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新機能 — インテル Xeon スケーラブル (Ice Lake) プロセッサーを搭載した Amazon EC2 インスタンス (I4i)
長年にわたり、HS1 (2012)、D2 (2015)、 I2 (2013)、 I3 (2017)、I3en (2019)、D3/D3en (2020)、Im4gn/Is4gen (2021) など、複数世代のストレージ最適化 Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) インスタンスをリリースしてきました。これらのインスタンスは、高パフォーマンスのリアルタイムリレーショナルデータベース、分散ファイルシステム、データウェアハウス、key-value ストアなどをホストするために使用されます。
新しい I4i インスタンス
2022 年 4 月 27 日(米国時間)、3.5 GHz の全コアターボを備えた最新世代のインテル Xeon スケーラブル (Ice Lake) プロセッサーを搭載した新しい I4i インスタンスを紹介できることを嬉しく思います。
インスタンスは、AWS がカスタムビルドした AWS Nitro SSD デバイスを使用して最大 30 TB の NVMe ストレージを提供し、ローカルストレージ上の中規模データセットへの非常に高速なアクセスを必要とするワークロードにおいてレイテンシーを最小限に抑え、1 秒あたりのトランザクション数 (TPS) を最大化するように設計されています。これには、MySQL、Oracle DB、Microsoft SQL Server などのトランザクションデータベース、ならびに NoSQL データベース (MongoDB、Couchbase、Aerospike、Redisなど) が含まれます。また、データ分析や検索エンジンなど、ストレージ 1 TB あたりの非常に高いコンピューティングパフォーマンスの恩恵を受けることができるワークロードにも最適です。
仕様は以下のとおりです。
インスタンス名 | vCPU |
メモリ (DDR4) | ローカル NVMe ストレージ (AWS Nitro SSD) |
シーケンシャル読み取りスループット (128 KB ブロック) |
帯域幅 | |
EBS 最適化 |
ネットワーク |
|||||
i4i.large | 2 | 16 GiB | 468 GB | 350 MB/秒 | 最大 10 Gbps | 最大 10 Gbps |
i4i.xlarge | 4 | 32 GiB | 937 GB | 700 MB/秒 | 最大 10 Gbps | 最大 10 Gbps |
i4i.2xlarge | 8 | 64 GiB | 1,875 GB | 1,400 MB/秒 | 最大 10 Gbps | 最大 12 Gbps |
i4i.4xlarge | 16 | 128 GiB | 3,750 GB | 2,800 MB/秒 | 最大 10 Gbps | 最大 25 Gbps |
i4i.8xlarge | 32 | 256 GiB | 7,500 GB (2 x 3,750 GB) |
5,600 MB/秒 | 10 Gbps | 18.75 Gbps |
i4i.16xlarge | 64 | 512 GiB | 15,000 GB (4 x 3,750 GB) |
11,200 MB/秒 | 20 Gbps | 37.5 Gbps |
i4i.32xlarge | 128 | 1024 GiB | 30,000 GB (8 x 3,750 GB) |
22,400 MB/秒 | 40 Gbps | 75 Gbps |
Xen ベースの I3 インスタンスと比較して、Nitro ベースの I4i インスタンスは以下を提供します。
- ストレージ I/O レイテンシーを最大 60% 削減し、ストレージ I/O レイテンシーの変動を最大 75% 削減します
- 新しい、より大きなインスタンスサイズ (i4i.32xlarge)
- コンピューティング料金/パフォーマンスが最大 30% 向上
i4i.16xlarge インスタンスと i4i.32xlarge インスタンスでは C ステートを制御でき、 i4i.32xlarge インスタンスは不均一なメモリアクセス (NUMA) をサポートします。すべてのインスタンスが AVX-512 をサポートし、インテル Total Memory Encryption (TME) を使用して常時オンのメモリ暗号化を提供します。
お客様の声
AWS のお客様と AWS のサービスチームが、本日のリリースに先立ち、これらの新しいインスタンスをテストしてきました。彼らが特に強調したい点は以下のとおりです。
Redis Enterprises は、8,000 を超える組織のミッションクリティカルなアプリケーションをサポートしています。Yiftach Shoolman(Redis、共同創設者兼CTO)はこう言います。
ScyllaDB は、高パフォーマンスのクラウドコンピューティングインスタンスを利用できる、高性能な NoSQL データベースです。 Avi Kivity(ScyllaDB、共同創設者兼 CTO)は次のように語っています。私たちは、低レイテンシーの AWS Nitro SSD を使用するこの新しい Amazon EC2 I4i インスタンスのパフォーマンスにワクワクしています。テストでは、I4i インスタンスが前世代の I3 インスタンスと比較して、2.9 倍の驚異的な高クエリスループットを達成しました。また、読み取りと書き込みのさまざまな組み合わせでテストを実施し、一貫してリニアなスケーリングパフォーマンスを確認しました。
Amazon QuickSightは、ビジネスインテリジェンスサービスの 1 つです。テスト実施後、 Tracy Daugherty(Amazon Quicksight、ゼネラルマネージャー)は次のように報告しています。I4i インスタンスのテストで、読み取りにおいて I3 インスタンスと比較して、vCPU あたりのスループットが最大 2.7 倍改善したことを確認しました。読み取りと書き込みが均等に混在していると、vCPU あたりのスループットが 2.2 倍向上し、I3 インスタンスよりも平均レイテンシーが 40% 削減されました。私たちは、これらの新しいインスタンスで驚異的なパフォーマンスと価値を今後お客様にもたらすことができることにワクワクしています。
今すぐご利用いただけますI4i インスタンスは、前世代 I インスタンスよりも優れたパフォーマンスを示し、オペレーション全体で 30% 向上しました。お客様が I4i を使用することでパフォーマンスをさらに向上できることを楽しみにしています。
I4i インスタンスは、AWS の米国東部 (バージニア北部) 、米国東部 (オハイオ) 、米国西部 (オレゴン) 、および欧州 (アイルランド) リージョン (今後リージョンの追加予定あり) でオンデマンドおよびスポット形式で利用できます。Savings Plans とリザーブドインスタンスが、ハードウェア専有インスタンスと Dedicated Hosts と同様に利用できます。
これらの新しいインスタンスのパフォーマンスを活用するには、最新の ENA ドライバと NVMe 1.4 のサポートを含む最新の AMI を使用する必要があります。
詳細については、 I4i インスタンスのホームページをご覧ください。
– Jeff;
原文はこちらです。