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Amazon EKS Workshop のご紹介

Amazon Elastic Kubernetes Service (Amazon EKS) と関連するオープンソース技術に精通するために作成された Kubernetes に特化したワークショップである Amazon EKS Workshop のリニューアルを発表できる事を嬉しく思います。新しいワークショップは既存のワークショップを置き換えます。既存のワークショップは完全に廃止されましたが、archive.eksworkshop.com として引き続きアクセスすることができます。Amazon EKS Workshopは、新たに開発されたモジュール、参加者のために合理化されたコマンドラインインターフェイス (CLI) 体験、ワークショップの前提条件をデプロイするためのインフラストラクチャの改善により、完全に再設計されています。

Amazon EKS Workshop とは?

Amazon EKS Workshop は Amazon EKS の機能や 人気のあるオープンソースプロジェクトとのインテグレーションを学ぶことができる様に構成されています。ワークショップはネットワーキング、セキュリティ、コスト最適化、DevOps オートメーションなどを含む高レベルの学習モデルに抽象化されています。さらに、特定の機能、ツール、ユースケースに焦点を当てた独立したラボに分かれています。たとえば、 オープンソースのオートスケーラーである Karpenter についてのラボをコスト最適化モジュールで見つけることが出来ます。一貫して予測可能な学習体験を実現する為に Amazon EKS Workshop では以下のテネッツ (tenets) に忠実に準拠しています。

テネッツ (tenets)

  • モジュール:ワークショップは独立したモジュールで構成されています。個別に履修でき、どのモジュールから始めても、簡単に切り替えられる様になっています。
  • 一貫性のあるサンプルアプリ:ワークショップでは、全てのモジュールで同じ小売店アプリケーションである AWS Containers Retail Sample を使用しています。
  • Amazon EKS にフォーカス:ワークショップは Kubernetes の基本を含む内容ですが、Amazon EKS に直接関連する概念の習得に重点をおいています。
  • 継続的なテスト:ワークショップにおけるインフラストラクチャのプロビジョニングとCLI 手順を自動テストしています。ワークショップをアップデートし、Amazon EKS の最新バージョンに追随しています。

Amazon EKS Workshop の始め方

ワークショップは、コンテナと Kubernetes の基本的な理解があるユーザー向けに設計されています。このワークショップの入門編として、 “Containers from the Couch” で開催されている Kubernetes と EKS を学ぶプレイリストから基礎知識を学ぶことができます。

前提条件

  • 管理者権限のある有効な AWS アカウント
  • コンテナと Kubernetes の基本的な理解
  • Terraform v1.3.x (インストール手順はこちら)

Amazon EKS Workshop を開始するには、まず Amazon EKS クラスター環境をデプロイする必要があります。これらの手順を自動化するために、ワークショップではクラスターの作成と他の前提条件を管理するために、オープンソースツールである Terraform を活用した Infrastructure as code (IaC)のベストプラクティスに従います。多くの Amazon EKS ユーザーが既に Terraform を使用していることから、Terraform を使用することにしました。このワークショップが Amazon EKS クラスターと様々なアドオンやインテグレーションを構成する方法の例となることを期待しています。

この仕組みの裏側では、Terraform は Amazon EKS Blueprints for Terraform を使用していて、Amazon EKS クラスターを簡単に起動することができます。ワークショップのクラスターはマネージドノードグループ、 Amazon Fargate プロファイル、 KarpenterKubernetes Cluster AutoscalerKubecostCrossplane、様々な Amazon EKS アドオン などの多くのツールとすぐ使える状態でプロビジョニングされます。 これによって、インストール時間を削減し、ワークショップの教材を学習する時間を増やすことができます。

クラスター環境を Terraform でデプロイする方法を学びたい場合、Amazon EKS Workshop の Getting Started の説明を確認してください。

Amazon EKS Workshop の特徴

CLI と統合開発環境 (IDE) に最適化された体験

ワークショップ環境が構築されると、ラボ上のほとんど操作は、CLI コマンドで行なえます。ワークショップで利用するコマンドについては、説明欄の任意の場所を左クリックすることで確認できるので、コピーするか、右上のクリップボードを押してすべてのコマンドをコピーすることができます。

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ワークショップを通して作業を開始するまでのセットアップ時間を短縮するために、クラウドベースの統合開発環境である AWS Cloud9 を使用し、ワークショップ環境の一部を Terraform で構築することをお勧めします。AWS Cloud9 IDE には、kubectl、aws、eksctl などの CLI ツールを含む、ワークショップに必要なすべてのバイナリが事前にインストールされています。

Kustomize

Kubernetes はYAML ファイルを使用して設定され、ほとんどのワークショップモジュールにはクラスターの YAML 設定を更新する手順が含まれています。 YAML ファイルの編集を効率化するために、kubectl CLI に組み込まれているオープンソースの構成管理ツールである Kustomize を利用しています。これにより、変更を簡単に適用できるだけでなく、何が変更されたかを簡単に確認できます。

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環境のリセット

モジュールを完了したら、 reset-environment コマンドを実行して他のモジュールに簡単に切り替えることができます。このコマンドは、クラスター内のすべてのアーティファクトをクリーンアップし、初期状態に戻します。これにより、ワークショップ内のモジュール間を簡単に移動したり、未完成のモジュールをクリーンアップしたりすることができます。

Amazon EKS Workshop へのコントリビューションについて

Amazon EKS Workshopへの貢献をご希望の場合は、当社の貢献ガイドラインをご覧ください。AWS オープンソースコミュニティの価値観に合わせて、コントリビューションは、オープンソースのコンポーネントを含む、または標準として広く認識されているオープンソースのツールまたはベンダーの製品/サービスに限定しています。

まとめ

新しい Amazon EKS ワークショップでは、お客様が Amazon EKS とそのオープンソースツールのエコシステムについて学ぶために、信頼性の高い、継続的にテストされた実践的なアプローチを利用できるようになりました。Terraform を使用し、スタンドアロンのワークショップ環境をデプロイできます。各モジュールの指示を、ステップバイステップで行うことで、今すぐワークショップを始めることができます。

ワークショップはこちらから開始できます : eksworkshop.com

プロジェクトの詳細を学び、コントリビューションを始めましょう : github.com/aws-samples/eks-workshop-v2

AWS がホストするバージョンの Amazon EKS Workshopに参加するには、AWS アカウント担当者にお問い合わせください。

翻訳はソリューションアーキテクトの小野田、浅野が担当しました。原文はこちらです。

biopic_sai サイ・ヴェンナム
サイ・ヴェンナムは AWS Kubernetes チームの主任デベロッパーアドボケイトです。コンテナ、Kubernetes、その他のクラウドネイティブテクノロジーの提唱者として、複雑なトピックを簡単な言葉にまとめて、コミュニティでの採用、学習、キャリア成長を促進しています。
biopic_Niall ニール・トムソン
ニールは AWS のコンテナ担当シニアスペシャリストソリューションアーキテクトで、AWS コンテナサービスで最新のアプリケーションプラットフォームを構築するお客様を支援しています。