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ハノーバーメッセ 2025 で産業 AI の未来を体験
ハノーバーメッセ 2025 で産業 AI の未来を体験
本記事は、AWS ブログ Experience the future of Industrial AI at Hannover Messe 2025 を日本語に翻訳し、日本のお客様向けの補足情報を追加したものです。
いよいよその時期が近づいてきました。ハノーバーメッセ 2025 が間もなく開催されます。ハノーバーメッセは、世界最大の産業技術見本市で、グローバルな産業課題を解決するための最新技術や革新的ソリューションに焦点を当てた展示会です。
展示会はドイツのハノーバーで 3 月 31 日から 4 月 4 日まで開催され、製造業、公共事業、石油・ガス、運輸・物流などの産業企業から 13 万人の来場者を集め、4,000 以上の出展企業と 14,000 以上の製品・ソリューションが展示されます。
今年のイベントのテーマは “AI in the Industry” で、スマート生産、デジタルエコシステム、産業用エネルギー、エンジニアリングパーツ&ソリューションがサブテーマとして設定されています。
AWS は今年も、産業企業の変革を加速するための最新のサービスとソリューションを紹介できることを楽しみにしています。ホール 15、ブース D76にて、生成 AI、機械学習、IoT、データ分析などの最新の産業技術について深く掘り下げた 1 週間をご体験ください。また、AWS が製造業のお客様の産業データ基盤の構築、業務変革、市場投入までの時間短縮をどのようにサポートするのかを、インタラクティブなデモ、シアター プレゼンテーション、AWS パートナーとのネットワーキングを通じてご体感ください。
ハノーバーメッセ 2025 に参加する理由
ハノーバーメッセは、最新の産業技術について学び、業界のベストプラクティスを知り、世界中の業界リーダーとネットワークを築くことができるプレミアイベントです。製造業の企業が参加すべき主な理由をご紹介します:
展示:
4,000 以上の出展企業を擁するハノーバーメッセの展示ホールには、製造業とエネルギー供給の未来を担うソリューションを提供する世界中の企業が集まります。展示ホールはスマート生産、デジタルエコシステム、産業用エネルギーなどのテーマごとに構成されています。AWS ブースはデジタル エコシステム ホールであるホール 15、ブース D76 にあります。展示会場の配置図で会場内の移動方法をご確認ください。
カンファレンス プログラム:
ハノーバーメッセでは、今日の産業界が直面する課題と機会について学ぶことができる幅広いカンファレンスプログラムを提供しています。9 つのステージでは、AI、サステナブルな生産、エッジ コンピューティング、機械学習などの重要なトピックについて、業界のビジョナリーや C レベルのエグゼクティブによるプレゼンテーションが行われ、トレンド、ユースケース、業界知見、ソリューションについて議論します。
AWS は今年、ハノーバーメッセのカンファレンスステージで 7 つのセッションを開催し、生成 AI を活用した製造ワークフローの自動化、接続サービスによるクラウドからエッジまでのインテリジェンス設計、データと AI によるサステナブルなサプライチェーンの構築など、重要な変革トピックについて議論します。
AWS セッションの詳細:
- データと AI を活用したサステナブルなサプライチェーンの構築 – Antonio Masto、3 月 31 日(月)14:50
- モビリティと AI によるスマート生産への変革 – Aditya Lolla、3 月 31 日(月)16:05
- 生成 AI による製造ワークフローの自動化 – Joseph Rosing、4 月 2 日(水)10:30
- カーボントラッキングとコンプライアンスのための統合データ交換 – Jonas Buerkel、4 月 2 日(水)16:30
- 生産における稼働時間の革新:光ファイバーが届かない場所でのクラウド コンピューティング – Amanda Price、4 月 3 日(木)11:20
- エッジ AI の解放:接続サービスによるシームレスなクラウドからエッジまでのインテリジェンス設計 – Channa Samynathan、4 月 4 日(金)11:20
- 物流の革新:ロボティクス、AI、自動化がサステナブルな未来を形作る – Dr. Madhu Pai(AWS 製造パートナー テックリード)、4 月 2 日(水)13:30
また、AWS の自動車・製造部門ディレクターである Ozgur Tohumcu は、AWS パートナーの Siemens、NVIDIA、そして顧客の 3M と共に、基調講演セッション「AI による Industrie 4.0 の実現」と題した講演を行います。4 月 1 日(火)11:00 からデジタル トランスフォーメーション ステージで開催されるこのセッションでは、クラウド上の機械学習と生成 AI テクノロジーが産業企業の Industrie 4.0 への取り組みをどのように加速するかについて議論します。
マスタークラス:
今年の新しい取り組みとして、ハノーバーメッセではイノベーションを深く掘り下げるための新しいプラットフォーム「マスタークラス」を提供します。従来のプレゼンテーションの枠を超え、マスタークラスは業界リーダーによる実践的な例を用いたインタラクティブなセッションです。セッションは最大 60 分で、質疑応答の時間も設けられています。
学習とネットワーキングの新しい機会として、4 月 2 日(水)10:45 からホール 17、ブース E44 で開催される AWS セッション「産業データ戦略の構築:製造業におけるインサイトの解放と AI の実現」への参加をご検討ください。
ネットワーキング:
ハノーバーメッセは、自動車、運輸、公共事業、石油・ガス、鉱業、化学工業などのビジネス リーダーを含む業界関係者が集まる世界最大のグローバルイベントです。さらに多くのネットワーキングの機会を提供するさまざまなサイドイベントも開催されます。AWS パートナーのプラチナスポンサーが主催する、ブース内でのイブニングレセプションにぜひご参加ください。ドリンクと軽食をご用意し、トップ AWS パートナーや経営陣との交流の機会を提供します。
– 3 月 31 日(月)17:30-19:00:MHP スポンサーによるイブニング レセプション
– 4 月 1 日(火)17:30-19:00:Siemens スポンサーによるイブニング レセプション
– 4 月 2 日(水)17:30-19:00:Snowflake スポンサーによるイブニング レセプション
ハノーバーメッセ 2025 における AWS
ハノーバーメッセ 2025 では、AWS はデジタルエコシステムホール(ホール 15、ブース D76)に 1,400 平方メートルのブースを設け、産業向けサービスとソリューションを展示します。ブースでは、AWS 専門家との対話や、産業用途向けの AWS クラウド テクノロジーと AWS パートナー ソリューションのインタラクティブな展示をご覧いただけます。
ブース内の移動を分かりやすくするため、AWS ブースはソリューション領域ごとに:エンジニアリングとデザイン、スマート生産、スマートプロダクト、サステナビリティ、サプライチェーンの各エリアに分けて構成されています。関心のある領域を自由にご見学ください!
AWS は、生成 AI、データ分析、コンピュータ ビジョン、Internet of Things (IoT)、デジタルツインなどを活用した品質管理の改善、総合設備効率(OEE)の向上、予知保全、サプライチェーンの可視化など、主要なユースケースを紹介するさまざまなデモを展示します。
今年は、「e-Bike スマートファクトリー」デモを刷新して展示します。このデモは電動自転車の製造における一連のプロセスをシミュレートします。AWS のサービスとパートナーソリューションを組み合わせ、製造ライン 3 つの装置から運用技術(OT)データを収集、情報を付加し、高度な分析と機械学習を適用して業務を改善する方法をご紹介します。
また、スポンサーパートナーの SynaOS と共同で新しい自律移動ロボット(AMR)デモも展示します。このデモでは、AMR とコボットに統合された AI が、工場での資材供給、製品搬送、品質管理と検査をどのように行うかをご紹介します。産業現場での AWS サービスの適用方法を学ぶため、追加の製品デモで AWS サービスを実際に体験してください。
AWS は、プラチナスポンサーの Siemens、MHP、Snowflake などの 39 の産業に特化したパートナーのブースを提供します。AWS には製造業と産業向けパートナーのための専門のパートナーコンピテンシーネットワークがあり、クラウド導入の各段階で比類のない経験を持つ様々なパートナーをお客様に提供しています。今年のスポンサーパートナーをご確認いただき、さまざまな製造ユースケースをサポートする、AWS と共同で構築されたソリューションについてご理解ください。
また、AWS Business Outcomes Xcelerator(BOX)プログラムについてもご紹介します。このプログラムでは、AWS と AWS パートナーが協力して、業務の近代化、生産プロセスの最適化、ビジネス成長を推進するソリューションを提供します。
さらに AWS は、ブース内のシアターで、AWS の専門家、AWS パートナー、お客様が実世界のユースケースを共有する 52 のセッションを 1 週間を通じて開催します。シアターセッションでは、生成 AI による資産可用性の向上、産業データ基盤の構築、製品開発とエンジニアリングにおけるイノベーションの加速など、さまざまなトピックを取り上げます。AWS シアターセッション スケジュールを事前にご確認ください。
AWS を活用した産業データ戦略の構築
AWS は、お客様の特定の製造ユースケースに対応する最も広範なクラウド ツールを提供する、最も安全で包括的な目的特化型サービスとソリューションを提供しています。私たちは、製造業のリーダーがイノベーションを起こし、市場投入までの時間を短縮し、運用効率を向上させ、収益を増加させるためのビジネス変革を支援します。
製造業では、OT と IT の統合の困難さ、多様なデータソースの手動統合、情報モデルの標準化など、製造オペレーション全体の統合的な可視化を実現する上での課題に直面することが多くあります。ハノーバーメッセ 2025 では、以下のようなさまざまなソリューションとテクノロジーでこれらの課題に対処する方法をご紹介します:
生成 AI:
生成 AI の技術は、データに基づくすばやい意思決定を通じて、生産プロセスを最適化し、コストを削減し、製品品質を向上させ、イノベーションを加速する大きな機会を提供します。生成 AI は、迅速な問題の診断と解決によって生産現場における生産性を向上させ、手動による欠陥検査の限界を克服して製品品質を向上させ、人員の教育期間を短縮することができます。AWS ブースでは、実際の問題に対処する実用的なユースケースを提示するデモやシアターセッションを通じて、さまざまな業務で生成 AI を活用する方法をご紹介します。
産業データファブリック:
製造業および産業企業は、設備、プロセス、材料、人員から得られるさまざまなデータソースの断絶とサイロ化に苦心しています。産業データファブリック(Industrial Data Fabric, IDF)の構築は、クラウドから工場のエッジまで、データを資産として活用し、スケーラブルで統合された統一的なメカニズムを実現するデータ管理アーキテクチャの構築を推進します。これはデジタルを活用した産業変革の基盤を構築し、多くのユースケースにまたがって運用を最適化するために不可欠です。AWS ブースの産業データファブリックのキオスクで IDF の専門家とお話しください。
デジタルツイン:
デジタルツインは、多様な情報源からのデータを統合した物理的環境の仮想表現です。デジタルツインは、装置の状況と関連業務を視覚的に関連付け、複雑な物理システムの分析と最適化を簡素化し、時間と運用コストを削減します。e-Bike スマートファクトリーのデモで、デジタル ツインと AWS IoT サービスについてさらに詳しくご覧ください。このデモでは、AWS IoT TwinMaker と Matterport の統合を使用して製造ラインの 3D モデルを展示し、総合設備効率、ダウンタイム、ライン状況などの主要な能力指標の可視化を提供します。また、AWS ブース内の Siemens のパートナーキオスクでは、NVIDIA Omniverse を活用した Siemens のフォトリアリズム強化デジタルツインをご覧いただけます。これは、フォトリアリスティックで物理ベースのデジタルツインの可視化とインタラクションを可能にする新しいソフトウェアです。
スマートマシン:
製造業の企業は、新しい機能性、より高い信頼性、従来の製品境界を超える機能を実現する機会を広げるため、産業製品のイノベーションと差別化を目指しています。企業は IoT を活用して、スマート製品や産業用機械を安全にネットワークに接続し、大規模に管理することができ、複数のサイトにわたって資産管理と監視を行う統一されたフレームワークを提供します。AWS ブースのスマートプロダクト&サービスのキオスクで、AWS のスマートマシンソリューションについて詳しくご覧ください。
製品設計:
技術者は新製品をより迅速に市場投入するための俊敏性を必要としています。企業は、リモートエンジニアリングワークステーション、デジタル ツインや設計シミュレーション、製品ライフサイクル管理ツールを用いて、エンジニアリングと設計能力の改革を継続的に追求しています。開発・設計のプロセスは、通常オンプレミスのコンピューティングとストレージの制限やセキュアなリモートシステムとファイルアクセスの課題により妨げられています。エンジニアリングワークロードをクラウドに移行することで、事実上容量無制限のクラウドストレージと高性能コンピューティング機能を通じて、インフラストラクチャのコストを削減し開発サイクルを加速できます。詳しくは AWS ブースのエンジニアリング&デザインのキオスクをご訪問ください。
サプライチェーン:
企業は、俊敏性の向上、リスクの軽減、コストの削減、迅速で適切な意思決定のために、サプライチェーン データの統合的な可視化を必要としています。複雑なサプライチェーンでは何百ものサプライヤーを扱うため、関連する正確なデータの収集や業務全体の可視化が困難です。クラウドは、注文処理や在庫追跡などのタスクを自動化することでサプライチェーンを改善します。また機械学習と生成 AI は、シミュレーション、シナリオ比較、「what-if」分析、ルーチンなチャットボットクエリを実行することで、より迅速で適切な意思決定を支援し、問題を素早く特定します。AWS ブースのサプライチェーンのキオスクで AWS Supply Chain について詳しくご覧ください。
ハノーバーメッセ 2025 の予定を立てる際は、クラウド技術における最新の産業イノベーションをご覧いただくため、ホール 15 ブース D76 の AWS ブースにぜひお立ち寄りください。興味深いデモをご覧いただき、AWS の専門家や AWS パートナーとお話しいただき、ブースツアーに参加し、ブース内のシアター セッションをご覧いただくことで、クラウドがどのように産業変革を加速できるかについて学んでいただけます。
AWS の専門家とのミーティングをスケジュールするには、今すぐ AWS の担当者にご連絡ください!また、AWS のハノーバーメッセ 2025 のイベントページをご確認いただき、LinkedIn の AWS for Industrial をフォローして最新情報をご確認ください。
日本のお客様に向けた情報
日本からのお客様向けには、ハノーバー現地において、AWS の日本メンバーによる日本語でのブースのご案内や、個別ミーティング等を実施しています。上記リンクまたは担当の営業経由でお申し込みください。また、現地でも日本人スタッフにお気軽にお声がけください。