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公共セクターのイノベーションのため、パートナリングの新時代を創っていく – オーストラリア 政府包括協定の更新 –

 

今回のブログでは、 AWS ジャパン・パブリックセクターより、「オーストラリア政府との間で締結された、政府包括協定の更新・更改の要旨」について紹介します。ご不明の点、「Contact Us」までお問合せください。(以下、「Creating a new era of partnering for public sector innovation」と題された投稿の翻訳となります。)

[以下、Iain Rouse, Country Director, Australia, New Zealand, Public Sector, AWS による投稿の翻訳となります]

過去10年間、クラウドはオーストラリア政府および公共機関に新しい機能を提供し、イノベーションを加速させ、同国中の市民へのサービス向上に貢献してきました。本日[=2022年4月14日]、AWS は、デジタル変革庁(DTA; Digital Transformation Agency)との政府包括協定(Whole-of-Government Agreement )を更新・更改[renewed and enhanced]しましたことを発表します。これは、政府機関の購買プロセスを合理化し、AWS パートナーが政府のお客様と協働する機会を増やすことにより、イノベーションとデジタル変革を引き続き支援することを目的とした協定です。

2019年、AWS とDTA は、オーストラリアの連邦、州、準州の機関や省庁、公立大学や政府が管理する法人が、シンプルな契約モデル[a simple contracting model]を通じてAWS クラウドサービスを利用できるようにする契約を締結しました。この一元的な契約により、各機関は契約したその日から、集約された調達契約[the aggregated procurement agreement]によるスケールメリットにより、コストを削減することができます。お客様は、この契約により、AWS の業界をリードするセキュリティ機能や世界トップクラスのグローバルクラウドインフラを含む200以上の機能のAWS クラウドサービスを活用し、高度な市民サービスの提供においてイノベーションとコスト削減を推進することが可能になります。

2022年5月1日から開始される今回の更改された契約では[enhanced agreement]、AWS の公共部門のお客様は、引き続きDTA を通じてWhole-of Government Agreementのメリットを受けるか、もしくは、AWS から直接購入するか、あるいは、AWS  Partner Networkの認定パートナーを通じて購入するか────を選択することが可能です。これにより、オーストラリアの公共部門のお客様は、信頼性が高く安全なクラウドサービスへの容易なアクセスを維持すると同時に、その調達・購買方法についてより多くの選択肢を享受することができるようになりました。

AWS パートナーネットワークには、NEXTGENShine SolutionsVersentといったオーストラリア資本のテクノロジー企業や、PwC、アクセンチュアといったグローバルなシステム・インテグレーターが多数参加しており、連邦政府や州政府機関を含むオーストラリアの公共部門のお客様と密接に連携して、市民のためのデジタルサービスを提供しています。公共部門のお客様は、シンプルで直感的な商流・調達モデル[simple and intuitive commercial and procurement model]において、AWS の専門的なスキルと能力を持つ AWS パートナーとの協業によるメリットを最大限に活用することができます。AWS パートナーとの協業により、オーストラリアの技術力の発展をさらに強化し、市民サービスのデジタル化の加速を支援します。

市民のためのより良いアウトカムを実現

AWS は、オーストラリアにおける多くの重要なデジタルガバメント・イニシアティブの円滑な提供と運用に尽力してきました。毎月、私たちのローカルインフラは、何十万ものアクティブなお客様によって使用されています。その中には、連邦科学産業研究機構(CSIRO)、オーストラリア統計局(ABS)、オーストラリア証券投資委員会(ASIC)、オーストラリア税務局(ATO)などの大型公共機関や、オーストラリア連邦銀行(CBA)、オーストラリア国立銀行(NAB)、nib insurance、Origin Energy、Telstra、Qantas、Woodside Energy──などのオーストラリアの大手企業も含まれています。

AWS は、政府包括協定(Whole-of-Government Agreement)を通じて、オーストラリア統計局の2021年国勢調査のためのデータ収集を成功させるための基盤を提供しました。AWS は、パートナーの PwC と協力して「国勢調査デジタルサービス」を提供し、プロフェッショナルサービス、トレーニング、マーケットプレイス サービスを提供しました。その結果、ABSは、国勢調査当日の24時間に250万人がフォームを提出することで発生する作業負荷を容易に処理することができました。

Geoscience Australiaも、スケーラブルで実績のあるクラウドサービスを提供するために、2015年からAWS と提携している公共機関の1つです。私たちは、Digital Earth Australia や Digital Earth Africa の機能の確立と提供、National Earthquake Alert Centre や Exploring for the Futureといった政府の取り組みと並んで、科学プログラムの主要な取り組みを各公共機関と共同で推進してきました。また、AWS の技術を利用することで、デジタルな配信方法を改善し、Geoscience Australia 全体のデジタル・アップリフトとモダナイゼーションのために継続的な価値提供を行ってきました。

Whole-of-Government Agreementによって促進されたもう一つの公共部門コラボレーションは、西オーストラリア州のカーティン大学との間で行われたものです。これは、IT管理の自動化、革新的なプロジェクトのための新しいデジタルサービスの提供、大学のサービス全体におけるデータ駆動型の意思決定を可能にするものです。このコラボレーションの一環として、カーティン大学は「ElevateU」と呼ばれる AWS  スキル ギルドを立ち上げました。これにより、200人以上の職員が、クラウドへの移行を加速させ、AWS のデータ解析と機械学習技術を活用した新しい学内体験を提供するために必要なスキルを身につけることになります。

公共部門のイノベーション加速をフル・サポート

AWS は、重要な行政サービスを提供する際の需要を理解しており、オーストラリア全土の現地従業員からなる AWS  パブリックセクター専門チームが、お客様や AWS  パートナーに代わってイノベーションを推進するために活動しています。

今回の契約更新により、オーストラリアの公共部門のお客様は、引き続き AWS  Enterprise Supportの緊密なガイダンスとベスト プラクティスを利用できるほか、複雑なプロジェクトでより多くのガイダンスが必要な機関には AWS  Professional Servicesを利用することができるようになりました。また、AWS  Partner Networkのクラウド ソフトウェアやサービスベンダーの広範なネットワークを通じて提供されるサポートも利用できます。

AWS Enterprise Supportは、高度なスキルを持つエンジニアによる24時間365日のテクニカルサポートを提供し、コンサルティングによるアーキテクチャのガイダンスを提供します。これらの AWS エンジニアは、オーストラリア全土に5,000人以上いるアマゾンの現地従業員の一部です。2011年以降、アマゾンはオーストラリアにおける全事業に53億ドル以上を投資しています。

本契約の一環として、AWS はDTA およびオーストラリア公共サービス委員会( Australian Public Service Commission)と協力し、包括的なクラウド トレーニング プログラムを通じて、政府全体のデジタル能力を向上させる[to uplift digital capability across government]予定です。

最高レベルのセキュリティ基準を満たし続ける

私たちは、事業を展開しているすべての地域において、お客様のセキュリティニーズに高い関心を寄せています。お客様はご自身のデータを所有し、その場所やアクセス権を管理されています。AWS は、2012年以降、データレジデンシーを希望されるお客様のためにオンショアデータセンターを含むワールドクラスのインフラをオーストラリアのお客様に提供しており、オーストラリア政府のホスティング認証フレームワーク(HCF)において戦略的ホスティングプロバイダーに認定されています。AWS は、オーストラリア政府および現地のお客様に対して、あらゆるセキュリティ保護、ツール、サービスを提供しています。2021年12月現在、AWS シドニーリージョンで利用できる125の AWS  クラウドサービスは、情報セキュリティ登録査定者プログラム(IRAP)により、パブリック クラウド サービスのカテゴリーにおいて達成可能なオーストラリア政府の最高データ分類である PROTECTED レベルでワークロードを運用していると、評価されています。

さらに、AWS は他のどのクラウドサービスよりも多くのセキュリティ標準やコンプライアンス認証をサポートしており、金融サービス プロバイダー、ヘルスケア プロバイダー、政府機関など、世界中の何百万ものアクティブなお客様にサービスを提供し、お客様の最も重要な情報の安全性と保護に信頼をいただいています。

市民のためのより良い未来の構築

今回の政府包括協定の更改は、AWS のオーストラリアに対する長期的な深いコミットメントと、パートナーやお客様からのフィードバックに基づく革新・改善能力を表しています。私たちは、今後も政府のデジタルイニシアティブを支援し、地域の経済成長を促進し、社会における最大の課題を解決していくことを楽しみにしています。

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日本の公共部門の皆様へのご案内

AWS では、政府・公共部門、パブリックセクターの皆さまの各組織におけるミッション達成が早期に実現するよう、継続して支援して参ります。

今後とも AWS 公共部門ブログで AWS の最新ニュース・公共事例をフォローいただき、併せまして、国内外の公共部門の皆さまとの取り組みを多数紹介した過去のブログ投稿に関しても、ぜひご覧いただければ幸いです。「クラウド×公共調達」の各フェーズでお悩みの際には、お客様・パートナー各社様向けの相談の時間帯を随時設けておりますので、ぜひ AWS までご相談くださいContact Us)。

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このブログは英文での原文投稿を参照し、アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 パブリックセクター 統括本部長補佐(公共調達渉外担当)の小木郁夫が翻訳・執筆しました。

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小木 郁夫
AWS ジャパン パブリックセクター
統括本部長 補佐(公共調達渉外)
BD Capture Manager
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#AWSCultureChamp (2021年7月~)