Amazon EC2 R5b インスタンスを使用した Amazon EBS io2 Block Express ボリュームが一般的に利用可能に

AWS re:Invent 2020 では、Amazon EBS io2 Block Express ボリュームをプレビューしました。これは、クラウド用に構築された最初の SAN を提供する次世代のサーバーストレージアーキテクチャです。Block Express は、AWS での Microsoft SQL Server、Oracle、SAP HANA、および SAS Analytics の I/O 負荷の高い最大規模のミッションクリティカルなデプロイの要件を満たすように設計されています。

本日、EC2 で利用可能な最高のネットワーク接続ストレージパフォーマンスを提供するために AWS Nitro System を利用する Amazon EC2 R5b インスタンスを備えた Amazon EBS io2 Block Express ボリュームが一般的に利用可能になったことを発表します。io2 Block Express ボリュームは、Multi-Attach や Elastic Volumes などの io2 機能もサポートするようになりました。

これまでは、シングルボリュームのパフォーマンスを超えるために、複数のボリュームをまとめてストライプする必要がありました。本日より、io2 ボリュームは、ストライプやそれに伴う管理オーバーヘッドなしで、ミッションクリティカルでパフォーマンスが重要となるアプリケーションのニーズを満たすことができます。io2 Block Express を使用すると、io2 ボリュームの 4 倍のスループット、IOPS、および容量を備えた、クラウドで最高パフォーマンスのブロックストレージを、ミリ秒未満のレイテンシーで、追加コストなしで入手できます。

主要な Solid State Drive (SSD) を利用する EBS ボリュームのユースケースと特性の概要を次に示します。

* スループットの制限は、ボリュームサイズに応じて 128 MiB/秒～250 MiB/秒です。
** 最大 IOPS とスループットは、32,000 IOPS を超えてプロビジョニングされた Nitro System 上に構築されたインスタンスでのみ保証されます。

新しい Block Express のアーキテクチャは、Scalable Reliable Datagrams (SRD) プロトコルを使用して AWS Nitro System ベースのインスタンスと通信することで、ミリ秒未満のレイテンシーで最高レベルのパフォーマンスを提供します。このプロトコルは、インスタンスのホストハードウェア上の EBS I/O 機能専用の Nitro Card に実装されています。Block Express は、さまざまな方法で組み合わせることができるモジュール式のソフトウェアおよびハードウェアのビルディングブロックも提供しています。これにより、優れたパフォーマンスと新機能を迅速に設計および提供できる柔軟性を提供します。

io2 Block Express ボリュームの開始方法
R5b インスタンスの作成時に Amazon EC2 コンソール、AWS Command Line Interface (AWS CLI)、または Amazon EC2 API で SDK を使用して、io2 Block Express ボリュームを作成できるようになりました。

EC2 R5b インスタンスタイプを選択した後、[Add Storage] (ストレージの追加) ページの [Volume Type] (ボリュームタイプ) で、[Provisioned IOPS SSD (io2)] (プロビジョンド IOPS SSD (io2)) を選択します。新しいボリュームは Block Express 形式で作成されます。

留意点
ここで留意すべきことがいくつかあります。

• io2 Block Express ボリュームのサイズやプロビジョンド IOPS を変更することはできません。
• 暗号化されていない AMI または共有暗号化 AMI から 16 TiB より大きいサイズまたは 64,000 を超える IOPS の暗号化 io2 Block Express ボリュームで R5b インスタンスを起動することはできません。この場合、まずアカウントで暗号化された AMI を作成し、その AMI を使用してインスタンスを起動する必要があります。
• 16 TiB より大きいサイズまたは 64,000 を超える IOPS の io2 Block Express ボリュームは、高速スナップショット復元をサポートしていません。これらのボリュームを初期化して、完全なパフォーマンスを実現することを推奨します。詳細については、Amazon EC2 ユーザーガイドの Amazon EBS ボリュームの初期化を参照してください。

今すぐ利用可能です
io2 Block Express ボリュームは、米国東部 (オハイオ)、米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、アジアパシフィック (シンガポール)、アジアパシフィック (東京)、欧州 (フランクフルト) といった R5b インスタンスが利用可能なすべての AWS リージョンで使用できます。また、近日中には、さらに多くの AWS リージョンがサポートされる予定です。当社では、あらゆるタイプの EC2 インスタンスが io2 Block Volumes に接続できるようにする予定です。これについては、今年の後半に更新を予定しています。

料金と請求の観点からは、io2 ボリュームと io2 Block Express ボリュームは同じレートで請求されます。使用状況レポートでは、io2 Block Express ボリュームと io2 ボリュームは区別されません。io2 Block Express ボリュームに関連するコストを特定するために、タグを使用することをお勧めします。詳細については、Amazon EBS の料金のページを参照してください。

詳細については、Amazon EC2 ユーザーガイドの EBS Provisioned IOPS Volume のページおよび io2 Block Express ボリュームを参照してください。

– Channy