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SINETクラウド接続サービスに複数の100Gbps回線を増強

SINETクラウド接続サービスを利用した SINET-AWS間接続に、複数の 100Gbps の物理回線の追加が完了し、2022年12月5日より申請ならびに利用が可能となりました

SINET経由でAWSを利用した際の経路や方法ついては、下記のブログやブログ内のリンクにあるウェビナーにて解説をしておりますので、詳しくはそちらをお読みいただければと思います。

これまで 特にHPC(High-performance Computing)やゲノミクス関連研究分野など、大容量のデータ送受信を定常的に行う研究分野においては、SINETクラウド接続サービスでのAWS利用の場合における回線のさらなる広帯域化を望む声が寄せられておりました。研究・教育機関においては、SINETと100Gbpsを超える帯域での接続をする機関も増えてきており、研究システム側まで100Gbpsで整備されることも増えてきました。
AWSとSINET間はこれまでも、Internet Exchange(IX)経由での接続においては、複数の100Gbpsを超える帯域でピアリングを行い通信が可能(図1 のBの経路)でしたが、今回SINETクラウド接続サービス(図1のCの経路)においても複数の100Gbps回線を追加し、利用可能となりました。

図1 SINET と AWS の接続

 申請や利用もこれまでのSINETクラウド接続サービスと同様で、SINET-AWS間の物理回線費、AWS Direct Connectのポート費用についてもAWS Japanが引き続き負担しておりますので、機関側はデータ out の費用だけを負担いただく形となります。データ転送費の負担を低減するプログラムが適用できる可能性もございます。こちらのプログラムについては、前述のブログ内にて記載しておりますので、ご覧いただければと思います。
2022年12月5日時点におきましては、SINET東京GW(大手町)から複数の100Gbps回線を敷設しております。基幹系システム等でご利用されるお客様は、引き続きSINET東京DC(大手町)、SINET大阪DCから敷設しております複数の10Gbps回線を用いて冗長構成をとることができます。現在ご利用中のお客様が100Gbps回線へ変更されたい場合には、新経路となりますため、お手数ですが100Gbps回線向けの新規申請をお願いいたします。
2022年10月には国立情報学研究所 (NII) が運営する学術情報ネットワーク SINET6 に接続機関が 1000 に到達したと発表されておりますので、今後もSINETクラウド接続サービスを利用したSINET-AWS間接続も増えるものと予想されます。今回の複数の100Gbps回線の追加により、大容量データを定常的に送受信して利用されるお客様など、今まで以上に AWS を活用していただけることを楽しみにしております。

【日本の高等教育機関および研究機関向け お問合せ窓口】
AWSのご相談全般に関しては「aws-jpps-er@amazon.com」までご連絡ください。
SINETクラウド接続サービスでのAWS利用に関する申請は「sinet@amazon.com」までご連絡ください。
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本記事は、パブリックセクターシニアソリューションアーキテクト櫻田が執筆しました。