Amazon Web Services ブログ

Category: Security, Identity, & Compliance

エージェンティック AI でグローバル規模の脆弱性検出を加速

Amazon が開発した RuleForge は、エージェンティック AI を活用して脆弱性検出ルールを自動生成するシステムです。ルール生成エージェントとジャッジモデルを分離するアーキテクチャにより、誤検知を 67% 削減しつつ、従来の手動プロセスと比較して 336% 速くルールを生成・検証できるようになりました。CVE 開示から防御までのギャップを埋め、AWS のお客様のワークロード保護を強化する仕組みを解説します。

CIRT インサイト: AWS Organizations からの不正なアカウント離脱を防ぐには

AWS Customer Incident Response Team (CIRT) が観測している、攻撃者がお客様アカウントを侵害した後に AWS Organizations から離脱させ、SCP やガバナンス制御を回避する新しい手口について解説します。
具体的には、organizations:LeaveOrganization 権限を持つクレデンシャルが悪用されると、メンバーアカウントが Organization の保護下から外れ、CloudTrail の組織トレイル、GuardDuty の中央集約、SCP による制限、一括請求などの可視性と統制が失われます。
最も効果が大きく労力の少ない対策として、organizations:LeaveOrganization アクションを拒否する SCP (DenyLeaveOrganization) の実装を推奨します。あわせて、CloudTrail での AcceptHandshake / LeaveOrganization / InviteAccountToOrganization / RemoveAccountFromOrganization イベントの監視、IAM の最小権限原則の徹底、およびルートアクセスの一元管理についても解説しています。

自動推論で実現する Amazon のポスト量子暗号の検証と最適化

AWS は、Amazon Automated Reasoning Group、AWS Cryptography、オープンソースコミュニティと協力し、ポスト量子暗号 (PQC) ML-KEM の形式的に検証された最適化実装 mlkem-native を開発しました。本記事では、CBMC によるメモリ安全性・型安全性の検証、HOL Light と s2n-bignum によるアセンブリ実装の正当性証明、SLOTHY によるマイクロアーキテクチャ最適化を組み合わせ、セキュリティ・性能・保守性を同時に実現した取り組みをご紹介します。AWS-LC への統合により、c7i や c7g で約 2 倍の性能向上を達成しました。

形式的検証済み AES-XTS: s2n-bignum に加わった初の AES アルゴリズム

AWS は AES-XTS 復号の最適化された Arm64 アセンブリ実装の形式的検証に成功し、s2n-bignum ライブラリに初の AES アルゴリズムとして追加しました。本記事では、コア演算のアセンブリコードを単純化することで SLOTHY による自動最適化を可能にし、HOL Light 対話型定理証明器を用いて IEEE 1619 仕様への適合を数学的に証明したプロセスを紹介します。暗号文スティーリングや定数時間設計、メモリ安全性の検証についても解説します。

AWS Security Agent のフルリポジトリコードスキャン機能のプレビュー提供開始

AWS Security Agent の新機能であるフルリポジトリコードレビューのプレビューリリースを発表。コードベース全体に対してコンテキスト認識型のセキュリティ分析を実行し、人間のセキュリティ研究者のように信頼境界やデータフローを推論します。従来の SAST が見逃す不整合や設計レベルの脆弱性を、透明性のある証拠と具体的な修復方法とともに検出します。本記事では仕組みと開発ワークフローへの組み込み方を紹介します。