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AWSパートナー様向け VMware Cloud on AWS活用支援プログラムのご紹介

皆様、こんにちは。パートナーソリューションアーキテクトの豊田です。

本日はVMware Cloud on AWSをお客様へご提案する際に活用できるプログラムの一部をご紹介いたします。

VMware Cloud on AWSは、AWSグローバルインフラストラクチャ上でVMware vSphereワークロードを実行できます。クラウド移行の複雑さを軽減し、移行にかかる時間を短縮すると同時に、移行中のシステムの継続利用・ライブマイグレーションが可能となります。

また、AWSが提供する200を超えるサービスにプライベートかつ低遅延でアクセスできるため、アプリケーションのモダナイゼーションを容易にします。

さらに最新の調査で、VMwareワークロードのクラウド移行の期間短縮に役立っていることが証明されています。2021年のIDCの調査によると、VMware Cloud on AWSを使用しているお客様は、他のソリューションと比較して46% 速くクラウドに移行しています。

上記に関してAWSパートナー様から、お客様に実証する方法・支援が必要であるとのお声を頂いておりました。そこでパートナー様の声に応えるべくVMware Cloud on AWS Try & Buyプログラムを作成しました。今回はこのVMware Cloud on AWS Try & Buyプログラムをご紹介いたします。

VMware Cloud on AWS Try & Buyプログラム

Try & Buyプログラムは、30日間のVMware Cloud on AWS環境を提供します。これにより、パートナー様からご要望のあった、お客様へのVMware Cloud on AWSのハンズオン経験が提供可能となり、パートナー様はお客様に対してVMware Cloud on AWSを使用して実現できるすべてのメリットを実証する費用効果の高い機会を提供できます。

同様にVMware Cloud on AWSをテストする機会をお客様に提供することもできます。

VMware-Cloud-AWS-Try-and-Buy

図 1 — VMware Cloud on AWS のトライアル契約アーキテクチャ

VMware Cloud on AWSのトライアル契約での最も一般的なユースケースは、クラウド移行、データセンターの拡張、データセンターの終了、災害対策、そしてAWSのネイティブサービスを活用したビジネスのモダナイゼーションです。

以下にVMware Cloud on AWSのトライアル契約期間中に検証を行う事ができる7つのユースケースを記載いたします:

  1. データセンター拡張 : VMware Cloud on AWS Software Defined Data Center(SDDC)をお客様の既存環境と連携し、既存のVMware環境と相互運用できることを証明します。
  2. ワークロードのモビリティ: VMware HCXなどのサービスを利用することで、レイヤ 2 VLANをAWSインフラストラクチャに拡張し、移行コストや複雑さを最小化し、双方向のワークロード移行を促進できることを証明します。
  3. ライブマイグレーション: VMware HCX、またはハイブリッド リンク モード(HLM)を利用し、アプリケーションをビジネスに支障なく移行できることを証明します。
  4. ハイブリッドクラウド: VMware Cloud on AWSをご利用のお客様は、既存のVMwareソフトウェアとツールを使用して、AWSのグローバルなフットプリントと幅広いサービスをシームレスに活用できます。同じツールセットを使用して、オンプレミスとクラウドの両方の環境を管理できます。
  5. 災害対策: VMware Site Recoveryを利用してお客様のRPO/RTOの要件を満たしながらサービスに影響を及ぼすインシデントに対応できることを証明します。
  6. 伸縮自在なスケーリング: 変化するビジネス要件に対して、オンプレミスのインフラストラクチャよりもはるかに迅速に対応して、SDDCを迅速に拡張できることを証明します。
  7. エンタープライズアプリケーション: エンタープライズアプリケーションのストレージとコンピューティング負荷の高い部分をAWSのネイティブサービスにオフロードすることで、エンタープライズアプリケーションの価値をさらに高めます。これにより、インフラストラクチャの管理に時間を費やすのではなく、ビジネス上の問題の解決に集中できます。例えば、多くのお客様は、分析処理をAmazon RedshiftにオフロードしたりAIサービスやサーバーレスコンピューティング、コンテナなどのサービスで機能を拡張しています。

これらのユースケース等を検証して、お客様に明確な方法でVMware Cloud on AWSの機能・メリットを実証できます。また、お客様固有のユースケースに関して協業する事も可能です。

VMware Cloud on AWSのトライアル契約は、米国のいくつかのAWSパートナーにて既に利用され、重要なビジネスユースケースを実証し、お客様のクラウドへの移行の迅速化に成功しています。以降でVMware Cloud on AWSのトライアル契約でパートナー様が実施したユースケースと成功事例をご紹介いたします。

ユースケース #1: ハイブリッドエンドユーザーコンピューティングの展開

Presidio-AWS-Partners

米国にあるオムニチャネルeコマース企業は、2020年のホリデーシーズンに向けて、カスタマーケアエージェントのコールセンタープラットフォームを10倍に拡張する必要がありました。

お客様は、COVID-19の検疫制限により、オンラインショッピングの大幅な増加を予想していました。同社はまた、通常のホリデーシーズンよりも早い時期を予測していたため、限られた時間枠でクラウドソリューションに移行する必要がありました。

そこでプレミアコンサルティングパートナーのPresidio社は、お客様にVMware Cloud on AWSを提案しました。Presidioは、お客様の現在のオンプレミスのITハードウェアのコンピューティング、ストレージ、ネットワーク機能では直面する需要の急増に対応できなかったため、クラウドソリューションを選択しました。

同社の現在のコールセンターは、仮想デスクトップインフラストラクチャ(VDI)提供の為に、オンプレミスのVMware ESX環境上で古いバージョンのVMware Horizonを実行していました。VMware Cloud on AWSは、お客様に規模を拡張する機能を提供し、小売業のピークシーズン中におけるビジネスの弾力性を確保できるようにします。

さらに、VMware Cloud on AWSでは、お客様はアプリケーションを迅速に再配置でき、適切なサイジングのために時間のかかるアプリケーション分析を実行する必要がありません。VMware Cloud on AWSによって実現されるよりシンプルなリフトアンドシフトにより、新しいVDI環境に移行するお客様の厳しい納期に対応できます。

この選択肢を検証するために、Presidioはトライアル契約を提案いたしました。 AWSによるファンド提供により、VMware Cloud on AWSが拡張性と耐障害性の向上、移行の容易さ、および迅速化という約束をお客様に提供できることを実証しました。トライアル中のお客様側の対外支出は発生いたしませんでした。

Presidioとお客様は共同で、パイロットで検証するために必要な3つの優先事項を決定しました。

  • Horizon VDI 環境の拡張: SDDCを構成し、オンプレミスのデータセンターをVMware Cloud on AWSに拡張する。Horizon on VMware Cloud on AWSを構成する。クラウドポッドのユーザー検証を許可するようにデスクトップを構成する。
  • HorizonとVMware Cloud on AWSの拡張性: クラウドポッドアーキテクチャを活用して、ホストとデスクトップの拡張性を検証、証明する。クラスターの拡張をテスト、検証する。
  • ツールに関する既存の知識の活用: vCenter、NSX、vSAN などの VMware Cloud on AWS 管理ツールへのアクセスの提供。統合の容易さとVMware Cloud on AWSおよびHorizonの管理ツールに関する既存の知識が活用できる事を検証する。

このトライアルでは、Presidioは4ノードのVMware SDDCを1つ導入しました。ファイアウォール、負荷分散、およびアプリケーションパフォーマンスの監視にお客様の既存のサードパーティサービスを利用するための包括的なネットワークとセキュリティの設計を作成しました。

サードパーティのネットワーキングおよびセキュリティソリューションに関するPresidioの深い専門知識と、複雑なエンタープライズネットワークでの長年の歴史により、Presidioは既存のネットワークアーキテクチャと新しい最新のハイブリッドクラウドネットワーク設計を統合することができました。

トライアル契約は成功したと判断され、Presidioはトライアル環境を直接本番環境として活用・移行することができました。その結果、お客様のVDI環境全体をわずか4か月でVMware Cloud on AWSに移行いたしました。

Presidioは、マルチポッド、マルチサイトのSDDCアーキテクチャを設計しました。このアーキテクチャは、柔軟な拡張性とサービスの中断発生時にビジネス継続性プラン(BCP)を提供します。新しく構築されたSDDCとHorizon Cloud Podは、通常の需要の10倍に拡張でき、ケアエージェントのユーザー数を350人から4,000人以上に増やすことを可能にしました。

VMware Cloud on AWSのトライアル契約は、この実装において貴重なツールであることが証明されました。

ユースケース #2: ライブマイグレーションとデータセンターの終了

Converge-AWS-Partners

アドバンストコンサルティングパートナーであるConverge Technology Solutionsのあるお客様は、コロケーション施設で老朽化した機器のハードウェア更新が差し迫っていました。 また、ビジネス・クリティカルなアプリケーションをリプラットフォームする必要がありました。

お客様は、導入のための積極的なスケジュールを持っており、ビジネスの中断を最小限に抑えることを望んでいました。新しいハードウェアへの多額の投資を考え、このお客様はクラウドへの移行の経済性を検討することに決め、Converge社がクラウドへの移行によって実現できる総所有コスト(TCO)の潜在的な利点を理解できるように支援しました。

Convergeは VMware Cloud on AWSを最適な選択肢として提案しました。これは、お客様の環境をクラウドにすばやく移行し、運用の中断を最小限に抑えたかったためです。Convergeは、VMware Cloud on AWSの価値とハンズオン経験を提供する為にパイロット契約を提案しました。

お客様がVMware Cloud on AWSのトライアル契約で検証したかった主な実証ポイントは以下の3つでした:

  • オンプレミスのSDDCとの運用の一貫性を実現
  • 大規模なワークロードのシームレスな移植性を実現
  • AWSネイティブサービスへの直接アクセス

まず フェーズ1において、500GB以下のVMware 仮想マシンを3VM対象としたビジネス・クリティカルなアプリケーションに焦点を当てました。

このフェーズにおける成功基準は以下の通りでした:

  • Citrixサーバーへの認証
  • VMware HCXのサイトペアリングとレイヤ2延伸の実装
  • オンプレミスのvCenterとVMware Cloud on AWS SDDC vCenter間でHLMを実装する
  • オンプレミスからVMware Cloud on AWS SDDCへAWS Direct Connectを利用し接続を行う
  • VPCをVMware Cloud on AWS SDDCにアタッチする

フェーズ 2 では、約15台の仮想マシンに対する移行と災害対策機能に重点を置きました。

このフェーズにおける成功基準は以下の通りでした:

  • Veeamを利用して仮想マシンをバックアップ・リストアする
  • 帯域幅の制約があるオンプレミスからVMware Cloud on AWSに仮想マシンを正常に移行する

Convergeは、VMware、AWS、お客様の技術チームと緊密に連携し14日間のトライアルを遂行し、VMware Cloud on AWSを実装することにより、移行の詳細と包括的なTCO分析を実施することができました。このトライアル契約の成功に基づいて、お客様はVMware Cloud on AWSを利用したハイブリッドクラウドソリューションがビジネス目標を達成し、TCOの削減につながると判断しました。

Convergeはトライアル終了後、1か月以内にお客様の2つのデータセンターにあるワークロードをVMware Cloud on AWSに移行しました。

オンプレミスの環境からVMware Cloud on AWS に移行することで、お客様は3年間でコストを25%削減できる見込みです。このトライアル契約は、お客様にVMware Cloud on AWS の価値を示す上で重要な役割を果たしました。

Try & Buyプログラムを始める

VMware Cloud on AWS、および Try & Buyプログラムは、パートナー様のビジネスの成長に貢献いたします。

まず、VMware Cloud on AWSには巨大な市場があります。2019年のIDCのレポートでは、VMware Cloud on AWSのパートナーの市場規模を31億ドルとしました。これはまたクラウド移行で恩恵を受けるオンプレミスで稼働している仮想マシンが7,000万台あるという事を指しております。

大きな市場機会に加えて、トライアル契約は、パートナー様にお客様からの信頼を獲得し、本番環境に飛び込む前にユースケースを検証し、クラウド移行をスピードアップする機会を提供します。

VMware Cloud on AWSのトライアル契約は恒久的な環境として構築されます。つまり、トライアルが完了すると、その環境をそのまま本番環境として活用し、すばやく移行できます。困難な作業の一部を、トライアルフェーズで完了および検証する事で、短縮された時間枠でお客様のワークロードをクラウドに移行することで時間とコストを節約できます。

AWSのお客様は、トライアル契約により、VMwareのワークロードをクラウドにいかに素早く移行できるかについて実感頂く事ができます。また、VMware Cloud on AWSに移行すると、AWSのネイティブサービスを使用してアプリケーションの機能を強化することがいかに簡単かを理解できます。

VMware Cloud on AWS Try & Buyプログラムに興味がありますか? プログラムの詳細にご興味があるパートナー様は是非パートナー様担当の弊社アライアンスメンバーまでご連絡下さい。

詳細については、PartnerCastのVMware Cloud on AWS – Accelerating Partners Opportunities and Partner Try and Buy Program – Business(英語)でもご確認頂けます。

AWSでは今回ご紹介したTry & Buyプログラム以外にもVMware Cloud on AWSをパートナー様に活用頂く為のプログラムを多く用意しております。是非お気軽にお問い合わせ下さい!

原文はこちらです。