Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2019/7/1週
みなさん、こんにちは。AWSソリューションアーキテクトの下佐粉(しもさこ)です。
今週も週刊AWSをお届けします。このシリーズでは、毎日のようにリリースされるAWSの新機能や新サービスを一週間単位でコンパクトに紹介しています。毎週火曜か水曜ぐらいを目処に更新しています。
6月はAWS Summit Tokyo & AWS Summit Osakaという2つの大きなイベントがあったのですが、これの対応でバタバタしていたら7月になっていました。もう1年の半分が終わってしまったのかと思ってビックリしています。今回は7月第1週アップデートからのピックアップですが、米国は7/4が独立記念日(祝日)だった関係でアップデートは7/1~7/3からのピックアップになっています。
では先週のアップデートを見ていきましょう。
2019年7月1日週の主要なアップデート
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- 7/1(月)
- Amazon API Gateway がタグベースのアクセスコントロールおよび WebSocket API のタグのサポートを開始
API Gateway でWebSocket API にタグベースでのアクセスコントロールのが利用可能になりました。これまでREST APIに提供してきたものと同様の管理がWebSocketでも利用可能になります。タグを使うことでAPI Gateway のリソースを、目的、所有者等の基準で簡単にカテゴリー分類してアクセス制御できるようになります。
- Amazon API Gateway がタグベースのアクセスコントロールおよび WebSocket API のタグのサポートを開始
- 7/2(火)
- Amazon DocumentDB (MongoDB 互換) がクラスターの停止と開始をサポート
DocumentDB(MongoDB互換) でクラスターの停止と開始が利用できるようになりました。開発中等、常時利用しないユースケースで一時的に停止をすることで、インスタンス費用の節減が可能になります。クラスターは最長7日間まで停止でき、それを経過するとクラスターは自動的に開始される点に注意してください。 - Amazon DynamoDB で、グローバルセカンダリインデックスの構築終了前の削除のサポートを開始
DynamoDBでグローバルセカンダリインデックスの作成中に削除ができるようになりました。これまでは作成したグローバルセカンダリインデックスは作成が完了するまで削除できなかったのですが、このアップデートによりそれを待たずに削除を実行できるようになっています。 - Amazon RDS で MySQL 5.7 から MySQL 8.0 へのアップグレードの互換性チェックを導入
RDS for MySQLでメジャーバージョンアップデートを実行する際、MySQL 5.7と8.0との互換性を確認するためのチェックを自動的に実行するようになりました。チェックはインスタンスがアップグレードのために停止される「前」に実行され、互換性がない場合はアップグレードを中止します。チェック内容一覧はこちらに記載されています。 - AWS Amplify Console でビルドイメージが更新され、SAM CLI とカスタムコンテナのサポートを開始
Amplify Console でのデフォルトのビルドイメージが更新され、SAM CLIが内蔵されたため別途インストールの必要がなくなりました。またカスタムコンテナがサポートされ、Amplify でビルド時にプロジェクト設定で指定されたコンテナレジストリから Docker イメージを取得することが出来るようになりました。 - Amazon Aurora で AWS アカウント間でのクローン化のサポートが開始
Aurora MySQL 互換エディションおよびPostgreSQL互換エディションでアカウントを超えてクローンが可能になりました。クローンはAuroraの特徴的な機能の1つで、既存のデータベースを他のAuroraクラスターに複製する際、その変更差分のみ個別に保存するようにすることで、コピーにかかる時間がほとんど発生せず、トータルのディスク使用量も削減できる機能です。詳細はこちらのドキュメントを参照してください。
- Amazon DocumentDB (MongoDB 互換) がクラスターの停止と開始をサポート
- 7/3(水)
- Amazon DocumentDB (MongoDB 互換)、クラスター削除保護の提供を開始
DocumentDB で削除保護が利用可能になりました。これを有効にする事で不注意による削除を防止できます。またマネジメントコンソール上で削除保護がデフォルトで有効になったので、今後マネジメントコンソールで作成されるクラスターは最初から削除保護が有効になります。 - Amazon RDS for PostgreSQL で、新しいマイナーバージョン (11.4、10.9、9.6.14、9.5.18、9.4.23) のサポートが開始
RDS for PostgreSQL で新しいマイナーバージョンサポートが追加され、それぞれ11.4, 10.9, 9.6.14, 9.5.18, 9.4.23が利用可能になりました。またPostgreSQL 11、10、9.6、9.5でpg_hint_plan エクステンションのバージョンが更新されています。メジャーバージョンごとに対応状況が異なりますので、詳細はこちらのドキュメントを参照してください(現時点では英語版のドキュメントを確認してください)。
- Amazon DocumentDB (MongoDB 互換)、クラスター削除保護の提供を開始
- 7/1(月)
AWSでは毎週多くのリリースが発表されますが、それだけでなく例えばこの週間AWSが掲載されている日本語の「Amazon Web Services ブログ」にも毎日のように記事が多数掲載されています。今回はその中から1つ面白そうなものを紹介します。
上の記事は、詐欺電話のデータをGLue+Athenaでクエリ可能にして、QuickSightのML Insights(機械学習インサイト)の機能を使って、詐欺を検出してみようという内容になっています。ML Insightsは売上の予想等に使われる事が多いのですが、詐欺電話の検出に使ってみるというのは面白いですね。比較的コンパクトな記事なので、ご興味があれば読んでみてください。
それでは、また来週!
ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (@simosako)