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新しいクラスルームトレーニングでサーバーレススキルをさらに向上させる

この記事は、2021年4月6日に Ed Van Sickle によって投稿された Furthering your serverless skills with a new training course を翻訳したものです。


サーバーレスを使用すると、俊敏なアプリケーションを構築できるため、イノベーションと変化への迅速な対応が可能になります。サーバーレスコンピューティングでは、キャパシティのプロビジョニングやパッチ適用などのインフラストラクチャ管理タスクは AWS によって行われるため、顧客にサービスを提供するコードの記述のみに集中できます。AWS Lambda などのサービスには、オートスケーリング、組み込みの高可用性、および従量課金モデルが含まれています。Lambda はイベント駆動型のコンピューティングサービスであり、サーバーを管理することなく、150 を超えるネイティブに統合された AWS および SaaS ソースからのイベントに応答してコードを実行できます。

サーバーレスは考え方でもあります。そのため、サーバーレスの開発者は「サーバーレス “も” (serverless also)」ではなく「サーバーレス “から” もしくは サーバーレス “ファースト” (serverless first)」と考えます。 より多くの開発者がこの「サーバーレスファースト」な考え方に移行しています。これから Developing Serverless Solutions on AWS という新しいクラスルームトレーニングでサーバーレススキルをさらに向上させることができます。

コースについて

Developing Serverless Solutions on AWS は 、3日間の中級レベルのクラスルームトレーニングで、イベント駆動型のマイクロサービスベースのアプリケーションを開発するクラウド開発者を対象としています。受講者は、サーバーレスについてある程度理解していて(つまり、一時的なステート、同時実行数、コールドスタートとウォームスタート、イベントソース、メモリとタイムアウト設定、呼び出しモデルなど、AWS Lambda の概念を理解していること)、AWS クラウドでの開発経験が必要です。これらの知識がない場合は、Developing on AWS のクラスルームトレーニングに参加するか、サーバーレスを学ぶデジタルトレーニング (Introduction to Serverless Development [英語 / 日本語]、Getting into the Serverless Mindset [英語 / 日本語]、AWS Lambda Foundations [英語 / 日本語] 、Amazon API Gateway for Serverless Applications [英語 / 日本語]) を受講することをおすすめします。

このコースでは、AWS Lambda、Amazon EventBridge、Amazon Simple Notification Service (SNS)、Amazon Simple Queue Service (SQS)、Amazon Kinesis など、疎結合にイベント駆動型の概念を実現するのに役立つメッセージングサービスを使ってサーバーレスアプリケーションを構築する方法を学びます。また、ベストプラクティス、適切な Lambda 関数の記述方法、AWS フレームワークを使用してサーバーレスアプリケーションをデプロイする方法など、簡単なトピックから複雑なトピックまでハンズオンラボで学びます。

さらに、このコースでは、オブザーバビリティの3本の柱についても取り上げて、AWS X-Ray と Amazon CloudWatch を使います。また、AWS Lambda に特化したアプリケーションスケーリングの考慮事項 (つまり、エラー処理と同時実行数)、Amazon Virtual Private Cloud (VPC) への接続、セキュリティについても取り上げます。皆さんは「サーバーレスファースト」な分散アプリケーションを構築し、受講者としてプレゼンテーション、ハンズオンラボ、デモ、知識チェック、グループ演習に参加できます。

このコースの β 版を受講したお客様は、このコースがサーバーレスのスキルをさらに向上させる機会であり、AWS Lambda、イベント駆動型、パフォーマンス、セキュリティ、およびオブザーバビリティに関する十分な知識を獲得できたと共有していただけました。

AWS Training & Certification から今後のクラスルームトレーニングに登録してください。


コース開催予定

このコースは、日本では2021年8月から開催されます。開催日は AWS Training & Certification で検索できます。直近の開催は8月、9月で既に申し込みが可能です。お待ちしています。

翻訳は Senior Technical Trainer 吉田慶章が担当しました。