Amazon Web Services ブログ

週刊AWS – 2024/7/15週

みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。

先週の AWS 初心者向けイベント、 AWS Builders Online には多くの方にご参加いただきまして、ありがとうございました。私はキーノートを担当したのですが、キーノートからたくさんの質問をいただいて、オンラインながら熱気を感じるイベントでした。オンデマンドで視聴可能になっていますので、ご興味ある方はぜひご覧ください。

AWS 初心者向けイベント AWS Builders Online Series | アーカイブ公開中

それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。

2024年7月15日週の主要なアップデート

  • 7/15(月)
    • Amazon OpenSearch Serverless levels up speed and efficiency with smart caching – AWS
      Amazon OpenSearch Serverless に新たにスマートキャッシュ機構が追加されました。これによりキャッシュが効果的に管理される事に加え、Indexing OCU がデータ量ベースではなくデータの取り込み速度ベースでスケールするようになりました。これによってデータ登録時のOCUが削減され、コスト削減につながります。
    • Amazon RDS for MariaDB supports Long-Term Support version 11.4 in Amazon RDS Database Preview Environment – AWS
      Amazon RDS for MariaDB は RDS データベースプレビュー環境でバージョン 11.4 をサポートし、最新の長期サポートリリース(LTS)を評価できるようになりました。RDS データベースプレビュー環境は、テスト・評価用に一般リリース前(プレビュー)のRDSを利用することができる環境です。
    • AWS Elemental MediaConnect supports individual output stopping capability – AWS
      AWS Elemental MediaConnect フローの個々の出力を無効にして、データの送信を一時的に停止できるようになりました。これにより設定をしなおさなくても、ライブ配信を一時停止し、再開できるようになりました。
    • AWS Security Hub launches 24 new security controls – AWS
      AWS Security Hub で 24 の新しいセキュリティコントロールが追加されました。今回の追加で Amazon Inspector、Amazon Data Firehose、AWS Service Catalog 等があらたに追加され、サポートコントロールの数は合計 418 になりました。
    • Amazon QuickSight improves controls performance – AWS
      Amazon QuickSight でコントロール(フィルタ操作用のGUI)のロードがバックグラウンドで実行されるようになりました。これにより、他のコントロールがロードし終わるのを待つ必要なく、すぐにコントロールを操作できるようになりました。これはコントロールを多数使用しているダッシュボードの操作性を改善します。
  • 7/16(火)
    • (この日はブログで取り上げる発表がありませんでした)
  • 7/17(水)
  • 7/18(木)
    • New open-source Advanced MYSQL ODBC Driver now available for Amazon Aurora and RDS – AWS
      Amazon Web Services (AWS) ODBC Driver for MYSQL が Amazon RDS for MySQL および Amazon Aurora MySQL-compatible edition 用として一般提供開始(GA)になりました。このOSSのドライバーは、スイッチオーバ―を高速に実行することができ、フェイルオーバー時のダウンタイムを短くすることが可能です。ドライバーはGithubからダウンロード可能です。
    • AWS Private CA now supports ARM architecture in Kubernetes – AWS
      AWS Private Certificate Authority (ライベート認証局) は、Kubernetes の ARM アーキテクチャサポートを発表しました。これにより、プライベート証明書を使用してAmazon EKS 等で稼働する Kubernetes アプリケーションに TLS 経由の安全な接続を実現することが可能になります。
    • AWS Lambda now supports SnapStart for Java functions that use the ARM64 architecture – AWS
      AWS Lambda SnapStart が ARM64 命令セットアーキテクチャを使用する Java Lambda Function で使用できるようになりました(x64アーキテクチャではすでに利用可能です)。SnapStart for Java は、追加コストなしでLambda関数の起動速度を最大 10 倍に高速化する仕組みです。
    • AWS IAM Identity Center adds independent 90-days session duration for Amazon Q Developer – AWS
      AWS IAM Identity Center で Amazon Q Developer 向けのセッション時間を、他のAWSアプリケーションへのセッションとは別に設定できるようになりました。これにより、例えばAWS管理コンソールへのアクセスを短めに設定しつつ、IDEからの Q Developerへのセッションは長くすることで頻繁な再認証を避けるといった構成が可能になります。
  • 7/19(金)
    • Productionize Fine-tuned Foundation Models from SageMaker Canvas – AWS
      Amazon SageMaker Canvas は SageMaker リアルタイム推論エンドポイントに対して、ファインチューンされた Foundation Model (FM) のデプロイがサポートされるようになりました。これにより、 SageMaker Canvas で構築された生成 AI モデルを Canvas のワークスペース外で利用することが容易になりました。
    • Amazon Connect launches search API for agent status – AWS
      Amazon Connect に、名前、ID、タグ、またはその他の条件でエージェント(対応者)ステータスを検索する API が提供されるようになりました。このステータスはエージェントが休憩中・不在などの理由で、エージェントがコンタクトに対応できるかどうかを示すもので、検索のAPIを使うことでこういった状態に対応した自動化が可能になります。

最後に1つイベントのお知らせです。 AWS re:Inforce 2024 re:cap が今週、26 日 (金) に開催されます。AWS 最大のセキュリティカンファレンスを日本語で振り返るセッションですので、ご興味がある方はぜひご覧ください。

AWS re:Inforce 2024 re:cap

それでは、また来週!

著者について

Akia Shimosako

下佐粉 昭(Akira Shimosako) @simosako

2015年より AWS Japan のソリューションアーキテクトとして、主に製造業・金融業のお客様に対し、クラウド活用の技術支援を行ってきました。その後、アナリティクス領域を専門とする部門に異動し、現在はデータレイク・データウェアハウスを専門としてお客様のデータをクラウドで活用することを支援しています。少年時代は 8 Bit パソコンと共に育ったため、その時代の本やアイテムを見かけると、ついつい買ってしまいます。