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AWS IoT Analytics 東京リージョン 一般提供開始のおしらせ

みなさん、こんにちは。アマゾン ウェブ サービス、プロダクトマーケティング

エバンジェリストの亀田です。

AWS IoT Analyticsが東京リージョンで一般提供開始となりましたのでお知らせいたします。

AWS IoT Analytics は、膨大な量の IoT データの高度な分析を簡単に実行および操作できるよう設計された、完全マネージド型サービスであり、これを用いることでIoT アプリケーションや 機械学習のユースケースで最適かつ正確な判断を下すために、IoT データを分析してインサイトを簡単に得ることができます。

 

特徴

完全マネージド型時系列データストア:

ペタバイトまで格納可能な完全マネージド型の時系列データストアに無期限にデータを保存することができ、デバイスからのデータを時系列で保存することができます。

データ変換:

パイプラインという機能を用いることで、データストアにデータを保存する前に、例えば大きな誤差やメッセージの破損、誤認識等による情報をクリーンアップすることができます。

組み込みの SQL クエリエンジン:

アドホッククエリまたはスケジュールされたクエリを実行することでデータを分析するか、さらに複雑な分析と機械学習推論を実行することができます。

Jupyter ノートブックや独自のツール等との連携:

作成されたコンテナにパッケージ化されたカスタム分析の実行を自動化して、これを定期的に実行することができます。

データ収集

AWS IoT CoreAmazon S3Amazon Kinesis、またはその他のソースから AWS IoT Analytics にデータを送信することができます。MQTT トピックフィルタを用いてメッセージの処理や変換なども可能です。

処理

AWS Lambda 関数を定義して欠落データを検出したときにトリガーできるため、コードを実行して欠落を推定し、これを埋めることや、最大/最小フィルタとパーセンタイルのしきい値を定義して、データ上の異常値を削除すること等ができます。そして、定義した数学的または条件付きロジックを使用してメッセージを変換できるため、あらかじめ定めたルールに基づき値を変更することが可能で、摂氏から華氏への変換のような一般的な計算を実行できます。

また、外部のデータソースと連携し、データの内容を強化させることも可能です。例えば温度に対して、天気予報などの外部データソースを使用してデータを強化させるなどです。

保存

ペタバイトのデータを格納することが可能な時系列データストアがIoT Analyticsの一部として提供されます。そして、アクセス権限の管理、データ保持ポリシーの実装、外部アクセスポイントへのデータのエクスポート等の設定も可能です。

分析

SQL クエリエンジンが組み込まれているため、アドホック SQL クエリまたはスケジュールされた SQL クエリの実行を行うことができます。そして、時系列分析に対応しており、、時間の経過とともにデバイスのパフォーマンスを分析したり、使用方法や使用場所を把握するだけでなく、デバイスデータを継続的にモニタリングしてメンテナンスの問題を予測したり、センサーをモニタリングして環境条件を予測して対応することが可能となります。さらた時系列データを用いて差分データのみの分析などもできるようになります。

また、統計分析やAmazon SageMakerとJupyterノートブックを介して連携することが可能であり、例えばデバイス障害のプロファイリング、顧客が製品の使用を中止する兆候にもなる低使用率といったイベントの予測、顧客の使用レベル (ヘビーユーザー、週末のみのユーザーなど)の分析を行うことができます。

カスタムされたコンテナイメージを持ち込むことも可能であるため、すでに利用されている分析環境を引き継ぐことも可能です。

可視化

Amazon QuickSight へのコネクタを提供しているため、QuickSight ダッシュボードでデータセットを視覚化できます。また、AWS IoT Analytics がコンソールで提供している Jupyter ノートブックで、結果やアドホック分析を視覚化することもできます。

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料金

料金はこちらにまとまっています。

https://aws.amazon.com/jp/iot-analytics/pricing/

データストレージ容量、データ処理量、SQLクエリや分析の実行量に応じて課金されます。

AWS IoT Analytics 見積りツールというExcelツールをご提供していますので、こちらを用いて見積もりを作成することをお勧めいたします。

マネージメントコンソールやドキュメントもすでに日本語化されておりますので、ぜひお試しください。

 

10月10日まで開催しているAWS Innovateでも、AWS Iot Analyticsの解説をオンデマンドセミナーで提供していますので合わせてご覧ください。

 

– プロダクトマーケティング エバンジェリスト 亀田