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AWS Well-Architected Operational Readiness Review lens の発表

AmazonのCTOであるWerner Vogelsは、「障害は避けられないもので、すべてのものは時間とともに壊れる」と述べています。
AWS では、障害イベントから得た知見を業務に反映させるCorrection of Errors (COE) というプロセスを用いて回復力のあるサービスの構築と運用に努めています。このCOEをベストプラクティスとして質問集にまとめたものを Operational Readiness Review (ORR) として公開しています。
この度、Well-Architected Toolのカスタムレンズとして Operational Readiness Review をリリースしました。これによりアーキテクチャのベストプラクティスに照らしてシステムを評価し改善することで、信頼性と効率性の高いシステムの構築が可能になります。

藤田医科大学 羽田クリニックにおいて、IBM 製病院情報システム (CIS) を AWS に構築・稼働

日本中の全ての業界・業種・地域で「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」の加速が叫ばれています。デジタルを活用して、イノベーションを起こす DX は、ヘルスケア業界においても例外でありません。昨今、病院をターゲットにしたランサムウェア被害が頻発しているように、ヘルスケアに関わるセキュリティやコンプライアンス、プライバシーの確保は最優先事項です。専門性が高くまた規制が厳しく、ステークホルダーも限られていた事もあり、これまではイノベーションが進みづらい環境にありました。カルテ、レントゲンなどの画像データ、様々な検査結果など、ヘルスケアに関する情報量は膨大かつ多様です。一方、これらデータは臨床現場・医療事務・研究分野で個別最適化される形で分断され、ヘルスケアのアクティビティ全体を俯瞰してデータ管理し、そこから有用な示唆情報を見つけ出すことが難しい状況にあります。また、病院や関連医療機関を跨いだ患者の健康情報・疾病情報について過去の診療履歴を振り返ったり、共有することも困難な状況です。患者の特性に応じたヘルスケア・プログラムを、他の患者の膨大な記録を基にカスタマイズして最適化すること(個別化医療)も未だ道半ばです。愛知県豊明市に本院を構える藤田医科大学では上記の様な課題を率先して解決をするために、4 つのフェーズに分けた様々な取り組みを行っています。