Amazon Web Services ブログ

未来のクラウド人材を育てる。北九州高専 4年生向けに講義を実施。

今回のブログでは、 AWSジャパンより、2021年10月19日(木)に開催された、北九州高専(北九州工業高等専門学校) 生産デザイン工学科知能ロボットシステムコース4年生の皆さん向けに実施した、3コマの講義の模様をお届けします。「クラウドって何だろう? AWSってどんな会社だろう? どうしてAmazonがクラウド?」──などの疑問に対し、STEM教育を最前線で学ぶ高専の皆さんに分かりやく説明することを心掛けました。
 ご不明の点、「Contact Us」までお問合せください。AWSジャパンでは、「学び」の機会拡大を支援しています。クラウドについて知りたい、Amazon / AWSのカルチャーについて知りたい──など、AWSとともにクラウドジャーニーへの「第一歩」を歩み始めていただける各種教育機関・公的機関からのセミナー・講義のリクエストをお待ちしています。

1限目:公共分野にも用途が広がるクラウド

朝9時からの始業に合わせ、AWSジャパンの小木より、「自治体や教育分野、ヘルスケアなど公的な領域でもクラウドの活用が進んでいる」──という紹介を行いました。気象衛星ひまわりのオープンデータが世界中で分析されている話や、北九州高専の所在する北九州市や経産省などでもAWSの利用をいただくなど、身近なところでも利用が始まっている──というトピックから1限目の講義は始まりました。

*ロゴを公開することに同意いただいている、公共機関のお客様

参加した学生皆さんからも、「大阪リージョンに関連して、コンマゼロ幾つかのレイテンシーにこだわるお客さんっていうのは、どういう業種なのでしょうか?」と質問をいただくなど、クラウドの利用シーンを具体的に思い描くきっかけとなる講義となりました。

*当日の教室の模様

2限目:クラウドを「学ぶ」には?

続く2限目には、AWSジャパンの澤より、クラウドを「学ぶ」には、具体的にどうしたらよいかの紹介と、実際に学校の中でAWSを使うための簡単な演習を行いました。私達がクラウドに関する講義を研究機関に提供する目的は一緒にクラウドジャーニー(クラウドを使い始めてから自分達の活動の中でクラウドを使いこなすまでの道のり)を歩き始めていただくことが目的です。この講義ではまず始めに学生だけが利用できるリソースとしてAWS EducateとAWS Academyを紹介しました。AWS Educateは学生が自分自身で加盟し、自分のペースでクラウドの学習を進められる20以上のオンラインコースを提供しています。授業では実際に受講者に加盟をしていただき、教材を開くまでの手順を一緒にやってみました。

もう一つのエデュケーションプログラムであるAWS Academyは事前に教員の方に加盟いただいていましたので、その中のLearnerLabという無料でアクセスできるAWSの演習用アカウントでAWS管理コンソールを開くまでの手順を受講者と一緒にやってみました。AWS Academyは授業用の教材や教員向けのトレーニングも提供するカリキュラムパッケージですので、今後の同校のクラウド学習を進めていただくための強力な起爆剤になります。

またAWSは学生に限らずどなたでもアクセスできる学習・トレーニングリソースや機会を多数提供しています。re:InventSummitなどの大規模なイベント、Awsome DayInnovateなどのスキルアップを目的としたイベントシリーズ、Black Belt Online Seminar(アーカイブ)などのテーマ別のトレーニング機会、ハンズオントレーニングのリソース集などを紹介しました。卒業までの活動の中で、是非クラウドを使ったチャレンジをしていただければと思います。

3限目:画像解析、感情分析。実際に触ってみよう

お昼休みを挟んだ3限目には、AWSジャパンのシニアエバンジェリスト亀田より、午前中の授業で出題された内容を中心に、クイズ大会を冒頭にお届けしました。

その後、生徒からいただいた質問をもとに、急遽予定していた授業素材をもちいた講演より先に、AWSの実際に使ってみたデモをお届けしました。

クラウドを活用しまずサーバを構築し、そのスピード感を体験いただいた後、授業中の風景写真をオンラインで取得して、AWSの画像解析AIサービスを用いて、参加者の年齢や性別の判断を行ってみました。

感情解析AIサービスを用いて、いろいろな言葉を入力し、ポジティブかネガティブな言葉であるかを判別したりしている中、生徒からツンデレな言葉はどうなるのか?という質問があり、実際にやってみるなど参加型で盛り上がりました。

デモの最後には、電話による音声の文字起こしと感情分析です。すべてを1から作るのではなく、自分たちの貴重な知識や時間はより価値の高い個所に使うことの重要性を肌で感じていただけました。

その後本題の授業です。

クラウドは何を変えていくのか、そして変わらないことは何なのか。その中でエンジニアを志す皆さんは何を知っておく必要があるのか?等少し皆さんのキャリア形成の中で何かのヒントとなるかもしれないことを中心に話をお届けしました。

講義を終えて

今回の北九州高専 生産デザイン工学科知能ロボットシステムコース4年生の皆さん向けの講義をアレンジいただいた久池井茂先生からは、「世界の最前線でご活躍されている方々から、クラウドコンピューティングサービスを分かりやすく丁寧にご説明いただいたおかげで、学生に多くの気づきを与えてもらいました。学生のモチベーション向上のため、創意工夫された講義を実践していただき、心より御礼申し上げます。」とのコメントをいただきました。また、聴講した神田涼汰さん(同コース4年生)からも「感情分析AIサービスが簡単な文章に対して、ほぼ正確な分析を行うことに驚きました。カスタマーサポートなど様々な業種の効率化や改善に有効だと感じます。IT業界の現在や未来を感じさせられる講義で、大変貴重な経験となりました。」との感想を寄せていただきました。

日本の公共部門の皆様へのご案内

AWSでは、政府・公共部門、パブリックセクターの皆さまの各組織におけるミッション達成が早期に実現するよう、継続して支援して参ります。

今後ともAWS 公共部門ブログで AWS の最新ニュース・公共事例をフォローいただき、国内外の公共部門の皆さまとの取り組みを多数紹介した過去のブログ投稿に関しても、ぜひご覧いただければ幸いです。お悩みの際には、お客様・パートナー各社様向けの相談の時間帯を随時設けておりますので、ぜひAWSまでご相談くださいContact Us)。

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このブログは、アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社 のシニアエバンジェリストの亀田治伸、パブリックセクター 事業開発本部 事業開発マネージャー(教育・研究担当)の澤 扶美、 パブリックセクター 統括本部長補佐(公共調達渉外担当)の小木郁夫──の3名が共同で執筆し、小木が代表して投稿を行いました。

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小木 郁夫
AWSジャパン パブリックセクター
統括本部長 補佐(公共調達渉外)
BD Capture Manager
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#AWSCultureChamp (2021年7月~)