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re:Invent 2022 新発表トップ10 – ヘルスケア・ライフサイエンス

この記事は “Top-10 HCLS Announcements from re:Invent” を翻訳したものです。

re:Invent は、革新的なテクノロジーを深く理解し、新しいアイデアを探求する機会です。ヘルスケア・ライフサイエンス(HCLS)業界のお客様にとっては、コラボレーションを見直し、データに基づく意思決定を改善し、新しい発見を促進する方法を考える時です。これらはすべて患者さんの予後を改善することを目的としています。re:Invent 2022 では、AWS for Health の一部として、目的に特化したエキサイティングな新サービスや既存のサービスへの新機能の追加を発表することで、これらのお客様がビジネスゴールを達成できるようにするという私たちのミッションを引き続き果たしました。

re:Invent 2022では、HCLSに特化した30以上のセッションが行われ、セッションと基調講演とあわせて17名のお客様にご講演いただき、HCLS業界としてはこれまでで最大規模となりました。様々な業界にわたるサービスや機能に関する発表が何百件もあった中から、HCLS業界のお客様にとって最もインパクトがあると思われる発表のトップ10リストを共有できることを嬉しく思います。

HCLS業界における新発表トップ10:

  1. Amazon Omics バイオインフォマティシャン、研究者、科学者がゲノミクスやトランスクリプトミクなどのオミックスデータを大規模に保存、検索、分析するのに役立つ専用サービスです。そのデータからインサイトを得て、健康の改善や科学的発見に繋がります。
  2. Amazon HealthLake Analytics 診療情報を短時間で安全に保存、変換、検索、分析するための、個人または患者集団の診療情報を表示する HIPAA 対応のサービスです。
  3. Amazon HealthLake Imaging 医用画像をペタバイト規模でクラウドに保存、検索、分析できます。医療機関とそのソフトウェアパートナーは、医用画像アプリケーションをクラウドで大規模に利用できると同時にインフラストラクチャコストを削減できます。
  4. Amazon DataZone 組織の境界を越えて大規模にデータを共有、検索、分析するために使用されます。ガバナンスとコンプライアンスポリシーを適用しながら、すべてのデータをパーソナライズして表示できる統合データ分析ポータルを通じてデータ活用プロジェクトにおける共同作業が可能です。
  5. AWS Clean Rooms お客様とそのパートナーは、個社の根幹となるデータを共有したり公開したりすることなく、組み合わせたデータセットの照合、分析、コラボレーションをより簡単かつ安全に行うことができます。
  6. Amazon EC2 Hpc6id Instances ハイパフォーマンスコンピューティングに最適化され、vCPU あたりのコンピューティングパフォーマンスが向上し、メモリとローカルディスクストレージが大きいため、データ集約型のワークロードのジョブの完了時間を短縮できるため、お客様の最も負荷の高いワークロードをサポートします。
  7. AWS Supply Chain サプライチェーンの責任者がリスクを軽減し、コストを削減してサプライチェーンの回復力を高めるのに役立つクラウドベースのアプリケーションです。
  8. AWS AI Service Cards 責任ある AI のための新しいリソースです。AWS は、公正で正確な AI/機械学習 (ML) サービスの開発と、責任を持って AI/ML アプリケーションを構築するために必要なツールとガイダンスを提供することに努めています。
  9. Amazon Verified Permissions 一元的に管理されたきめ細かな権限管理システムで、コードを変更することなく、アクセス許可ルールを 1 か所で簡単に変更および更新できます。
  10. Amazon Athena for Apache Spark Apache Spark ワークロードを実行し、Jupyter Notebook をインターフェイスとして使用して Athena でデータ処理を実行したり、Athena API を使用して Spark アプリケーションをプログラム的に操作したりするための新機能です。

HCLS セッションの振り返り

LyellのCEOである Liz Homans 氏の講演と Amazon Omics の発表を含んだ CEO の Adam Selipsky の基調講演をご覧ください。また、AstraZeneca の VP of R&D IT である Anna Asberg 氏の講演を含んだ VP の Swami Sivasubramanian によるアナリティクスおよび機械学習に関する基調講演もご覧ください。

ヘルスケア分野のオンデマンドセッション:

ライフサイエンス分野のオンデマンドセッション:

我々は、新製品の発表だけでなく、クラウドテクノロジーが患者さんに与えている継続的な影響についても非常に嬉しく思っています。re:Inventは技術的な「方法論」に焦点を当てていますが、その「目的」を定めているのは我々人間です。HCLSの関係者は、テクノロジーが各個人に与える影響を理解しています。そこで、今年は AWS の従業員、お客様、パートナーのみなさまに意図している「目的」を説明してもらい、その個人的な取り組みを特集することにしました。

セッションの録画を見ながら、彼らの仕事との個人的なつながりに注目し、自分の「目的」についても考えてもらいたいと思います。

This is My Why as stated by AWS employees and AWS customers

「これが私の目的」というテーマに沿って、AWS のお客様である Children’s National Hospital と協力し、ワシントンD.C. の病院で治療を受けた患者アーティストをフィーチャーした限定版のピンバッジを作成して配布しました。病院スタッフの活気や連携を表す「bumble bee band-aid」から、一目瞭然の「kicking cancer’s butt」まで、これらのバッジは私たちが団結することを思い出させ、テクノロジーを活用して患者さんの健康を改善することへの情熱を表す象徴的な役割を果たしています。

AWS partnered with AWS customer Children’s National Hospital to create and distribute limited-edition pins featuring patient artists who have been treated at their hospital in Washington D.C.

今年のエキサイティングな発表のトップ10をおすすめしましたが、ビジネスに大きな影響を与える可能性のあるものは他にもたくさんあります。以下に、いくつかの追加サービスのお知らせを要約します。どうしても情報が足りない場合に備えてご紹介します。

今年、ラスベガスで開催された re:Invent からたくさんの素晴らしい発表がありました。業界がこの新しいテクノロジーで何ができるのかをとても楽しみにしています。AWS がHCLS業界のお客様向けにどのように新しいサービスやソリューションを市場にもたらしているかについて詳しくは、https://aws.amazon.com/health をご覧ください。

Kelli Jonakin, Ph.D.

Kelli Jonakin, Ph.D.

Kelli Jonakin は、AWS のヘルスケア、ライフサイエンス、ゲノミクス業界のマーケティング担当ワールドワイドヘッドです。彼女は製薬研究のバックグラウンドを持ち、特にバイオ医薬品の開発とコマーシャルに重点を置いています。Kelli はコロラド大学で薬理学とシステム生物学の博士号を取得し、NIHのポスドク研究員としてウィスコンシン大学マディソン校で生化学を学びました。

翻訳はIndustry Solutions Architectの松永が担当しました。