Amazon Web Services ブログ
週刊生成AI with AWS – 2026/3/2週
みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの木村です。
先日、AI 駆動開発ライフサイクル(AI-DLC)の社内研修を受けて、生成 AI をフル活用することで開発のスピードと品質の両立ができる可能性を実感しました。AI-DLC に関するお客様事例ブログを下記で紹介していますので、ぜひご一読ください。
3 月 25 日(水)には「AWS での Claude Code の買い方・使い方」という Claude Code をAWS 上で活用する手段や買い方をご紹介するイベントが開催されます。また3 月 26 日(木)には「Amazon Quick で変わる業務の現場 — 活用企業・AWS社員による事例紹介」が開催されます。ご興味がある方はぜひご参加ください!
「AWS ジャパン生成 AI 実用化推進プログラム」も引き続き募集中ですのでよろしくお願いします。
それでは、3 月 2 日週の生成 AI with AWS界隈のニュースを見ていきましょう。
さまざまなニュース
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- ブログ記事「第 6 回 AWS ジャパン 生成 AI Frontier Meetup ~学びと繋がりの場~【開催報告】」を公開
2026 年 2 月 17 日に開催された第 6 回 生成 AI Frontier Meetup の開催レポートです。PwC Japan との生成 AI 実態調査に基づくディスカッションや、みずほフィナンシャルグループ様、ライオン様、電通デジタル様、日本経済新聞社様、Sky様、アクト・ノード様など多様な企業によるライトニングトーク、基盤モデル開発者の紹介、経済産業省 GENIAC の最新動向が共有されました。 - ブログ記事「三菱電機のエンジニア 33 名が 3 日間で体感した AI 駆動開発の可能性 — AI-DLC Unicorn Gym 座談会」を公開
三菱電機 電力システム製作所 電力 ICT センター様で 33 名のエンジニアが参加した 3 日間の AI-DLC Unicorn Gym の座談会レポートです。5 チームがそれぞれ実際の業務課題を持ち寄り、AI 駆動開発ライフサイクルを実践。参加者の 90% 以上が「働き方を変える可能性が高い」と回答し、体感で 30〜40 倍の生産性向上を実感した様子が語られています。 - ブログ記事「株式会社タイミー様の AI-DLC Unicorn Gym 開催レポート: 全社横断で挑む開発生産性の変革」を公開
株式会社タイミー様と AWS が共同で実施した AI-DLC Unicorn Gym のレポートです。11 チーム約 69 名がエンジニア・PdM・デザイナー・QA など職種横断で参加し、3 日間で全チームが MVP を構築。一部チームは翌週にプロダクションリリースを達成しました。Inception(企画・構想)フェーズでのモブワークの効果や、既存コードベースへの適用における課題と学びが共有されています。 - ブログ記事「AST を活用した Kiro の高精度なコード編集」を公開
Kiro に導入された AST(抽象構文木)ベースのコードナビゲーション・編集エンジンについて解説しています。従来のテキストベースのファイル読み込みや文字列マッチングに代わり、コードを構造的に理解して操作することで、ベンチマークにおいてトークン使用量を 20% 削減し、実行時間を約 49% 短縮するなどの成果を紹介しています。 - ブログ記事「[資料公開 & 開催報告] Amazon Q Developer & Kiro Meetup #5 を開催しました」を公開
2025 年 12 月 15 日に開催された Amazon Q Developer & Kiro Meetup #5 の開催レポートです。AWS re:Invent 2025 前後の Kiro のアップデート紹介に加え、ゼンリンデータコム様による組織展開の工夫、NTT ドコモ様の活用事例、リクルート様による AI-DLC の現場導入についての登壇内容がまとめられています。登壇資料もダウンロード可能です。 - ブログ記事「バグ修正のパラドックス:AI エージェントが正常なコードを壊してしまう理由」を公開
AI エージェントにバグ修正を依頼すると、関係のないコードまで変更してしまう「過剰解決」の問題に対して、Kiro が採用する「プロパティ指向コード進化」という方法論を解説しています。バグ条件と事後条件を明示的に定義し、修正プロパティと保持プロパティのテストで修正の正しさと既存動作の維持を保証するアプローチを、二分探索木 (BST) 削除バグや RocketMQ のメモリリークなどの具体例で紹介しています。 - ブログ記事「自律型プライベート AI エージェントを実行するための OpenClaw が Amazon Lightsail に導入されました」を公開
Amazon Lightsail で OpenClaw インスタンスを簡単に起動できるようになりました。OpenClaw はオープンソースのセルフホスト型 AI エージェントで、Amazon Bedrock がデフォルトの AI モデルプロバイダーとして事前設定されています。ブラウザとのペアリングや WhatsApp・Telegram 等のメッセージングアプリとの連携手順、セキュリティに関する考慮事項が紹介されています。
- ブログ記事「第 6 回 AWS ジャパン 生成 AI Frontier Meetup ~学びと繋がりの場~【開催報告】」を公開
サービスアップデート
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- Amazon Lightsail が OpenClaw (プライベートなセルフホスト型 AI アシスタント) を提供開始
上記ブログでも触れたように Amazon Lightsail で OpenClaw をワンクリックデプロイできるようになりました。サンドボックス分離、自動HTTPS、デバイス認証、自動バックアップといったセキュリティ機能が最初から組み込まれており、デフォルトの LLM プロバイダーとして Amazon Bedrock が統合されています。Slack・Telegram・WhatsApp・Discord への接続やモデルの切り替えも可能で、東京を含む15リージョンで利用できます。詳細はクイックスタートドキュメントページをご覧ください。 - 新しい Kiro Power で Lambda durable functions 開発を加速
AWS が Lambda durable functions の Kiro power を発表しました。これにより、Kiro IDE や Kiro CLI 上の開発環境で、長時間実行される複雑なワークフローを簡単に構築しやすくなります。注文処理や支払い調整など複数ステップが必要な処理を、AI エージェントのサポートを受けながら効率的に開発可能です。詳細はこちらの developer guide をご参照ください。 - AWS HealthLake が自動 CCDA-to-FHIR データ変換のためのデータ変換エージェントを発表 (プレビュー)
AWS HealthLake に新機能「data transformation agent」(プレビュー版) が登場しました。この AI 機能により、医療機関の従来の CCDA 形式文書を FHIR R4 形式に自動変換できます。従来は数ヶ月かかっていた作業が数日で完了し、専門知識も不要です。自然言語で「エラー状態の薬剤情報をスキップ」などの指示を出せば AI が自動でテンプレートを調整します。患者の縦断的記録作成や集団健康分析など、医療データ活用の可能性が大きく広がります。 - Amazon Connect Health の紹介、ヘルスケア向けに構築されたエージェント AI
Amazon Connect Health が一般提供開始となりました。医療機関向けに特化した AI エージェントサービスで、患者対応や診療業務を効率化できます。患者確認エージェントは Electronic Health Records (EHR) 記録とリアルタイムで照合して本人確認を行い、予約管理エージェントは自然言語での音声対話により24時間365日の予約受付を提供します。診察前には患者インサイトエージェントが関連する患者履歴と臨床コンテキストを自動表示し、診察中はアンビエント文書化エージェントが会話から臨床ノートをリアルタイム生成、診察後は医療コーディングエージェントがICD-10・CPTコードを監査証跡付きで自動生成します。現在バージニア北部とオレゴンリージョンで利用できます。 - AWS Elastic Beanstalk が AI を活用した環境分析機能を提供開始
AWS Elastic Beanstalk で AI 搭載の環境分析機能が利用可能になりました。従来は環境に問題が発生した際、ログやイベントを手動で確認して原因を特定する必要がありましたが、今回のアップデートにより Amazon Bedrock を活用した自動分析が可能となります。環境の状態が Warning や Degraded の場合、コンソールの AI Analysis ボタンから分析を実行でき、具体的なトラブルシューティング手順が提示されます。開発者や運用チームの作業効率向上と、平均解決時間の大幅短縮が期待できます。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - Amazon Bedrock AgentCore Policy が一般提供開始
Amazon Bedrock AgentCore で Policy 機能の一般提供が開始されました。これまでエージェントのツールアクセス制御にはコード変更が必要でしたが、今回の機能により、セキュリティチームや運用チームがエージェントコードを変更することなく、一元的にアクセス制御ルールを設定できるようになりました。自然言語でポリシーを記述すると自動的に Cedar 言語に変換され、AgentCore Gateway がリクエストを監視・制御します。組織のガバナンス強化やコンプライアンス対応に活用でき、東京リージョンを含む 13 リージョンで利用可能です。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - Amazon SageMaker Unified Studio が Kiro IDE からのリモート接続サポートを開始
Amazon SageMaker Unified Studio で Kiro IDE からのリモート接続サポートが開始されました。これまでローカル IDE とクラウドインフラの間で作業環境を切り替える必要がありましたが、今回のアップデートにより Kiro の AI 機能を使いながら SageMaker のスケーラブルな計算リソースに直接アクセスできるようになります。データサイエンティストや ML エンジニアは使い慣れた開発環境を維持しつつ、クラウドの強力なリソースを活用した効率的な開発が可能です。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - Amazon SageMaker HyperPod が Restricted Instance Groups に包括的な可観測性を提供開始
Amazon SageMaker HyperPod で Restricted Instance Groups (RIG) の包括的な監視機能が提供開始されました。これまで手動で行っていた GPU 使用率や CPU 負荷などのメトリクス収集が自動化され、Amazon Managed Grafana ダッシュボードで一元管理できます。基盤モデル訓練時のパフォーマンス監視や障害診断が大幅に効率化され、訓練ログやエラーも自動収集されるため運用負荷が軽減されます。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。
- Amazon Lightsail が OpenClaw (プライベートなセルフホスト型 AI アシスタント) を提供開始
今週は以上です。それでは、また来週お会いしましょう!