Amazon Web Services ブログ
【開催報告】そろそろマネージド、クラウドネイティブで行こう!コンテナサービスへの移行祭り
こんにちは！ アマゾンウェブサービスジャパン株式会社 ソリューションアーキテクトの小池です。
2021年6月17日に、「そろそろマネージド、クラウドネイティブで行こう!コンテナサービスへの移行祭り」を開催いたしました。
本記事ではセミナーの内容や当日の資料を皆様にご紹介します。
開催の背景
マネージドやクラウドネイティブが気になっているけど、まだ手を出せていない方や、部分的には使っているけど、まだまだ現状の運用に負荷を感じている方、多くいらっしゃると思います。そのような方向けに、「そろそろマネージド、クラウドネイティブで行こう!」セミナーシリーズを作りました。本シリーズでは3回に渡って、コンテナ、サーバーレス、マネージド NoSQL DB にフォーカスした内容をお届けする予定です。
今回はその第1回目のコンテナ編でした。本セミナーでは、主に既存のワークロードをオンプレやEC2からコンテナのマネージドサービス（ECS, EKS, Fargate等）へ移行したいけど迷われている方に向けて、そういった移行をされたお客様の判断ポイントおよび経験を共有いただきました。また、AWS より、AWSのコンテナサービスを利用する上でのベストプラクティスをご紹介致しました。
セミナーの内容
セミナーは以下の6つのセッションで構成されました。
AWS コンテナサービスではじめる コスト最適化(AWS 落水 恭介)
AWS上でのコンテナワークロードを構築・運用する上でのベストプラクティスとして、マネージドサービスであるFargate活用による運用面のメリットと、ECS/Fargateの購入オプションやFargate Spotによるコスト削減の方法をご紹介致しました。コンテナワークロードを構築する有用性や構築方法、コンテナ実行環境の選択方針といったコンテナの基礎知識から、Fargate Spotを実際に利用する際の実践的な内容まで触れらており、コンテナのマネージドサービスへの移行を考えている方向けの内容となっております。
ECS EC2からFargateへ移行した理由とメリット(株式会社タップル 赤野 裕喜 氏)
ECS EC2からFargateへ移行した際のFargateへの移行理由や解決が必要だった課題など、移行までの取り組みの紹介とFargateのメリットやコスト感などといった、今日まで運用して得られたプラクティスを共有していただきました。
暗号資産取引所を支えるCodePipelineによるFargateデプロイ(ビットバンク株式会社 石川 将吾 氏)
暗号資産取引所は常時稼働しており、変化のスピードが非常に激しいため開発をスピーディーに行う必要がある中で、開発を支えるためアプリケーション基盤にはFargate を採用し、ホストレイヤを意識せずアプリケーション開発に集中できているお話やコスト削減のお話をしていただきました。また、デプロイには Gitリポジトリの Merge を起点に CI/CD サービスである CodePipeline、 Lambda による Blue/Green Deploymentを採用し、素早く安全なデプロイを行い、さらにインフラ構成をCloudFormation で管理することによりインフラ面のデプロイもスピーディに行うなどの運用面でのプラクティスを共有していただきました。
Kubernetes on Premise から EKS on Fargateへ (株式会社ぐるなび 楠本 忠嗣 氏 & 竹原 駿平 氏)
Kubernetesを利用してコンテナワークロードを稼働させている中で、コンテナワークロードをEKS on Fargateの全面移行を決断した理由や、EKS on Fargateへの移行に必要な作業や期間、移行後のコンテナサービスの単純なコスト比較では見えないメリットや、運用のプラクティスを共有いただきました。
Pairs, PairsエンゲージにおけるECS Fargateの移行・活用事例(株式会社エウレカ 山本 真嗣 氏)
ECS Fargateを採用されており、ECSへの移行当時の課題感や採用の背景や設計思想、実際の運用における課題点や感じられているメリットなどについてお話しいただきました。
MackerelにおけるEC2からFargate移行の軌跡とFargateのメリットデメリットについて(株式会社はてな 古川 雅大 氏)
EC2で動作しているアプリケーションやミドルウェアを100台以上Fargateやマネージドサービスに移設してきた際のEC2からの移設にあたっての工夫や、実際にFargateに移行して感じたメリット、デメリットをお話いただきました。また、移行の判断の基準や、移行する際に押さえておくべきことについてなど、本セミナーのセッションを振り返りながらお話しいただきました。
おわりに
今回は、既存のワークロードをオンプレやEC2からコンテナのマネージドサービス（ECS, EKS, Fargate等）へ移行することを考えてらっしゃるお客様向けにセミナーをお届けいたしました。ご参加いただきました皆様に感謝申し上げます。今回のセミナーをきっかけに、コンテナのマネージドサービス移行へのきっかけとなれば幸いです。
また、ご登壇頂きました 株式会社タップル 赤野 様、ビットバンク株式会社 石川 様、 株式会社ぐるなび 楠本 様、竹原 様、株式会社エウレカ 山本 様、株式会社はてな 古川 様には改めて御礼申し上げます。
本勉強会の内容に関して、詳細が知りたい・自社のビジネスデータを分析したい、などのご要望がありましたら、担当営業、もしくは公式サイトの お問い合わせ までお問い合わせください。
本セミナーシリーズの次回編は7月14日 (水) のサーバレスイベント、「そろそろマネージド、クラウドネイティブで行こう!〜サーバーレスへのチャレンジ〜」となります。セミナー詳細はこちらになりますので、ご興味ある方は是非ご参加ください！
このブログの執筆はソリューションアーキテクト 小池彩歌 が担当しました。