Amazon Web Services ブログ
週刊AWS – 2026/5/25週
みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの杉山です。今週も 週刊AWS をお届けします。
「AWS 初学者向けの勉強方法 7 ステップ ! 2026 年版 !」のブログを公開しました。「AWS を勉強したいけど、何から手をつければいいんだろう…」という方に向けて、クラウドの概要をつかむところからお客様事例、サービスの全体像、各サービスの深掘り、ハンズオンでの実践、最新情報のキャッチアップ、そしてさらなるレベルアップまで、知識の深め方が 7 ステップで体系的にまとめられています。
これから AWS の学習を始める方や、「勉強し始めたけど次にどうしよう」という方はもちろん、社内で AWS 初学者を育成する立場の方にもぴったりの内容です。
それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。
2026年5月25日週の主要なアップデート
- 5/26(火)
- Amazon GuardDuty Malware Protection for AWS Backup が Amazon S3 continuous backups に対応
Amazon GuardDuty Malware Protection for AWS Backup が Amazon S3 continuous backups (継続的バックアップ) に対応しました。これにより、S3 の継続的バックアップに対してマルウェアスキャンを実行し、バックアップタイムライン全体から安全な復元時点を特定できるようになります。バックアッププラン内でフルスキャンまたは増分スキャンを有効化でき、復元可能な任意の時点までオンデマンドスキャンを実行できます。新しい GetPITRMalwareScanResults API により、継続的バックアップ内の任意の時点におけるマルウェアスキャンステータスをクエリできるため、復元前に特定の復元時点が安全であることを確認できます。
- Amazon GuardDuty Malware Protection for AWS Backup が Amazon S3 continuous backups に対応
- 5/27(水)
- AWS Backup、論理的エアギャップボールトのマルチパーティ承認に OTP 検証を追加
AWS Backup は、論理的エアギャップボールトに隔離されたバックアップへ一時的に読み取り専用アクセスする際などに用いるマルチパーティ承認において、承認者が投票する際に 6 桁のワンタイムパスワードによる検証を必須としました。承認者は AWS IAM Identity Center に登録されたメールアドレスに送信される OTP を入力する必要があります。この機能は追加料金なしで、既存および新規のすべてのマルチパーティ承認セッションに自動適用され、設定作業は不要です。論理的エアギャップボールトをサポートするすべての AWS リージョンで利用できます。 - Amazon Aurora MySQL が Kiro Powers との統合をサポート
AWS は、Amazon Aurora MySQL-Compatible Edition が Kiro Powers との統合をサポートすることを発表しました。Kiro Powers は、Model Context Protocol (MCP) サーバー、ステアリングファイル、フックを事前パッケージ化したリポジトリで、AI エージェント支援により Aurora MySQL を使用したアプリケーション開発を加速します。この統合により、開発者は自然言語の会話形式で、データベースクエリの実行、スキーマ管理、クラスタ作成などの操作を実行できます。Kiro IDE または Kiro Web からワンクリックでインストールでき、Aurora MySQL が利用可能な全ての AWS リージョンで使用できます。 - Amazon Connect Customer が生成 AI によるセルフサービスインタラクションの自動評価に対応
Amazon Connect Customer に、生成 AI を活用してセルフサービスインタラクション(タッチトーン、Lex ボット、AI エージェントとの対話)を自動評価する機能が追加されました。マネージャーは自然言語で評価基準を定義でき(例:「AI エージェントは顧客の問題をすべて解決しましたか?」)、生成 AI が会話トランスクリプトを分析して評価結果と詳細な理由付けを提供します。これにより、最大 100% のセルフサービスインタラクションを自動評価し、AI エージェントのパフォーマンス改善サイクルを加速できます。米国東部 (バージニア北部)、米国西部 (オレゴン)、アジアパシフィック (ソウル、シンガポール、シドニー、東京)、欧州 (フランクフルト) の 7 リージョンで利用可能です。 - AWS Elemental Inference が Smart Subtitles でライブ字幕の自動生成に対応
AWS Elemental Inference に Smart Subtitles 機能が追加されました。この機能は、AI を活用した音声認識により、ライブビデオストリームからリアルタイムで字幕を自動生成します。英語 (米国、英国、オーストラリア)、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語の6言語に対応し、TTML または WebVTT 形式で低レイテンシーの字幕を配信します。AWS Elemental MediaLive とのネイティブ統合により、手動の字幕作成ワークフローやサードパーティサービスなしでアクセシブルなコンテンツを配信できます。スポーツ中継の選手名や専門用語に対応するため、カスタム辞書の作成も可能です。 - Amazon Bedrock が Service Quotas のサポートを bedrock-mantle エンドポイントに拡張
Amazon Bedrock は、bedrock-mantle エンドポイントの推論クォータを AWS Service Quotas コンソールから確認できるようになりました。これにより、OpenAI Responses API、OpenAI Chat Completions API、Anthropic Messages API をサポートする bedrock-mantle エンドポイントについて、モデルごとの入力トークン毎分 (input-tokens-per-minute) および出力トークン毎分 (output-tokens-per-minute) のクォータを、bedrock-runtime エンドポイントや他の AWS サービスと同じ方法で追跡できます。この機能は、米国東部 (バージニア北部、オハイオ)、米国西部 (オレゴン)、アジアパシフィック (ムンバイ、東京、シドニー、ジャカルタ)、欧州 (フランクフルト、アイルランド、ロンドン、ミラノ、ストックホルム)、南米 (サンパウロ) の全 13 リージョンで利用可能です。
- AWS Backup、論理的エアギャップボールトのマルチパーティ承認に OTP 検証を追加
- 5/28(木)
- Amazon OpenSearch Serverless 次世代版が一般提供開始
AWS は Amazon OpenSearch Serverless の次世代版 (NextGen) の一般提供を開始しました。前世代と比較して 20 倍速いオートスケールを実現し、数秒でリソースをプロビジョニングできます。10 分間アイドル状態が続くとコンピュート容量が 0 に縮小してコンピュート課金が停止し、再びリクエストが到着すると約 10 秒で容量が復帰します。この scale-to-zero と従量課金制により、ピーク負荷用にプロビジョニングした OpenSearch クラスタと比較して最大 60% のコスト削減が可能です。コンピュートとストレージの完全な分離、2 種類の新しいエンドポイント構造、Vercel や Kiro などの AI 開発プラットフォームとのネイティブ統合により、エージェント構築のワークフローに最適化されています。 - Amazon WorkSpaces Applications が Windows Desktop OS をサポート
Amazon WorkSpaces Applications が、ライセンス持ち込みを通じて Windows Desktop OS (Windows 11) を使用したストリーミングリソースのセットアップをサポートしました。お客様は既存の Windows Desktop ライセンスを持ち込むことで、Microsoft 365 Apps for enterprise を含む Windows デスクトップアプリケーションを専用ハードウェア上でストリーミングできるようになります。BYOL を利用することで OS ライセンス料が免除され、コンピュートとストリーミングインフラのみの支払いとなり、コスト削減を実現します。ただし、利用にあたってはライセンス上の制約があります。仮想ホスト環境での利用が許可された Microsoft の Windows VDA または Windows Enterprise ライセンス(VDA E3/E5 など)が必要で、リージョンあたり月間最低 50 WorkSpaces の稼働コミットメントが求められます。 - Claude Opus 4.8 が AWS で利用可能に
Claude Opus 4.8 の提供を開始しました。Anthropic の最高性能モデルとして、agentic coding、知識作業、長時間自律タスクで大幅な性能向上を実現しています。提供方法は Amazon Bedrock と Claude Platform on AWS の 2 つで、後者は AWS Console から Anthropic のネイティブプラットフォーム体験にアクセスできる新しいサービスです。料金は入力 $5/MTok、出力 $25/MTok で、1M トークンのコンテキストウィンドウと 128K トークンの最大出力に対応します。 - Amazon Connect の生成 AI 搭載コンタクト後サマリーが 8 つの新しい言語に対応
Amazon Connect の生成 AI 搭載コンタクト後サマリーが、ポルトガル語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、中国語、日本語、韓国語の 8 つの言語に対応しました。これにより、グローバルなコンタクトセンター運営組織は、会話の言語に合わせて自動的にサマリーを生成できるようになり、エージェントのアフターコンタクトワーク (ACW) の効率化と、複数言語にまたがる問い合わせのレビューが可能になります。この機能は Amazon Connect が利用可能なすべての AWS リージョンで提供されます。
- Amazon OpenSearch Serverless 次世代版が一般提供開始
- 5/29(金)
- AWS Interconnect – multicloud に 500 Mbps の無料枠を提供開始
AWS は AWS Interconnect – multicloud で 500 Mbps の無料枠の提供を開始しました。この無料枠により、AWS と他のパブリッククラウド間でプライベート接続を簡単に評価・テストできるようになります。月間約 160 TB のデータ転送が可能で、マルチクラウドワークロード、データレプリケーション、ハイブリッドアプリケーションアーキテクチャを AWS 側の料金負担なしでサポートします。オープン仕様に基づき、Google Cloud と Oracle Cloud Infrastructure (Public Preview) が既に対応しており、Microsoft Azure も 2026年後半に対応予定です。
- AWS Interconnect – multicloud に 500 Mbps の無料枠を提供開始
それでは、また来週お会いしましょう!