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AWS Certified Cloud Practitioner と AWS Certified Solutions Architect – Associate を同時に受験準備するための 10 のヒント

この記事は、2023 年 6 月 2 日に Trevor Harvey によって執筆された「10 tips to prepare simultaneously for AWS Certified Cloud Practitioner and AWS Certified Solutions Architect – Associate exams」を翻訳したものです。


クラウドコンピューティングの分野は急速に拡大しており、あらゆる規模や業種の企業が効率性、俊敏性、革新性を高めるためにクラウドテクノロジーを採用しています。これにより、クラウドのスキルと専門知識を持つ個人に対する大きな需要が生まれていますが、供給は追いついていません。このスキルギャップにより、プレプロフェッショナルを含むキャリアのあらゆるレベルの個人が、クラウドでのキャリアの機会や、スキルアップやリスキリングへの道を模索する絶好の機会が生まれました。その一環として、AWS 認定を取得することで、急速に発展する業界でキャリアの機会が増え、収入の増加や雇用が安定する可能性が高まります。

2022 年に、私は AWS Certified Cloud Practitioner と AWS Certified Solutions Architect – Associate の両方を受験し、認定を取得しました。AWS 認定は、クラウドコンピューティングに関する個人の知識とスキルを証明する、業界で認められた資格です。私は、この 2 つの認定資格を取得することで、プロとしての信頼が高まり、Amazon での新しいキャリアの機会が生まれ、AWS の顧客価値を推進する現在の仕事で成功できるようになることを望んでいました。さらに、これらの認定資格を取得することは、継続的な改善と好奇心に対する私の決心を反映しています。

AWS Certified Cloud Practitioner は、出発点として最適です。この試験では、AWS クラウドの概念、サービス、用語に関する基本的な知識を評価します。IT やクラウドの経験がない非技術者や、AWS クラウドの基礎知識を求めているオンプレミスの IT バックグラウンドを持つ方に最適です。 AWS Certified Cloud Practitioner を修了した後、次に取得を検討する最も一般的な認定は AWS Certified Solutions Architect – Associate です。この認定資格は、費用対効果が高くスケーラブルなアプリケーションを AWS で設計および構築する能力を証明するものです。AWS Well-Architected Framework をしっかりと把握していることを示しながら、コストとパフォーマンスのバランスをとった効率的なソリューションを設計することに重点を置いています。

AWS クラウドの知識を深めたい場合は、この 2 つの AWS 認定の同時取得を検討することをお勧めします。AWS の包括的な理解が得られ、関連する概念が強化され、時間を節約でき、キャリアの可能性が高まるためです。ただし、自分の学習スタイル、利用可能な学習時間、複数の認定資格を同時に取得するにあたっての快適さを考慮することが重要です。数週間以内に両方の試験を受けるために私が準備した 10 のことを紹介します。

AWS Certified Cloud Practitioner および AWS Certified Solutions Architect – Associate 試験の準備のために行った 10 のこと

1. 試験ガイドをダウンロードする。AWS Certified Cloud PractitionerAWS Certified Solutions Architect – Associate の試験ガイドには、試験の内容や学習に力を入れるべき分野に関する貴重な洞察が記載されています。

2. 試験準備ページをご覧ください。AWS 認定試験の詳細と、準備に役立つ AWS リソース(訳注:AWS Certified Cloud Practitioner「試験を準備する」AWS Certified Solutions Architect – Associate「試験の準備」)をご覧ください。これらのリソースの例としては、公式練習問題集や試験準備コースなどがあります。

3. AWS Skill Builder にサインアップします。AWS Skill Builder は、600 を超える無料のオンデマンドコース、関連するデジタルバッジ付きのロール別、およびドメイン別の学習プラン、試験準備コース、AWS 認定公式練習問題集、AWS Cloud Quest: クラウドプラクティショナー のゲーミフィケーション学習体験などにアクセスできるオンライン学習センターです。

4. AWS Cloud Practitioner Essentials デジタルトレーニングコースをご利用ください。AWS Cloud Practitioner Essentials(日本語実写版)は、技術的なバックグラウンド (または AWS Certified Cloud Practitioner 試験の受験意向) に関係なく、AWS クラウドの基本的な理解を求める方に最適な 6 時間のコースです。これは AWS トレーニングと認定で最も人気の高いデジタルコースで、AWS クラウドの概念、サービス、セキュリティ、アーキテクチャ、価格設定、サポートをビデオ、デモンストレーション、知識チェックなど取り上げます。また、AWS Certified Cloud Practitioner 試験準備の重要な要素でもあります。(訳注:実写版の AWS Cloud Practitioner Essentials のデジタルコースについての情報はこちらもあわせてご参照ください)

5. AWS Technical Essentials のデジタルトレーニングコースをご利用ください。AWS Technical Essentials(日本語実写版)は 5 時間のコースで、ビデオ、デモンストレーション、実践練習、知識チェックなどを取り入れて、信頼性が高く、スケーラブルで費用対効果の高いクラウドソリューションを構築する方法を学ぶのに役立ちます。また、AWS Certified Solutions Architect – Associate 試験の準備にもなります。修了までには、ビジネスソリューションについて情報に基づいた意思決定を行うスキルが身に付きます。(訳注:初学者向けのデジタルコース AWS Technical Essentials 日本語実写版についての情報はこちらもあわせてご参照ください)

6. 無料のサンプルを利用してください。上記の 2 つの無料デジタルコースを修了したら、無料のサンプル問題を使用して試験の準備状況を評価してみましょう。AWS Certified Cloud PractitionerAWS Certified Solutions Architect – Associate の 10 の無料サンプル質問から始めましょう。さらに、AWS Certified Cloud Practitioner および AWS Certified Solutions Architect – Associate 向けの 20 問のサンプル問題を含む無料の公式練習問題集もご利用ください。これらは AWS が認定試験のスタイルを実証するために開発したものです。

7. ハンズオンにチャレンジしましょう。セキュリティ管理やコンプライアンスなど、AWS ワークロードのデプロイ、管理、運用のスキルを磨くには、実践が不可欠です。実際に体験することで、知識が定着し、自信も高まります。Skill Builder の個人サブスクリプションでは、125 以上の AWS Builder Labs、練習用教材付きの試験準備コース、AWS Cloud Quest: ソリューションアーキテクト、AWS Jam Journey などの実践的な学習体験が提供されます。これらの実践により、各試験で登場する AWS のサービスに慣れることができるでしょう。(訳注:Skill Builder のサブスクリプションでどのようなコンテンツが利用できるか?サブスクリプションの種類含めたご案内はこちらもあわせてご参照ください)

8. 試験に申し込んでください。私の場合、勉強を始める前に、試験会場での AWS Certified Cloud Practitioner 試験の日時を決めて申込みを行い、自分自身に対して期限を設定しました。締め切りを設定することによってモチベーションが高まる方は、是非やってみてください。幸いなことに、もっと時間が必要だと感じた場合は、いつでもペナルティなしで試験日を延期できます。(訳注:試験日の変更などについては〆切、回数制限が存在します。詳細はお申込みの際に表示される注意事項などにてご確認下さい)

9. AWS Certified Cloud Practitioner 試験の直後に AWS Certified Solutions Architect – Associate 試験を受けてください。私が AWS Certified Cloud Practitioner のために学んだ内容と概念は、AWS Certified Solutions Architect – Associate の基礎となりました。AWS Certified Cloud Practitioner に合格してから数週間以内に AWS Certified Solutions Architect – Associate 試験にチャレンジしてみてください。

10. 友人や同僚とペアを組んでください。パートナーと一緒に勉強することは、認定資格の準備に役立ちます。集中力、モチベーション、責任感が高まります。共同学習を行うことで、共に探求し、多様な視点を持つことで、コアとなるコンセプトの理解を深めることができます。また、多くの方にとっては、パートナーとリソースを共有し、議論を交わすことによって勉強が楽しくなるでしょう。

「これらの試験を勉強して合格するにはどれくらいの時間がかかるか?」とよく聞かれます。答えは「場合によって異なる」です。必要な時間は、AWS クラウドの使用経験、学習時間の空き状況、テストに対しての習熟度など、いくつかの要因によって異なります。受験者は通常、これら2つの試験の準備に数週間から数か月を費やします。したがって、専用の学習時間を割り当て、上記で取り上げたリソースを活用し、定期的に進捗状況を評価して試験の準備が整っていることを確認することが重要です。

私は試験の準備中に「自分のキャリアにとっての AWS 認定の価値」について疑問を抱きました。しかし、時間をかけて試験に合格することができ、とても嬉しく思っています。認定資格はすでに私に職業上の道を開いてくれており、今後、キャリアパスを進めていく中でも機会を提供してくれるでしょう。これらのヒントが皆さんの AWS 認定への道のりに役立つことを願っています。


翻訳は Technical Trainer の 室橋 が担当しました。