Amazon Web Services ブログ
AWS IoT の更新 – 新しい料金モデルでより優れた価値を提供
AWS ユーザーは AWS IoT を使用して接続済みデバイスをよりインテリジェントにしています。こうしたデバイスは、環境下 (地下、水中、現場、病室など) でデータを収集したり測定し、AWS IoT を AWS クラウドへのゲートウェイとして使用します。クラウドに接続すると、ユーザーはデバイスのデータを Amazon Simple Storage Service (S3) や Amazon DynamoDB に書き込むことができ、Amazon Kinesis と AWS Lambda 関数を使用してデータを処理し、Amazon Simple Notification Service (SNS) のプッシュ通知を開始したり、その他多くの操作を実行することができます。
新しい料金モデル (20-40% 削減)
より優れた価値を提供できるように AWS IoT の料金モデルを変更することにしました。この変更により、大半のユーザーにとって約 20~40% のコスト削減になるでしょう。また、ワークロードによっては大幅な割引の対象になるユーザーもいると思います。
オリジナルモデルでは、サービスに送信またはサービスから送信されたメッセージ数をもとに請求額が定められていました。この包括的なモデルは起点としては優れていましたが、実際に使用していない AWS IoT の一部においても支払う必要があったユーザーもいたことを意味しています。たとえば、不定期に呼び出すまばらなルールセットを使用して頻繁に AWS IoT から反応を求めるデバイスを使用しているユーザーもいます。AWS の新しいモデルは、それに比べてより細かく各コンポーネントでそれぞれの料金が適用されます (米国東部 (バージニア北部) リージョン)。
接続 – 使用しているデバイスが AWS IoT に接続している合計時間をベースに 1 分間単位で計測されます。100 万分間の接続あたり、料金は 0.08 USD です (24 時間 365 日対応の接続、デバイス 1 台につき 0.042 USD に相当)。デバイスは 30 秒から 20 分の間隔で追加費用なしにキープアライブの ping を送ることができます。
メッセージング – デバイスと AWS IoT の間で送信されたメッセージ数で計測されます。料金は 100 万件のメッセージにつき 1 USD から提供しています。ボリューム料金は 100 万件につき 0.70 USD まで引き下げました。最大 128 キロバイトまでメッセージを送信したり受信することが可能です。メッセージは 5 キロバイト単位で計測されます (以前は最大 512 バイト)。たとえば、8 キロバイトのメッセージはメッセージ 2 件として計測されます。
ルールエンジン – ルールがトリガーされる場合とルール内で実行する操作の数で計測されます。1 回の操作につき 1 つの操作が最低限となります。料金はトリガーされたルール 100 万件につき 0.15 USD、実行した操作 100 万件につき 0.15 USD です。5 キロバイト以上のメッセージを処理するルールは 5 キロバイトサイズの倍数で計測されます。たとえば、8 キロバイトのメッセージを処理するルールは、ルール 2 件として計測されます。
デバイスシャドウとレジストリ更新 – デバイスシャドウまたはレジストリデータにアクセスするための操作数で計測され、料金はオペレーション 100 万件あたり 1.25 USD になります。デバイスシャドウとレジストリ操作はデバイスシャドウまたはレジストリのレコードサイズ 1 キロバイト単位で計測されます。たとえば、1.5 キロバイトのシャドウレコードに更新した場合はオペレーション 2 件として計測されます。
AWS 無料利用枠で、接続分数、メッセージ、トリガーしたルール、ルールアクション、シャドウ、レジストリの使用量に、最大 50 台のデバイスのフリート操作に十分な割り当て枠を提供するようになりました。新しい料金は 2018 年 1 月 1 日から適用されます。お客様は何もする必要はありません。その時点で、更新された料金は AWS IoT Pricing ページに反映されます。
re:Invent の AWS IoT
今年の AWS re:Invent では IoT 専用のトラックを用意しています。サンプルは次をご覧ください。
- IOT201 – IoT について分かりやすく説明
- IOT203 – AWS IoT の開始方法
- IOT210 – IoT の現状
- IOT315 – AWS IoT のルールエンジン
- IOT329 – AWS Greengrass アドバンストワークショップ
Philips、Panasonic、Enel、Salesforce など顧客によるセッションもご利用可能になっています。
— Jeff;