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週刊AWS – 2024/4/22週

みなさん、こんにちは。ソリューションアーキテクトの下佐粉です。

今週火曜日に出た週刊AWSに、「次回はゴールデンウイーク明けに」と書かれていましたが、出した直後から多くのアップデート・新機能がリリースされたため、予定を変更して4/22(月)~4/25(木)の週刊AWSをお届けします。

それでは、今週発表された主なアップデートについて振り返っていきましょう。

2024年4月22日週の主要なアップデート

  • 4/22(月)
    • Meta Llama 3 now available in Amazon Bedrock
      Meta 社の LLM である Llama 3 が Amazon Bedrock で利用可能になりました Llama 3 8B と Llama 3 70B の二種類の LLM が利用可能になっています。
    • Guardrails for Amazon Bedrock is generally available with new safety and privacy controls
      Guardrails for Amazon Bedrock が一般提供開始(GA)になりました。Guardrails for Amazon Bedrock は有害なコンテンツ、個人を特定できる情報、機密情報などをフィルタリングするための包括的な安全機構を提供するもので、この機能により一貫したユーザー体験と、生成AIアプリケーションの安全対策の標準化が可能になります。現在US East (N. Virginia) と US West (Oregon) リージョンで利用可能です。
    • Amazon Titan Image Generator model in Amazon Bedrock now generally available
      Amazon Titan Image Generator が Amazon Bedrock 上で利用可能(GA)になりました。Titan Image Generator は自然言語を使って高品質な画像を低コストで効率的に生成することができる基盤モデルを提供します。生成する画像のサイズを指定したり、自社のデータを使ってカスタマイズしてブランドスタイルに合った画像を生成するといったことにも対応しています。現在US-East (N.Virginia)リージョンで利用可能です。
    • Agents for Amazon Bedrock add support for Anthropic Claude 3 Haiku and Sonnet
      Agents for Amazon Bedrock で Anthropic社の Claude 3 Haiku と Claude 3 Sonnet をサポートしました。これらの新しいモデルは従来のClaude 2に比べて高速・高精度であり、必要な精度やレイテンシに応じてモデルを選択することでよりニーズに即したエージェントを構築できます。
    • Custom Model Import for Amazon Bedrock
      Amazon Bedrock で、カスタマイズされたモデルをインポートできる Custom Model Import のプレビューを開始しました。この機能により、LLama、Mistral、Flan T5などの対応アーキテクチャでカスタマイズしたモデルを、Amazon Bedrock にインポートし、既存モデルと同様にフルマネージドで利用できます。
    • Amazon Time Sync Service expands Microsecond-Accurate time to 87 additonal EC2 instance types
      Amazon Time Sync Service であたらに87種類のAmazon EC2インスタンスタイプ(C7i、M7i、R7i、C7a、M7a、R7a、M7gなど)で、UTC比較で数マイクロ秒以内の高精度な時刻の同期を提供開始しました。AWSのネットワークインフラとAWS Nitro Systemを活用することで、インスタンスに対してGPSを使用した高精度のリファレンスクロックが提供されます。
    • Amazon Inspector agentless vulnerability assessments for Amazon EC2 are now Generally Available (GA)
      Amazon Inspector は、ソフトウェアの脆弱性や意図しないネットワークのエクスポージャーがないかを継続的にスキャンする脆弱性管理サービスです。従来はシステムマネージャーエージェントの導入が必要でしたが、今回新たにハイブリッドスキャンモードが追加されました。これは、EC2のスナップショットからソフトウェアインベントリを収集し、脆弱性評価を実現するもので、エージェントの導入が不要です。新規利用時にはハイブリッドモードがデフォルトの設定になっています。また、既存の利用環境からも簡単に移行可能です。
  • 4/23(火)
    • Amazon RDS Performance Insights provides execution plan for RDS SQL Server
      Amazon RDS for SQL Server での Performance Insights に新しい機能としてリソースを多く消費するSQLクエリの実行計画を収集・保存する機能が追加されました。この機能により、パフォーマンス低下の原因が実行計画の変化によるものかを迅速に特定できるようになります。
  • 4/24(水)
    • AWS Direct Connect adds 25 Gbps hosted connection capacities
      AWS への専用線接続を提供する AWS Direct Connect では、Dedicated Connection と AWS Direct Connect サービスデリバリパートナーによる Hosted Connection が選択できますが、今回 Hosted Connection で 25 Gbps 接続のサポートを開始しました。Direct Connect ロケーションで 100 Gbps が利用可能な場合に提供可能です。詳しくはロケーション別のDirect Connectパートナーまでお問い合わせください。
    • AWS CodeBuild now supports managed GitHub Action runners
      AWS CodeBuild で マネージドの GitHub Action runner が利用可能になりました。これによりGitHub ActionsからCodeBuild経由で AWS Lambda や EC2 GPUインスタンスを活用したアクションの実行が可能になります。
  • 4/25(木)
    • Amazon SageMaker Clarify now supports foundation model evaluations
      Foundation model evaluations with SageMaker Clarify (基盤モデル評価機能)が一般提供開始(GA)になりました。この機能は、データサイエンティストやML エンジニアが様々な条件で基盤モデルを評価、比較、選択することを支援する機能です。
    • AWS supports dynamically removing and adding auto assigned public IPv4 address
      Amazon EC2 で、インスタンスに自動割り当てられたパブリック IPv4 アドレスを動的に削除・追加できる機能が追加されました。従来は割り当てられたパブリックIPv4アドレスはEC2インスタンスの存続期間中は削除できませんでしたが、この機能により不要になった場合には削除でき、IPv4アドレスのコストの節約が可能です。詳細はこちらのドキュメントを参照してください
    • Local time zone support for Amazon RDS for Db2
      Amazon Relational Database Service (Amazon RDS) for Db2 でローカルタイムゾーンの設定が可能になりました。これによりRDS for Db2内の時刻をたとえば日本標準時に設定することが可能になります。

最後に1つ、イベントを紹介させてください。2024年5月13日-5月17日の間、期間限定で AWS 大阪オフィスで Startup Loft Osaka Pop-Up を開催します。期間中は、東京と同じく 10:00-18:00 まで無料でコワーキングスペースの提供、AWS の技術的な質問をしていただける Ask an Expert コーナー、VCの方と1:1で壁打ちなどができる VC メンタリング、その他様々なテクニカルセッションやハンズオンなどを開催予定です。

関西エリアのスタートアップの方、スタートアップ業界に興味のある方、関西を盛り上げたいエンジニア及びデベロッパー、そして学生の方などのお越しもお待ちしております。詳しくは以下のブログをご覧ください。

期間限定!大阪で AWS Startup Loft Osaka Pop-Up を開催します

週刊AWSの次号はゴールデンウイーク明けの予定です。みなさま良いゴールデンウイークをおすごしください。

ソリューションアーキテクト 下佐粉 昭 (X/twitter – @simosako)