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週刊AWS – 2023/9/11週

みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。
今週も週刊AWSをお届けします。

8月よりは気温が下がってきたとはいえ、まだまだ暑い日が続きますね。そろそろ早朝ウォーキングが快適にできる気温に落ち着いてくれると嬉しいのですが。

さて、今週開催のイベントについてのお知らせです。海外から DynamoDB Book の著者であり AWS Serverless Hero である Alex DeBrie 氏が来日されるので、それに合わせて Developer x NoSQL night at AWS Loft Tokyo というイベントが9月21日に目黒で開催されます。ご興味がある方はぜひお申込みください。

Developer x NoSQL night at AWS Loft Tokyo 9/21 開催のお知らせ

それでは、先週の主なアップデートについて振り返っていきましょう。

2023年9月11日週の主要なアップデート

  • 9/11(月)
    • Amazon RDS for PostgreSQL Multi-AZ Deployment with two readable standbys now supports major version upgrades
      Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) PostgreSQL の2 つの読み取り可能なスタンバイを備えた Amazon RDS マルチ AZ構成において、メジャーバージョンアップが簡単に行えるようになりました。管理コンソールからの操作で、v13.4からv14.5、もしくはv14.3から15.4にアップグレードできます。
    • Amazon RDS now supports M6id and R6id database instances
      Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) で M6id および R6id DBインスタンスが利用可能になりました。 PostgresSQL、MySQL、 MariaDBでサポートされます。M6id/R6idは旧世代のR5dと比較して最大で24%の性能向上を実現しており、オンデマンド料金で比較すると最大13%のコスト/性能比を実現します。
  • 9/12(火)
    • Announcing memory optimized Amazon EC2 R7a instances
      Amazon EC2 R7a インスタンスが利用可能になりました。現在US East (Ohio)、 US East (N. Virginia)、 US West (Oregon)、 Europe (Ireland)リージョンで利用可能です。R7aは第四世代 AMD EPYC プロセッサ(Genoa)を搭載し、旧世代(R6a)と比較して最大50%高いパフォーマンスを実現します。R7aインスタンスの詳細はこちらをご覧ください
    • AWS IAM Identity Center session duration limit increases from 7 to 90 days
      AWS IAM Identity Center で、ユーザーが(再認証なしで) アクセスポータルへのセッションを維持できる期間を最大90日間に設定することが可能になりました(これまでは最大7日間でした)。
  • 9/13(水)
    • Announcing post-launch actions framework for AWS Elastic Disaster Recovery
      災害時のAWS へのアプリケーションの復旧を支援する AWS Elastic Disaster Recovery (AWS DRS) で、インスタンスリカバリー後のアクション(post action)が定義可能になりました。 AWS Systems Manager (AWS SSM) コマンドを呼び出すカスタムアクションが定義できるため、例えばリカバリ成功後にCloudWatchエージェントを導入するといった操作を自動化することが可能になります。
    • Knowledge base for Amazon Bedrock connects foundation models to your data sources
      生成系 AI アプリケーションの基盤モデル(Foundation Model, FM)構築を支援する Amazon Bedrock で knowledge base (ナレッジベース)を定義する機能が追加されました。Bedrockのagentを経由して、FMと企業内のデータをセキュアに接続することを可能にします。詳細はこちらのブログをご覧ください。
    • Amazon EMR on EKS now supports Amazon Linux 2023
      Amazon EMR on EKS 6.13 で Amazon Linux 2023 (AL2023) がサポートされました。AL2023には Java 17 が含まれており、これを使って Amazon EMR on EKS 上でApache Sparkアプリケーションを稼働させることが可能になります。詳細はこちらのドキュメントをご覧ください
    • Amazon EC2 now supports Block Public Access for Amazon Machine Images
      Amazon EC2 AMI Block Public Access (BPA) 機能がリリースされました。自身のAWSアカウント以外からのAMI(Amazon Machine Image)へのアクセスを禁止することができる機能です。これまでもAMI単位でパブリックアクセスの可否を設定できましたが、BPAを有効にするとそのAWSアカウント内ではパブリックアクセス可能なAMIを作成できなくなり、操作ミス等で外部に公開することを防ぐことができます。
    • Announcing API Gateway console refresh
      Amazon API Gateway の管理コンソールのUIが刷新されました。REST、WebSocket API 作成のワークフロー改善や、アクセシビリティの改善、ダークモードのサポート等の改善がおこなれています。
  • 9/14(木)
    • Introducing Amazon EC2 C7i instances
      Amazon EC2 C7i インスタンスが利用可能になりました。現在 US East (Ohio)、 US East (N. Virginia)、 US West (Oregon)、 Europe (Ireland)、 Europe (Spain)、 Europe (Stockholm) リージョンで利用可能です。C7iは第四世代 Intel Xeon Scalable processors (Sapphire Rapids) を搭載し、旧世代(C6i)と比較して最大15%高い価格性能比を提供します。C7iの詳細はこちらのページをご覧ください
    • Amazon SNS FIFO topics now support message delivery to Amazon SQS Standard queues
      Amazon Simple Queue Service (SQS) の 標準キューから、SQSのFIFOキューのトピックをサブスクライブできるようになりました。これにより、FIFOキューのメッセージを標準キューに渡すことが容易に実現可能になりました。
  • 9/15(金)
    • PostgreSQL 16.0 is now available in Amazon RDS Database Preview Environment
      Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) for PostgreSQL のプレビュー環境において、9月14日にリリースされた PostgreSQL v16.0 が利用可能になりました。RDSのプレビュー環境は、本番環境へのデプロイ前に新しいデータベースエンジンをテスト・評価するためのものです。

それでは、また来週!

ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (twitter – @simosako)