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AWS マネジメントコンソールでの Amazon ECS の新しい外観
この記事は、New look for Amazon ECS in the AWS Management Console を翻訳したものです。
AWS マネジメントコンソールに Amazon ECS の新しい外観とエクスペリエンスをローンチしました。2014 年のローンチ以来、Amazon Elastic Container Service (Amazon ECS) は、プロダクションレベルで実行可能なコンテナワークロードを AWS で実行する簡単な方法として機能してきました。Disney+、Vanguard、Okta、Fidelity、UbiSoft などのお客様は、運用上のオーバーヘッドの排除、スケーラビリティ、他の AWS サービスとのネイティブな統合を理由に、Amazon ECS を信頼して、最もセンシティブでミッションクリティカルなアプリケーションを実行しています。AWS はお客様に代わってイノベーションを続けています。Amazon ECS コンソールで、より合理的で直感的でガイド付きのエクスペリエンスを構築する必要性を認識しました。最終的に、Amazon ECS にコンテナをデプロイする際のエクスペリエンスを簡素化することが目標です。新しいコンソールのエクスペリエンスを見てみましょう。
ウォークスルー
まず、リージョンに存在する ECS クラスターの一元的なビューから始めます。このビューでは、クラスターで実行されているサービスとタスクの数を把握できます。これは、クラスター内でアクティブなデプロイメントが実行されているかどうかを確認したり、タスクが保留中でスケジューリングされるのを待っているクラスターを見つけるのに役立ちます。最後に、ビューには各クラスターのデフォルトのキャパシティープロバイダー戦略が表示されます。
クラスタービューをドリルダウンすると、実行中のサービスとタスクのビューが表示されます。ここから、サービスまたはタスクをクリックして詳細を表示することができます。サービスビューをクリックすると、Health、Configuration and tasks、Deployments、Networking、Tags の各タブが表示されます。Health タブではイベント通知のほか、必要なタスク、保留中のタスク、実行中のタスクの数など、サービスの状態がシンプルに表示されます。
Configuration and tasks タブには、実行中のタスクとコンテナだけでなく、タスク定義に関する情報が提供されます。このビューでは、ユーザーはサービスのスケールの状況とタスク数の詳細をすばやく把握できます。
Deployments タブには、サービスに関連するデプロイメントのライブビューと、サービスのデプロイ方法に関連する設定が表示されます。
Networking タブには、サブネット、VPC、ターゲットグループの詳細(ロードバランサーの背後にある場合)など、サービスのネットワーク設定の詳細が表示されます。最後に、Tags タブには、サービスに付与されたタグが表示されます。
タスクビューは、クラスターで実行されているすべてのタスクについてのインサイトを提供します。私たちは特定の値に基づいてクエリを実行したり、タスクの詳細にドリルダウンすることができます。
よりガイドされたデプロイエクスペリエンス
新しい Amazon ECS コンソールエクスペリエンスに伴う大きな変更の 1 つは、サービスとタスクのデプロイワークフローです。以前のコンソールエクスペリエンスでは、サービスとタスクのデプロイメントが別々の場所に表示されていました。新しいコンソールでは、タスクとサービスのデプロイメントの両方のデプロイフローが 1 つのフローに統合されています。さらに、エクスペリエンスはより直線的に構築され、ベストプラクティスを構築し、Amazon ECS を初めて利用する人にもわかりやすいデフォルト設定を提供しています。また、特定のセクションを説明するポップアップを提供する情報リンクも含まれています。最終的な目標は、Amazon ECS でのエクスペリエンスのレベルに関係なく、タスクやサービスを簡単にデプロイできるようにすることです。ここでは、サービスのデプロイについて説明します。
Deploy ボタンを選択することから始まります。
次に、サービスまたはタスクをデプロイするための単一ページのワークフローが表示されます。ユーザーが必要とする唯一の入力は、コンテナをどのようにデプロイするかを定義するデプロイメントの設定です。これには、タスク定義とリビジョン (タスク定義のバージョン)、および実行するタスクの数が含まれます。
ここでは、ユーザーがデフォルト以外の設定を行う必要がある場合に利用可能な設定項目と、オプションの設定項目について説明します。まずは、コンピューティング設定から始めます。このセクションでは、タスクをクラスターのコンピュート層にスケジューリングする方法を選択します。コンピューティング設定に関しては、キャパシティープロバイダー戦略と起動タイプのオプションが用意されています。デフォルトでは、タスクは AWS Fargate キャパシティープロバイダーを使用してデプロイされます。
Amazon ECS でタスクをスケジューリングする場合、可能であれば起動タイプの代わりにキャパシティープロバイダーを使用することをお勧めします。キャパシティープロバイダーは、クラスター内のタスクが使用するインフラストラクチャを管理するために使用されます。お客様からのフィードバックに基づき、キャパシティープロバイダー戦略の選択に関するユーザーエクスペリエンスを簡素化しました。キャパシティープロバイダーの詳細については、tech talk と、この詳細なブログもご覧ください。
サービスがデプロイされている場合は、デプロイオプションが表示されます。ここでは、サービスのデプロイタイプを定義できます。リリース時点で、デプロイの種類はローリングアップデートタイプのみをサポートします。デプロイ中のタスク数に最小と最大を指定できます。デフォルト設定は、実行中の最小タスクが 100%、実行中の最大タスクが 200% に設定されています。これにより、デプロイメントは正常に実行中のタスクを、希望した数の 100% を最小で稼働し、200% までスケールアップできます。
最後に、サービスのロードバランサーや、デプロイされるサービスのネットワーク設定を選択できます。ロードバランサーの設定により、ユーザーは Application Load Balancer を使用するだけでなく、既存のロードバランサーの背後にサービスを配置したり、新しいサービスを作成したりできます。
ネットワーク設定には、リージョンのデフォルト VPC、およびサブネットとデフォルトのセキュリティグループが自動的に設定されます。必要に応じてこれらの値は変更できます。
これは始まりに過ぎません
アップデートされたコンソールエクスペリエンスのリリースにわくわくしていますが、これは始まりに過ぎません。コンソールのアップデートはオンとオフを切り替えることができます。フィードバックは、トグルボタンの下にある “ご意見をお聞かせください” リンクから非常に簡単に提供できます。さらに、ユーザーエクスペリエンスに関するお客様の考えについてさらに発言したい場合は、AWS customer council にサインアップしてください。
今回のアップデートで、以前のコンソールの機能がすべて利用できるわけではありません。お客様からのフィードバックに応じて新しい機能を追加するために、反復的なアプローチを採用しています。2 つのコンソール間で同等性を持たせるように取り組んでいますが、両方が並行して存在します。つまり、以前のコンソールには存在するが、新しいコンソールには追加されていない機能がある場合は、引き続き以前のコンソールエクスペリエンスを使用し、不足している機能についてフィードバックをお送りください。皆様のご意見をお待ちしております!
Amazon ECS の詳細については、次のリソースを参照してください :
翻訳はソリューションアーキテクト加治が担当しました。原文はこちらです。