Amazon Web Services ブログ
AWS Security Hub がマルチクラウド環境全体のセキュリティオペレーション統合に向けて拡張
本ブログは 2026 年 3 月 10 日に公開された AWS Blog、”AWS Security Hub is expanding to unify security operations across multicloud environments” を翻訳したものです。
多くのお客様と話をして、1 つ明確なことがあります。それは、セキュリティの課題は容易になっていないということです。今日の企業は、オンプレミスインフラストラクチャ、プライベートデータセンター、複数のクラウドなど、複雑に混在する環境で運用しており、多くの場合、連携を前提に設計されていないツールを使用しています。その結果、企業のセキュリティチームは、リスク管理よりもツール管理に多くの時間を費やすことになり、ますます複雑化する環境全体で脅威に先回りすることが困難になっています。
Amazon Web Service (AWS) では、セキュリティはシンプルで、統合され、企業が実際に運用する方法に合わせて構築されるべきだと考えています。この信念が、AWS Security Hub を再構築し、単一のエクスペリエンスを通じてフルスタックセキュリティを提供する原動力となり、このビジョンが私たちの次の展開を推し進めています。
統合セキュリティの基盤の上に
私たちは Security Hub を、統合セキュリティオペレーションソリューションに変革しました。これは、Amazon GuardDuty、Amazon Inspector、AWS Security Hub Cloud Security Posture Management (Security Hub CSPM)、Amazon Macie を含む AWS セキュリティサービスを統合し、脅威、脆弱性、設定ミス、機密データに関するセキュリティシグナルを自動的かつ継続的に分析する単一のエクスペリエンスを実現しています。Security Hub は共通の基盤を提供し、AWS 環境全体からの検出結果を統合することで、セキュリティチームがシグナルの解釈に費やす時間を減らし、対応により多くの時間を割けるようにします。この基盤の上に構築された統合オペレーションレイヤーは、セキュリティチームにニアリアルタイムのリスク分析、自動化された分析、優先順位付けされたインサイトを提供し、大規模に最も重要なことに集中できるよう支援します。
また、企業がエンドポイント、ID、メール、ネットワーク、データ、ブラウザ、クラウド、AI、セキュリティオペレーション全体にわたるフルスタックセキュリティソリューションを調達、デプロイ、統合する方法を簡素化する新機能 (the Extended plan) を導入しました。現在、お客様は Security Hub を使用して、厳選された AWS パートナーソリューション (ローンチ時: 7AI、Britive、CrowdStrike、Cyera、Island、Noma、Okta、Oligo、Opti、Proofpoint、SailPoint、Splunk (Cisco 傘下)、Upwind、Zscaler) を通じて、すべて 1 つの統一されたエクスペリエンスでセキュリティポートフォリオを拡張できます。AWS が販売元となるため、従量制料金の料金体系、単一の請求書、長期契約なしというメリットを享受できます。私たちのゴールはシンプルです。企業が運営するあらゆる場所で、統一されたセキュリティを提供することです。
ワークロードがどこにあっても、自由にイノベーションを
AWS では、相互運用性とは、お客様のニーズに最適なソリューションを自由に選択でき、ワークロードが実行される場所でそれらを使用できることを意味します。しかし、マルチクラウド環境全体で自由にイノベーションを起こすということは、運用の複雑さを増すことなく、一貫してそれらを保護することが重要であることも意味します。
Security Hub の今後の展開
今後数か月間で、AWS を超えた統合セキュリティオペレーションを拡張する新しいマルチクラウド機能を Security Hub に追加します。この拡張の基盤となるのは、ワークロードがどこで実行されていても、セキュリティシグナルを統合する共通データレイヤーです。その上に、統合されたポリシーとオペレーションレイヤーが、一貫したポスチャ管理、エクスポージャー分析、リスクの優先順位付けを提供するため、セキュリティチームは断片化されたコンソールの集合ではなく、単一のリスクビューから運用できます。
Security Hub は、マルチクラウド環境全体にわたる重要なリスクを明らかにする統合リスク分析を提供します。一貫したセキュリティポスチャの可視性を提供する Security Hub CSPM チェックを使用してクラウドセキュリティポスチャを管理でき、仮想マシンスキャン、コンテナイメージスキャン、サーバーレススキャンを含む拡張された Amazon Inspector 機能により、脆弱性管理を拡張できます。また、Security Hub は、外部ネットワークスキャンにより、AWS 以外で実行されているリソースを含むマルチクラウド環境全体のインターネット公開状態に関するコンテキストでセキュリティ検出結果をエンリッチします。
その結果、企業全体でより包括的なリスクカバレッジが実現されます。これは、セキュリティチームに対して、どこで運用していても、リスクを検出して対応するための単一の統一されたエクスペリエンスを提供することを目的としています。
ビジネスを加速するセキュリティ
私が話をするセキュリティリーダーたちは、単により良いツールを求めているわけではありません。求めているのは、リスクを管理するだけでなく、リスクに先回りする方法です。ビジネスのペースについていくセキュリティを求めており、ビジネスを遅らせるセキュリティではありません。
これが AWS Security Hub のビジョンです。共通のデータ基盤上に構築され、インテリジェントな分析によって強化され、一貫した運用レイヤーを通じて提供される、単一の統合されたセキュリティ運用体験による統一されたセキュリティです。これにより、セキュリティリスクの軽減、チームの生産性向上、AWS 全体およびそれ以外でのセキュリティ運用の強化を支援します。
マルチクラウドへの拡大は進行中であり、まだ始まったばかりです。
詳細については、aws.amazon.com/security-hub をご覧いただくか、3 月 23 日から 26 日にサンフランシスコで開催される RSA Conference の AWS ブース (S-0466) にお越しください。
翻訳は Security Solutions Architect の 松崎 博昭 が担当しました。