AWS Elemental MediaConnect

AWS Elemental MediaConnect の特徴

AWS Elemental MediaConnect とは何ですか?

AWS Elemental MediaConnect は、信頼性が高く、安全で、柔軟性のあるライブ動画配信サービスです。放送事業者とコンテンツ所有者は、ライブ動画ワークフローを構築し、パートナーや顧客と安全にライブコンテンツを共有できます。MediaConnect は、1 年中休みなくテレビチャンネルを運営したり、ライブイベントをストリーミングする顧客が、衛星やファイバーサービスにかかる時間とコストのほんの一部を使うだけで、価値の高いライブ動画ストリームを AWS クラウド経由、AWS クラウドへ伝送、AWS クラウドから伝送できるようにします。

主な特徴

広範な動画業界の標準プロトコルを取り扱う

MediaConnect は、Zixi プロトコル、Reliable Internet Stream Transport (RIST)、Secure Reliable Transport (SRT)、Real-Time Transport Protocol (RTP)、および順方向誤り訂正 (FEC) 付き RTP などの、動画配信用の一連のプロトコルをサポートしています。これらのプロトコルを使用することで、MediaConnect は IP ネットワークトランスポートを介したサービス品質レイヤーを実現し、パケットリカバリを通じてストリームの整合性を維持し、パブリックインターネットまたは AWS Direct Connect を使用して AWS クラウドへの信頼性の高いライブ動画投稿を実現します。

ワークフローモニターでライブ動画を検出、視覚化、モニタリング

AWS メディアサービスと Amazon CloudFront のワークフローモニターは、ライブビデオストリーム、ブロードキャスト、または配信に関連するリソースを発見、視覚化、およびモニタリングします。リソース間の関係がグラフィカルなシグナルマップで表示されるため、どのリソースが使用されているか、どのように接続されているかを確認できます。メトリクスアラームと通知テンプレートを作成および適用して、動画をモニタリングし、問題が発生したときに警告します。詳しくは、ワークフローモニターのドキュメントをご覧ください。

AWS Elemental MediaConnect Gateway を利用して、オンプレミスのマルチキャスト環境とクラウドの間で圧縮されたライブ動画を送信

クラウドに接続されたソフトウェアアプリケーションである AWS Elemental MediaConnect Gateway を使用すると、顧客が管理するマルチキャストインフラストラクチャとの間で動画を送受信できます。 MediaConnect ゲートウェイでは、ネットワークオペレーションセンターからマルチキャストフィードをユニキャストとして送信し、ビデオを MediaConnect に転送します。作成したら、動画を複製して他の AWS リージョンに送信したり、AWS Media Services やその他のアプリケーションを使用して処理したり、パートナーや関連会社と共有したり、他のオンプレミスの MediaConnect Gateway インストールに配信したりできます。

AWS Cloud Digital Interface (CDI) と JPEG XS により、非圧縮で視覚的なロスのない映像を伝送

MediaConnect は、 AWS CDI を使用してビデオ、オーディオ、メタデータのストリームをルーティングし、非圧縮で低レイテンシーのビデオを CDI 対応アプリケーションに提供できます。また MediaConnect は、JPEG XS を受信、デコードし、AWS クラウドにおいてアプリケーションにライブ動画を提供します。また、リターンフィードのアプリケーションに対しては、AWS CDI のコンテンツを JPEG XS にエンコードして送信し、オンプレミスのインフラに戻すこともできます。

ビルトインセキュリティ

MediaConnect では、業界標準のエンドツーエンド AES 暗号化を使ってコンテンツを保護します。また、許可リストを有効にして、信頼できるソースのみにアクセスを制限できます。MediaConnect は AWS シークレットマネージャーと完全に統合されており、キーの保存と取得が可能です。MediaConnect が動画を送信する際、宛先ごとに固有の暗号化キーを設定し、コンテンツのセキュリティを制御することも可能です。

高品質な動画の共有

MediaConnect でエンタイトルメントを作成します。これにより、コンテンツへの別のアカウントアクセスが許可されるため、動画ストリームを顧客やパートナーと共有することができます。データセンターに配信ハブを配置してライブ動画を共有するのではなく、AWS クラウドを使用するため、より多くの顧客に迅速かつ簡単にアクセスできるようになります。エンタイトルメントを使ってコンテンツの共有を追跡し、いつでもアクセスを取り消すことができます。アクセス権を付与されたアカウントは、MediaConnect やその他の AWS サービスを使用して、独自の動画ワークフローを作成できます。

リアルタイムでのモニタリング

MediaConnect は、 Amazon CloudWatch などの AWS モニタリングサービスを使用して、一目でわかるネットワークパフォーマンスメトリクスを提供します。ブロードキャスト標準アラートは、伝送ストリームで起こった問題を特定できるため、動画ワークフローの品質を最大限にするよう設定を調整できます。このサービスでは、ストリームのパフォーマンスをモニタリングしており、オペレーターが介入することなく自動的に回復します。 Amazon EventBridge を使用して、MediaConnect フローに影響する問題に対応するイベント駆動型アプリケーションを構築することもできます。

単独で使用することも、他の AWS サービスとともに使用することも可能

MediaConnect をスタンドアロンサービスとして使用するか、AWS Elemental MediaLive などの他の AWS サービスと統合してコンテンツを準備、処理、配信するかを選択できます。MediaConnect は、1 年中休みなく送信しているライブチャネルを管理したり、ライブイベントをストリーミングしたり、あるいは災害対策機能を必要とするといった場合に、AWS クラウドでアプリケーションを構築するためのツールを提供します。