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プレビューに参加しましょう — AWS Graviton3 プロセッサを搭載した Amazon EC2 C7g インスタンス

AWS が設計した第 1 世代の Graviton プロセッサは 2018 年末に発表され、1 年後には第 2 世代の Graviton2 が発表されました。現在、AWS のお客様は、メモリを大量に消費するワークロード用に設計された新しい X2GD インスタンスを含む、12 種類の Graviton2 搭載インスタンスを使用しています。すべての Graviton プロセッサには、各 vCPU 専用のコアとキャッシュに加え、AWS Nitro System によるセキュリティ機能が追加されています。Graviton2 プロセッサには、常時オンのメモリ暗号化のサポートが追加されています。

現在準備中の C7g
これからリリースされる C7g インスタンスについてお話しします。新しい Graviton3 プロセッサを搭載したこれらのインスタンスは、HPC、バッチ処理、Electronic Design Automation (EDA)、メディアエンコーディング、科学モデリング、広告配信、分散型分析、CPU ベースの機械学習推論など、コンピューティング集約型のワークロードに最適です。

これらのインスタンスはまだ最適化中ですが、Graviton3 が驚くべきパフォーマンスを発揮することは明らかです。Graviton2 と比較して、Graviton3 はコンピューティングパフォーマンスが最大 25% 向上し、浮動小数点と暗号化のパフォーマンスが最大 2 倍向上します。機械学習側では、Graviton3 は bfloat16 データをサポートしており、最大 3 倍のパフォーマンスを実現できます。

Graviton3 プロセッサには、セキュリティを向上させるために設計された新しいポインタ認証機能も含まれています。戻りアドレスがスタックにプッシュされる前に、まずシークレットキーと、スタックポインタの現在の値を含む追加のコンテキスト情報で署名されます。署名付きアドレスがスタックから取り出されると、使用される前に検証されます。アドレスが有効でない場合は例外が発生し、スタックの内容を有害なコードのアドレスで上書きして機能する攻撃をブロックします。オペレーティングシステムおよびコンパイラのデベロッパーと協力してこの機能のサポート追加を進めています。ご興味があればご連絡ください。

C7g インスタンスは複数のサイズ (ベアメタルを含む) で利用でき、クラウド業界で初めて DDR5 メモリを搭載したインスタンスです。このメモリは、消費電力が少ないだけでなく、現世代の EC2 インスタンスで使用されている DDR4 メモリよりも 50% 高い帯域幅を提供します。

ネットワーク側では、C7g インスタンスは最大 30 Gbps のネットワーク帯域幅と Elastic Fabric Adapter (EFA) のサポートを提供します。

プレビューに参加しましょう
現在、C7g インスタンスのプレビューを実行中ですので、このすべてのパワーを初めて体験できます。今すぐサインアップして、インスタンスを試し、ご意見をお聞かせください!

Jeff;

原文はこちらです。