結するのを見て、心が暖かくなりました。

AWS Heroes Summit 2025

AWS Heroes プログラムをよくご存知でない方に説明すると、このプログラムは世界的なコミュニティ表彰イニシアチブで、AWS コミュニティに大きく貢献する個人に敬意を表するためのものです。これらのヒーローは、コンテンツ制作、イベントでの講演、コミュニティ会合の企画、オープンソースプロジェクトへの貢献を通じて、深い AWS 知識を共有します。

AWS Heroes Summit は、このような非常に優れたコミュニティリーダーたちが一堂に会する場で、知識交換、ネットワーキング、コラボレーションのためのユニークなプラットフォームを提供します。AWS のイニシアチブを通じてヒーローたちと定期的に交流している私は、これらのサミットが非常に貴重なものであると常に感じています。サミットでは、深く掘り下げた技術的ディスカッション、AWS ロードマップへの早期アクセス、AWS サービスチームに直接フィードバックを提供する機会が得られます。これらのイベントで得たインサイトや人脈は、より広範な AWS コミュニティに対するより優れたリソースやガイダンスにつながることがよくあります。

8 月 25 日週のリリース

インスピレーションに満ちたコミュニティイベントの次は、私が注目した AWS のリリースをいくつかご紹介したいと思います。

  • AWS がインターネットプロトコル v6 (IPv6) のサポートを AWS App Runner AWS Client VPNRDS Data API に拡張 – さらに 3 つの AWS サービスが IPv6 接続をサポートするようになりました。これは、コンプライアンス要件を満たすために役立ち、IPv4 と IPv6 間のアドレス変換を処理する必要をなくします。AWS App Runner は、パブリックとプライベートのサービスエンドポイント両方で、IPv6 ベースのインバウンドトラフィックとアウトバウンドトラフィックをサポートするようになりましたAWS Client VPN では、IPv6 ワークロードへのリモートアクセスのサポートが発表されました。これにより、IPv6 対応の VPC リソースに対してセキュアな VPN 接続を確立できるようになります。最後に、RDS Data API が IPv6 をサポートするようになり、Aurora データベースのためのデュアルスタック構成 (IPv4 と IPv6) 接続が可能になりました。
  • AWS がストレージ最適化 I8ge インスタンス汎用 M8i インスタンスの 2 つの新しいインスタンスファミリーを今週リリース – AWS Graviton4 プロセッサを搭載した I8ge インスタンスは、従来の Graviton2 ベースのインスタンスよりも最大 60% 優れたコンピューティングパフォーマンスを実現します。これらのインスタンスには第 3 世代の AWS Nitro SSD が使用されているため、TB あたりのリアルタイムストレージパフォーマンスが最大 55% 向上し、I/O レイテンシーも大幅に低くなっています。120 TB のストレージと最大 48xlarge のサイズ (2 つのメタルオプションを含む) を利用でき、AWS Graviton ベースのストレージ最適化インスタンスの中でも最高のストレージ密度を提供します。また、カスタム Intel Xeon 6 プロセッサを搭載した M8i インスタンスと M8i-flex インスタンスもリリースしました。これらのインスタンスは、従来のインスタンスよりも最大 15% 優れたコストパフォーマンスと 2.5 倍のメモリ帯域幅を提供します。M8i-flex インスタンスは汎用ワークロードに最適で、large から 16xlarge のサイズでご利用いただけます。要求の厳しいアプリケーションには、13 のサイズを取り揃えた SAP 認定 M8i インスタンスから選択できます。これには、2 つのベアメタルオプションと新しい 96xlarge サイズが含まれます。
  • Amazon EC2 Mac 専有ホストがホストリカバリと再起動ベースのホストメンテナンスのサポートを開始 – Amazon EC2 Mac 専有ホストで、ホストリカバリと再起動ベースのホストメンテナンスの 2 つの新機能を有効化できます。ホストリカバリは、Mac 専有ホスト上の潜在的なハードウェア問題を自動的に検出し、Mac インスタンスを新しい代替ホストにシームレスに移行することで、ワークロードの中断を最小限に抑えます。再起動ベースのホストメンテナンスは、スケジュールされたメンテナンスイベントの実行時に代替ホスト上のインスタンスを自動的に停止して再起動するため、計画されたメンテナンスウィンドウ中に手動で介入する必要がなくなります。
  • Amazon Q Developer が MCP 管理者制御のサポートを開始 – 管理者が、組織内のすべての Q Developer クライアントの MCP 機能を有効化または無効化できるようになりました。管理者がこの機能を無効にすると、ユーザーは MCP サーバーを追加できなくなり、以前に定義されたサーバーの初期化も行われなくなります。

AWS のその他のニュース

その他の興味深いプロジェクトとブログ記事をいくつかご紹介します。

  • Mastering Amazon Q Developer with Rules – 今週末に Amazon Q Developerのルール機能に関する興味深い記事を読んだので、皆さんと共有したいと思います。私が興味を持ったのは、私が AI アシスタントを使用するときによくぶつかる問題、つまり、コーディングの設定や標準を繰り返し説明しなければならないという問題をこの機能が解決する方法です。ルールを使用すると、Markdown ファイルで設定を一度定義すれば、Amazon Q Developer が自動的にすべてのやりとりでこの設定に従います。私は特に、どのルールに従っているか、チーム間の一貫性をどのように維持しているかを明らかにする、システムの透明性が気に入っています。プロジェクトにルールを実装して以来、コード品質の一貫性が向上すると同時に、標準を繰り返し説明しなければならないという認知負荷が軽減されました。
  • Strategies for excelling across all four exam domains of the AWS Certified Machine Learning – Specialty certification。私が AWS 入社後の最初の 3 年間を過ごした AWS Training & Certification チームが、AWS 認定 機械学習 – 専門知識認定取得のために準備を整える方法を共有しました。ゼロから始めるのか、いくつか AWS 認定を取得した上での準備なのかは問いません。この認定の取得に向けて準備を整え、AWS での機械学習ソリューションの構築における専門知識を実証するために役立つ、前提条件とガイダンスが紹介されています。
  • プライムデー終了後の伝統として、今回も AWS サービスが世界最大規模のショッピングイベントの 1 つをサポートするためにどのようにスケールしたのかを示すすばらしいメトリクスが共有されました。Amazon プライムデー 2025 は、史上最大のショッピングイベントとなり、4 日間のイベント期間中に売上高と販売商品総数の両方で最高記録を樹立しました。今年は特に特別な年で、お客様が Alexa+、Rufus、AI ショッピングガイドを使用してお得な情報を見つけたり、商品情報を入手したりするなど、生成 AI サービスにおける進歩を通じてプライムデーエクスペリエンスに大きな変化が見られました。その数は驚異的です。高可用性を維持しながら何十兆もの API コールを処理した Amazon DynamoDB は、1 桁ミリ秒で応答を返し、ピーク時のリクエスト数は 1 秒あたり 1 億 5,100 万件に達しました。Amazon API Gateway は 1 兆件を超える内部サービスリクエストを処理しました。これは、2024 年のプライムデーと比較して、1 日あたりの平均リクエスト数が 30% 増加したことになります。

今後の AWS イベント
カレンダーを確認して、近日開催予定の AWS イベントにサインアップしましょう。

  • AWS Summit – クラウドコンピューティングコミュニティが集まり、交流し、協力し、AWS について学ぶことができる無料のオンラインイベントと対面イベントにご参加ください。最寄りの都市で開催されるイベントにご登録ください。日程は、トロント (9 月 4 日)、ロサンゼルス (9 月 17 日)、ボゴタ (10 月 9 日) です。
  • AWS re:Invent 2025 – この年次の大型カンファレンスは、12 月 1 日から 5 日までラスベガスで開催されます。イベントカタログが公開されました。AWS コミュニティの集まりを見逃さないように、カレンダーに印を付けておきましょう。
  • AWS Community Days – 世界中のエキスパート AWS ユーザーと業界リーダーがリードするテクニカルディスカッション、ワークショップ、ハンズオンラボが盛り込まれたコミュニティ主導のカンファレンスにぜひご参加ください。日程は、アドリア (9 月 5 日)、バルト諸国 (9 月 10 日)、アオテアロア (9 月 18 日)、南アフリカ (9 月 20 日)、ボリビア (9 月 20 日)、ポルトガル (9 月 27 日) です。

AWS Builder Center に参加して、AWS コミュニティで AWS ビルダーとともに学び、構築し、交流しましょう。今後開催される追加の対面イベントデベロッパー向けのバーチャルイベントをこちらでご覧ください。

9 月 1 日週のニュースは以上です。9 月 8 日週にお届けする次回の Weekly Roundup もお楽しみに!

– seb

原文はこちらです。