Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2026/3/16週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの西村です。
今週も 週刊AWS をお届けします。
「VPC Lattice を使ったアプリケーション間接続、気になってはいるけど手を動かす機会がない」——そんな方にぴったりのオンラインイベント「AWS Application Networking Activation Day Japan」が 2026年4月10日(金)に開催されます。EC2、EKS、ECS、Fargate、Lambdaなど多様なコンピューティング環境で稼働しているアプリケーションは、それぞれに安全かつ効率的なネットワーク接続が求められます。Amazon VPC Lattice、AWS PrivateLink、VPC Resources といったサービスを活用して、アプリケーション間の接続をどのようにシンプルかつセキュアに実現できるかを、AWSのアプリケーションネットワーキングを専門とするエキスパートがわかりやすく解説してくれます。また、Amazon VPC Lattice のハンズオン体験でき、半日で一気に学べる実践型プログラムです。ご興味ある方はぜひご参加ください!
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2026年3月16日週の主要なアップデート
- 3/16(月)
- Amazon Connect でオペレーターが外部メールアドレスにメール連絡先を転送可能に
Amazon Connect で、オペレーターが外部のメールアドレスにメール転送できる機能が追加されました。オペレーターの画面から直接、バックオフィスや専門家に相談メールを転送でき、元のお客様とのやり取り履歴も保持されます。これまでは内部でしか対応できなかった複雑な問い合わせも、関係者を巻き込みながらスムーズに解決できるようになります。現在、東京リージョンなど 10 のリージョンで利用可能です。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - SageMaker HyperPod が動的クラスター利用のためのアイドルリソース共有をサポート
Amazon SageMaker HyperPod でアイドルリソースシェアリング機能が提供開始されました。これまでは各チームに割り当てられたコンピュートクォータが未使用の場合、高価な GPU インスタンスがアイドル状態になっていました。この機能により、未使用のリソースを他のチームが自動的に借用できるようになり、クラスター全体の利用率向上が実現できます。管理者は GPU や CPU、メモリなど特定のリソースタイプに対して借用制限も設定可能です。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - Amazon CloudWatch が組織全体での EC2 詳細モニタリング有効化を導入
Amazon CloudWatch で EC2 の詳細監視を組織全体で自動有効化できるようになりました。従来は各 EC2 インスタンスで個別に設定する必要がありましたが、今回のアップデートでルールベースの自動設定が可能になり、1 分間隔での監視を一括適用できます。本番環境の EC2 インスタンスにタグで自動適用すれば、 Auto Scaling の反応速度向上が期待できます。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。
- Amazon Connect でオペレーターが外部メールアドレスにメール連絡先を転送可能に
- 3/17(火)
- Amazon S3 Tables と Iceberg マテリアライズドビューの権限管理を簡素化
AWS Glue Data Catalog で Amazon S3 Tables と Apache Iceberg のマテリアライズドビューに対する IAM ベースの認可がサポートされました。これまで複数のサービスでそれぞれ権限設定が必要でしたが、1つの IAM ポリシーでストレージ、カタログ、クエリエンジン全体の権限を一元管理できるようになります。Amazon Athena や Amazon EMR、Amazon Redshift などの Analytics サービスとの統合が大幅に簡素化されるため、データ分析基盤の構築がより効率的になります。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - Amazon RDS の SQL Server Developer Edition 向け機能強化
Amazon RDS for SQL Server Developer Edition で、追加ストレージボリューム、Resource Governor、SQL Server 2019 のサポートが開始されました。Developer Edition は Enterprise 版と同じ機能を持ちながら開発・テスト用途では無料で利用でき、今回のアップデートにより最大 256 TiB まで拡張可能なストレージと、CPU・メモリ使用量を制御する Resource Governor が利用できるようになりました。本番環境と同じ SQL Server 2019 バージョンでの開発・テストも可能になり、より現実的な性能テストが実現します。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - Amazon Bedrock AgentCore Runtime でシェルコマンド実行がサポート開始
Amazon Bedrock AgentCore Runtime で新しい API InvokeAgentRuntimeCommand の提供が開始されました。この機能により、AI エージェントの実行中にシェルコマンドを直接実行できるようになります。従来は開発者がカスタムロジックを構築してテスト実行や依存関係のインストールなどを行う必要がありましたが、今回のアップデートでプラットフォームレベルの API として提供されるため、開発工数を大幅に削減できます。コマンドの出力はリアルタイムでストリーミングされ、終了コードも取得可能です。バージニア北部リージョンや東京リージョンなど 14 のリージョンで利用できます。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。
- Amazon S3 Tables と Iceberg マテリアライズドビューの権限管理を簡素化
- 3/18(水)
- Amazon OpenSearch Service が OpenSearch バージョン 3.5 をサポート開始
Amazon OpenSearch Service で OpenSearch version 3.5 がサポートされました。今回のアップデートでは、エージェント型 AI 機能が大幅に強化され、会話の文脈を保持できるようになったため、チャットボットなどで一貫性のある回答が可能になります。また、大規模言語モデル (LLM) へ送信するデータを自動で最適化し、トークンコストを削減しながら回答品質を維持できます。さらに、コードを書かずに高度なエージェントを構築できるノーコードインターフェースも提供され、開発工数を大幅に削減できます。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - Amazon Redshift がダッシュボードと ETL ワークロードの新しいクエリのパフォーマンスを最大 7 倍向上
Amazon Redshift が新しいクエリ性能を最大 7 倍向上させるアップデートを発表しました。BI ダッシュボードや ETL パイプラインでの新規クエリ実行時間が大幅に短縮され、リアルタイム分析アプリケーションでの応答速度が劇的に改善されます。これまで Redshift では、新しいクエリを受け取るとまずコンパイルを行い、それが終わるまでクエリの実行を待つ必要がありました。今回導入されたコンポジション (Composition) では、既存のコンパイル済みロジックを組み合わせてすぐに実行ができる仕組みです。コンパイルを待たずに即座に実行が始まるため、初回でも 2 回目以降と同様の速さで結果が返ってくることを期待できます。全ての商用リージョンで追加コストなしで自動的に有効化されています。 - Amazon Inspector がエージェントレス EC2 スキャンを拡張し、Windows KB ベースの検出結果を導入
Amazon Inspector で agentless EC2 スキャンが大幅に拡張され、Windows OS の脆弱性もエージェント不要で検出できるようになりました。これまでエージェントが必要だった WordPress や Apache HTTP Server、Python パッケージなどの脆弱性も agentless で発見可能です。さらに Windows KB ベースの findings により、複数の CVE を単一のパッチ情報にまとめて表示するため、どのパッチを適用すべきかが一目で分かります。設定変更は不要で自動適用されるため、セキュリティ管理が大幅に効率化されます。詳細はこちらの製品ページをご参照ください。 - Amazon EC2 C8a インスタンスがアジアパシフィック (東京) リージョンで利用可能に
Amazon EC2 C8a インスタンスが東京リージョンで利用開始されました。第 5 世代 AMD EPYC プロセッサを搭載し、従来の C7a インスタンスと比べて最大 30 % 高いパフォーマンスと最大 19 % 優れた価格パフォーマンスを実現します。メモリ帯域幅も 33 % 向上し、レイテンシが重要なワークロードに最適です。バッチ処理、分散分析、HPC、動画エンコードなどの高性能コンピューティングが必要な用途で威力を発揮します。詳細はこちらの詳細ページをご参照ください。
- Amazon OpenSearch Service が OpenSearch バージョン 3.5 をサポート開始
- 3/19(木)
- Amazon RDS Custom for SQL Server にOSアップデートの表示とスケジュール機能を追加
Amazon RDS Custom for SQL Server で、OS アップデートの表示とスケジューリング機能が追加されました。これまでは OS アップデートの管理が手動で煩雑でしたが、新しい API を使って利用可能なアップデートを確認し、即座に適用またはメンテナンスウィンドウでの実行をスケジュールできるようになりました。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - Amazon EC2 C8gn インスタンスが追加リージョンで利用可能に
Amazon EC2 C8gn インスタンスが東京、ジャカルタ、ハイデラバード、サンパウロ、チューリッヒリージョンで新たに利用開始となりました。最新の AWS Graviton4 プロセッサを搭載し、従来の C7gn インスタンスより最大 30% の計算性能向上を実現しています。最大 600 Gbps のネットワーク帯域幅により、データ分析や AI/ML 推論などのネットワーク集約型ワークロードのコスト最適化が可能になります。詳細はこちらをご参照ください。 - Amazon Redshift が複数の AWS リージョンで IAM Identity Center との連携権限をサポート
Amazon Redshift で、複数の AWS リージョンにおいて IAM Identity Center (IdC) とのフェデレーション権限がサポートされました。これまでプライマリリージョンでのみ利用可能だった IdC を他のリージョンにも拡張でき、ユーザーの近くのリージョンでパフォーマンスと信頼性が向上します。テーブル・カラムレベルでの細かいアクセス制御を既存の社内アイデンティティで簡単に管理でき、QuickSight や Query Editor からのシングルサインオンも可能です。詳細はこちらの Blog 記事をご参照ください。
- Amazon RDS Custom for SQL Server にOSアップデートの表示とスケジュール機能を追加
- 3/20(金)
- AWS DataSync がすべてのロケーションタイプで AWS Secrets Manager をサポート
AWS DataSync で全てのロケーションタイプに対して AWS Secrets Manager による認証情報管理が可能になりました。従来は一部のロケーションでのみ対応していましたが、今回 HDFS や Amazon FSx 等でも利用でき、認証情報を一元管理できます。独自の KMS キーでの暗号化も可能でセキュリティ要件にも対応します。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - Amazon Bedrock AgentCore Runtime がリアルタイム双方向ストリーミング用の WebRTC サポートを追加
Amazon Bedrock AgentCore Runtime が WebRTC サポートを追加しました。従来の WebSocket に加え、リアルタイム双方向ストリーミングでより低レイテンシな音声・映像配信が可能になります。ブラウザやモバイルアプリで自然な会話体験を提供する音声エージェントを構築できるようになり、14 のリージョンで利用可能です。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。
- AWS DataSync がすべてのロケーションタイプで AWS Secrets Manager をサポート
それでは、また来週!