Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2026/3/30週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの杉山です。今週も 週刊AWS をお届けします。
4/14(火)にオンラインセミナー「これから始める AWS のコンテナサービス活用」を開催します。Amazon ECS や Amazon EKS をはじめとする AWS のコンテナ関連サービスの全体像をご紹介します。初めてコンテナを利用される方はもちろん、既にご利用中で最新機能をキャッチアップしたい方にもおすすめの内容です。ぜひ事前登録のうえご参加ください。
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2026年3月30日週の主要なアップデート
- 3/30(月)
- AWS Direct Connect が BGP 監視用の CloudWatch メトリクスを追加
AWS Direct Connect で BGP セッションを監視できる CloudWatch メトリクスが 3 つ追加されました。これまでカスタム Lambda 関数やオンプレミスのネットワーク管理ツールが必要だった BGP 監視が、CloudWatch で実現できるようになります。セッション状態やプレフィックス数を追跡し、障害検知や設定変更の検証が可能です。全ての商用リージョンで利用でき、CloudWatch アラームやダッシュボードと統合して Direct Connect の正常性を確認するためのモニタリング環境を構築できます。 - Amazon SageMaker Data Agent が Amazon SageMaker Unified Studio Query Editor で利用可能になりました
Amazon SageMaker Unified Studio の Query Editor で Data Agent が利用できるようになりました。これまではノートブックでのみ使えていた AI による会話型データ分析機能が SQL 分析ワークフローでも利用が出来るアップデートです。「2025年の製品カテゴリ別四半期売上成長率を計算して」のような自然言語の質問 (英語) から SQL クエリを自動生成し、エラーが発生した際は AI が修正案を提示してくれます。複雑な結合や集計処理を手動で書く必要がなくなり、データ分析の効率が大幅に向上します。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - Amazon Athena が追加リージョンで Capacity Reservations を開始
Amazon Athena で Capacity Reservations が新たに、大阪を含めた 19 のリージョンで利用可能になりました。この機能は Athena の裏側のリソースを一定容量を確保でき、他のクエリの影響を受けずに安定したパフォーマンスを実現しやすくなります。同時実行クエリ数も制御できるため、予測可能な処理時間でデータ分析を行えます。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。
- AWS Direct Connect が BGP 監視用の CloudWatch メトリクスを追加
- 3/31(火)
- Amazon CloudFront が VPC IPAM 統合を通じて IPv6 の BYOIP をサポート開始
Amazon CloudFront で IPv6 の BYOIP (Bring Your Own IP) がサポートされました。これまでは IPv4 のみでしたが、VPC IPAM を利用して、IPv6 (/48) も BYOIP が利用できるようになりました。これにより、既存の IP アドレス空間を維持したまま CloudFront に移行でき、パートナーや顧客への IP アドレス提供がしやすくなります。セキュリティ強化とネットワーク管理の効率化が期待できます。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - AWS Outposts での Amazon RDS for Oracle の発表
Amazon RDS for Oracle が AWS Outposts で利用可能になりました。これまでデータ所在地やコンプライアンス要件でクラウド移行が困難だった企業も、Outposts 上で管理された Oracle データベースを利用できます。自動バックアップやパッチ適用、CloudWatch 監視などクラウド同等の機能を提供し、マルチ AZ 配置で高可用性も実現します。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - AWS Transform custom が自動化されたコードベース分析の一般提供開始
AWS Transform custom で自動コードベース分析機能が一般提供開始しました。Python や Java などの言語で書かれたコードを深く解析し、アーキテクチャや技術的負債を自動でドキュメント化します。これまで手作業で行っていたコードの現状把握や移行計画に役立ち、大規模なモダナイゼーションのための時間を短縮できます。100 万行を超える大規模アプリケーションにも対応し、古いコンポーネントを特定して優先度をつけた改善提案も行います。バージニア北部リージョンとフランクフルトリージョンで利用可能です。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - Amazon CloudWatch Logs がルックアップクエリコマンドをサポート
Amazon CloudWatch Logs Insights で新しい lookup コマンドが利用可能になりました。このコマンドにより、ログに含まれる ID や IP アドレスなどの機械的な文字列を、CSV ファイルから参照した意味のある情報 (顧客名やチーム名など) に変換して、クエリ結果をみやすくできます。これまでは前処理が必要でしたが、クエリ実行時に直接データを結合できるため、ログ分析がやりやすくなります。全商用リージョンで利用可能です。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - AWS Backup が Amazon Redshift Serverless のサポートを 7 つのリージョンに拡大
AWS Backup が Amazon Redshift Serverless のサポートを大阪、ハイデラバード、台北、クアラルンプール、オークランド、ミラノ、ケープタウンの 7 つのリージョンに拡張しました。これまでこれらのリージョンでは利用できなかったポリシーベースの自動バックアップ機能が使えるようになり、データウェアハウスの保護と復旧が簡単になります。詳細はこちらの製品ページをご参照ください。 - AWS Security Agent オンデマンドペネトレーションテストが一般提供開始
AWS Security Agent のオンデマンドペネトレーションテストが一般提供開始されました。従来は手動で定期的に実施していたセキュリティテストを、AI エージェントが 24 時間 365 日自動実行できるようになり、コストも大幅削減されます。脆弱性の発見から修復提案まで包括的にサポートし、マルチクラウド環境にも対応しています。東京リージョンなど 6 リージョンで利用可能で、2 ヶ月の無料トライアルも提供されます。 - AWS Direct Connect が AWS CloudFormation をサポート開始
AWS Direct Connect が AWS CloudFormation に対応しました。これまで手動で構築していた Direct Connect のネットワーク環境を、コードで管理できるようになります。CloudFormation テンプレートで接続設定や仮想インターフェース、Direct Connect ゲートウェイなどを定義し、他の AWS リソースと一緒に自動デプロイが可能です。全リージョンで利用可能で、ネットワーク運用の効率化が期待できます。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - AWS DevOps Agent が一般提供開始
AWS DevOps Agent が一般提供開始となりました。このサービスは AI を活用して障害の調査や解決を自動化する仕組みです。従来は手動で行っていた障害対応を自動化することで、平均復旧時間 (MTTR) を数時間から数分に短縮できる場合があります。AWS だけでなく Azure やオンプレミス環境にも対応し、カスタムレポート機能やスキル拡張も可能になりました。AWS Support を利用しているお客様には月次クレジットが提供され、多くの場合コストを大幅に削減できます。詳細はこちらの Blog 記事をご参照ください。 - Amazon ECS Managed Instances が Amazon EC2 インスタンスストアをサポート
Amazon ECS Managed Instances が EC2 instance store ボリュームに対応しました。これまでは Amazon EBS データボリュームを使う必要がありましたが、今回のアップデートで instance store ボリュームを選択できるようになりました。これによりストレージコストの削減と I/O パフォーマンスの向上を実現でき、特にレイテンシに敏感なワークロードでメリットがあります。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - AWS が End User Messaging Notify を発表
AWS が新サービス AWS End User Messaging Notify を発表しました。従来、ワンタイムパスコード (OTP) の送信には電話番号取得が必要で、時間がかかる場合がありました。新しいサービスの AWS End User Messaging Notify では、AWS が所有する電話番号を利用できるため、素早く実現できるうれしさがあります。 200 以上の国に SMS や音声で OTP を送信でき、詐欺防止機能も標準搭載されています。ブランド名やコード形式のカスタマイズも可能で、利用制限設定により予想外のコスト発生も防げます。詳細はこちらのユーザーガイドをご参照ください。 - Amazon S3 Vectors が 17 の追加 AWS リージョンに拡張
Amazon S3 Vectors が新たに 17 リージョンで利用可能になり、合計 31 リージョンで提供開始となりました。S3 Vectors は AI アプリケーション向けのベクトルデータを効率的に格納・検索できるサービスで、従来のベクトルデータベースと異なり S3 の高い可用性と耐久性を活用できます。RAG (検索拡張生成) やセマンティック検索などの AI 用途で、最大 20 億ベクトルを 100 ミリ秒の低レイテンシで処理可能です。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - Amazon OpenSearch Service がログ分析のためのエージェント AI を導入
Amazon OpenSearch Service で agentic AI 機能が利用開始となりました。従来はログ分析にクエリ言語の習得が必要でしたが、今回のアップデートで自然言語での質問やインシデント調査の自動化が可能になります。チャット機能では PPL クエリを自動生成し、調査エージェントが根本原因分析を自律的に実行して仮説を提示します。会話履歴も保持されるため、継続的な分析作業が効率化されます。追加料金なしで東京リージョンを含む 9 リージョンで提供中です。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。
- Amazon CloudFront が VPC IPAM 統合を通じて IPv6 の BYOIP をサポート開始
- 4/1(水)
- Oracle Database@AWS が高性能アプリケーション向けにサブミリ秒のネットワークレイテンシを提供開始
Oracle Database@AWS でサブミリ秒のネットワークレイテンシを提供開始しました。支払い処理や証券取引など、低遅延が求められるアプリケーションで特にメリットがあります。EC2 インスタンスの配置を最適化することによってこの仕組みを実現しました。追加料金は不要です。オハイオ、カナダ中部、フランクフルト、ダブリン、東京、シドニーリージョンで利用可能で、今後拡大予定です。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - Amazon SES Mail Manager がセキュリティ強化とメール処理のための新機能を追加
Amazon SES Mail Manager でセキュリティに関する機能にアップデートがあります。これまで、SES Mail Magaer を利用する際に TLS (STARTTLS) の利用が必要でしたが、TLS の利用がオプションになり、これまで難しかったレガシーシステムから利用しやすくなります。また、クライアント証明書を利用した相互認証の mTLSが利用できるようになりました。中東 (UAE・バーレーン) を除く全リージョンで利用可能です。詳細はこちらをご参照ください。
- Oracle Database@AWS が高性能アプリケーション向けにサブミリ秒のネットワークレイテンシを提供開始
- 4/2(木)
- Amazon WorkSpaces Applications がマルチセッションフリート管理を改善
Amazon WorkSpaces Applications で multi-session fleet のドレインモード機能が追加されました。この機能により、既存のユーザーセッションを中断することなく、新しいセッション受付を停止できるようになります。従来はメンテナンスやアップデート時に、既存のセッションを強制終了する必要がありましたが、今回のアップデートでユーザーの作業を妨げずにシステム管理をしやすくなりました。管理者は計画的にインスタンスを空にでき、新しい接続は他のインスタンスに自動転送されます。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - Amazon ElastiCache Serverless が IPv6 およびデュアルスタック接続をサポート
Amazon ElastiCache Serverless が IPv6 とデュアルスタック接続に対応しました。従来は IPv4 のみでしたが、今回のアップデートで IPv4、IPv6、デュアルスタックの 3 つのネットワークタイプから選択できるようになりました。デュアルスタック接続では IPv4 と IPv6 の両方を同時に利用でき、IPv6 移行時も既存アプリケーションとの互換性を保ちながら段階的な移行が可能です。IPv6 専用サブネットも使用でき、コンプライアンス要件にも対応できます。全 AWS リージョンで追加料金なしで利用可能です。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。
- Amazon WorkSpaces Applications がマルチセッションフリート管理を改善
- 4/3(金)
- Amazon CloudWatch が Query Studio プレビューで PromQL クエリを導入
Amazon CloudWatch で Query Studio がパブリックプレビューとして提供開始されました。これまで CloudWatch では PromQL クエリが利用できませんでしたが、今回のアップデートで利用できるようになり、PromQL と CloudWatch Metric Insights を統一インターフェースで使用できるようになりました。例えば EC2 上で動作するアプリケーションの OpenTelemetry メトリクスと AWS 標準メトリクスを横並びで分析し、スタック全体の問題を素早く特定できます。バージニア北部、オレゴン、シドニー、シンガポール、アイルランドリージョンで利用可能です。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。
- Amazon CloudWatch が Query Studio プレビューで PromQL クエリを導入
それでは、また来週お会いしましょう!