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週刊生成AI with AWS – 2025/11/3週
みなさん、こんにちは。AWS ソリューションアーキテクトの木村です。
11 月の builders.flash 記事が出ていますので生成AI関連のものをピックアップしてみます。今月も多くの記事が出ています!
- 「話すだけで仕事が終わる」世界へ ~ Amazon Bedrock で作るリアルタイム AI 議事録アプリケーション(株式会社デイトナ・インターナショナル様)
- Amazon Bedrock Knowledge Bases + AWS CDK で作る社内向け RAG テンプレート ~ コマンド 1 つで社内展開(ダイキン工業株式会社様)
- 知財業務を革新するオムロンの知財 AI エージェント実装事例(オムロン株式会社様)
- 生成 AI で実現する人材マッチング ~ レバレジーズによる職務経歴書入力補助システム ~(レバレジーズ株式会社様)
- AWS と LiteLLM で実現する、セキュアで柔軟な AI エージェント基盤のアーキテクチャ(フリー株式会社様)
- kintone における生成 AI 機能の安全な運用 ~ 分散トレーシングによる運用課題の解決(サイボウズ株式会社様)
- AWS Summit Japan 展示「AI メイクさん」のウラガワ ! – AI エージェントで希望のメイク 3D モデルを作成(AWS)
- AWS Transform for mainframe と GenU で COBOL プログラム説明書を作ってみよう – 後編: フローチャート等の図表の生成(AWS)
どの記事も実践的かつ生成AI活用の観点が異なっていて参考になりますね。
毎年おなじみAWS Japanから提供する「AWS Black Belt Online Seminar 2025 年 AWS re:Invent 速報」を今年も開催いたします。ぜひこちらのページより事前登録をお願いいたします。
「AWS ジャパン生成 AI 実用化推進プログラム」も非常に多くの申し込みをいただいています。引き続き募集中ですのでよろしくお願いします。
それでは、11 月 3 日週の生成 AI with AWS 界隈のニュースを見ていきましょう。
さまざまなニュース
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- AWS生成AI国内事例ブログ「NTTドコモの Web サービス基盤『 POPLAR 』開発における Amazon Q Developer 活用」を公開
NTTドコモ様の主要 Web サービス基盤『POPLAR』において、Amazon Q Developer を活用した開発効率向上の取り組み事例を紹介しています。既存機能の知見継承や技術スキル習得の課題に対し、Amazon Q Developer を開発者の教師役として活用することで、開発生産性の向上と習熟期間の短縮を実現した事例を解説しています。 - AWS生成AI国内事例ブログ「アサイクル株式会社様の AWS 生成 AI 活用事例「Amazon Bedrock による顧客との会話要約ソリューションで営業活動を効率化。AI 駆動開発により短期間での構築を実現」のご紹介」を公開
アサイクル株式会社様が Amazon Bedrock を活用して構築した音声会話要約ソリューションの事例を紹介しています。展示会やオンラインデモでの営業活動において、音声ファイルから自動的に要約・キーワード抽出・次のアクション提案を生成し、営業効率を向上させました。AI コーディングエージェントを活用した約 2 週間での短期開発の成功事例も紹介しています。 - ブログ記事「Amazon Nova Multimodal Embeddings: エージェントティック RAG およびセマンティック検索のための最先端の埋め込みモデル」を公開
本ブログでは、先日 Amazon Bedrock で利用可能になった Amazon Nova Multimodal Embeddings の概要を紹介しています。テキスト、ドキュメント、画像、動画、音声を単一モデルで処理できる初の統合埋め込みモデルで、エージェンティック RAG やセマンティック検索に最適です。モデルの性能評価、使用方法、Python を使った実装例を詳しく解説しています。 - ブログ記事「これが Kiroween です」を公開
初回開催となる Kiroween ハッカソンの発表を紹介しています。総額 10 万ドルの賞金をかけたこのコンテストでは、Kiro のエージェント機能を活用して創造的なアプリケーションを構築します。日程は 2025年11月1日〜12月6日 です。また参加者には Kiro Pro + プラン相当のクジレットを提供されます。詳しい審査基準、提出要件などはブログを参照ください。 - ブログ記事「Amazon Nova Web Grounding を使用したより正確な AI アプリケーションの構築」を公開
Amazon Nova Web Grounding とは、AI アプリケーションが最新の情報を自動的に取得し、引用付きで正確な応答を提供するAmazon Bedrock Nova モデル向けの機能です。本ブログでは、Web Grounding の使用シーン、Python を使った実装例、ハルシネーション削減への効果を解説しています。 - ブログ記事「AWS を活用した公共部門向け大規模言語モデルの構築」を公開
公共部門向けカスタム LLM の開発プロセスを解説しています。ナショナル LLM やドメイン特化型 LLM の必要性から、ユースケース定義、評価フレームワーク確立、モデル選択、データ準備、インフラ構築、本番デプロイまでの 6 つのステージを詳しく紹介しています。コスト分析や AWS サービスを活用した実装方法も含めて解説しています。 - ブログ記事「Amazon Redshift MCP サーバーを活用した SQL 分析の高速化」を公開
Amazon Redshift MCP サーバーを活用した SQL 分析の高速化を紹介しています。MCP により AI エージェントが自然言語で Redshift クラスターを探索し、データ分析を実行できるようになります。インストール・設定方法、Amazon Q CLI や Claude Desktop との統合、顧客購買分析のユースケースを通じた実践的な活用方法を解説しています。 - ブログ記事「顧客駆動のチームでAI 駆動の手綱を握る : ML Enablement Workshop による副作用の解消」を公開
AI 駆動開発の生産性向上がもたらすリスクと、ML Enablement Workshop (MLEW) による解決策を紹介しています。リリース速度の向上が事業成長を阻害する可能性に対し、Working Backwards プロセスと生成 AI を組み合わせた MLEW により、顧客駆動の意思決定で開発の方向性をコントロールする方法を解説しています。GitHub で公開されている資料を使って誰でも実践可能です。 - ブログ記事「AIOpsを強化 – Amazon CloudWatchとApplication Signals MCPサーバーのご紹介」を公開
Amazon CloudWatch と Application Signals 用の MCP サーバーを紹介しています。これらの MCP サーバーにより、Amazon Q CLI などの AI アシスタントを通じて自然言語でオブザーバビリティデータを分析し、トラブルシューティングを効率化できます。本ブログでは、セットアップ方法、アクセス権限問題の特定と解決の実例、AIOps 強化への活用方法を解説しています。
- AWS生成AI国内事例ブログ「NTTドコモの Web サービス基盤『 POPLAR 』開発における Amazon Q Developer 活用」を公開
サービスアップデート
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- Amazon Bedrock AgentCore Runtime がダイレクトコードデプロイメントをサポート
Amazon Bedrock AgentCore Runtime でダイレクトコードデプロイが可能になりました。従来のコンテナベースに加えて、zip ファイルを直接アップロードしてデプロイできるようになり、AI エージェントのプロトタイプ開発が迅速化されます。ドラッグ & ドロップの簡単操作で開発者は素早く試行錯誤ができるため、エージェント機能の開発に集中できます。東京リージョン含む 9 つのリージョンで利用可能です。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。 - Amazon Cognito が Machine-to-Machine アプリクライアント料金体系を廃止
Amazon Cognito の machine-to-machine (M2M) 認証の価格設定が簡素化されました。これまでは M2M アプリクライアント登録ごとの料金とトークンリクエストごとの料金の 2 つの料金体系でしたが、今回の変更でアプリクライアント登録料金が撤廃されました。これにより API 連携やデータ同期などの M2M アプリケーションを低コストで運用できるようになります。詳細はこちらの価格ページをご参照ください。Amazon Bedrock AgentCore ユーザーにとっても嬉しいニュースですね。 - Amazon CloudWatch Application Signals が AI を活用した Synthetics デバッグ機能を追加
Amazon CloudWatch Application Signals に AI を使った Synthetics デバッグ機能が追加されました。従来は canary 監視の失敗原因を手動で分析する必要がありましたが、今回のアップデートで「なぜチェックアウトの canary が失敗しているのか?」のような自然言語での質問に AI が自動回答します。ネットワーク問題、認証エラー、パフォーマンス問題など 6 つの領域を自動診断し、問題の特定と解決にかかる時間を短縮できます。詳細はこちらのドキュメントをご参照ください。
- Amazon Bedrock AgentCore Runtime がダイレクトコードデプロイメントをサポート